『ダンまち』アニメ10周年スペシャルイベント「Aedes Vesta -聖火の軌跡-」レポート|原作・大森藤ノ先生書き下ろしのカオスな朗読劇に大爆笑!? そして、アニメ第6期の制作も発表に!
原作:大森藤ノ先生&イラスト:ヤスダスズヒト先生によってGA文庫から刊行中のライトノベル『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』こと『ダンまち』。
そのアニメ化10周年を祝うイベント「Aedes Vesta -聖火の軌跡-」が、先日2026年2月7日(土)に幕張国際研修センター シンポジウムホールで開催されました。
今回のイベントには、ベル・クラネル役の松岡禎丞さんやヘスティア役の水瀬いのりさんをはじめ、ヘスティア・ファミリアのメンバーたちを演じる声優陣が集結!
さらに、本編のヒロインの一角を務め外伝『ソード・オラトリア』では主人公を務めるアイズ・ヴァレンシュタイン役の大西沙織さんも揃うとあって、注目を集めました。
また、アニメ『ダンまち』の主題歌を彩ったアーティスト陣から、井口裕香さん、分島花音さん、sajou no hanaさんのライブパートもありました。
本稿では、そんな本イベントの模様をレポートします。
【写真】『ダンまち』アニメ10周年SPイベントレポート|アニメ第6期制作決定
出演者
分島花音
sajou no hana
森遥香(MC)
サイコロを振って出た目に応じたトークが展開! 先にゴールしたチームには賞品も
開演時間が訪れると、第1期第1話冒頭のヘスティアによる『ダンまち』世界の成り立ちがわかる台詞が語られ、ステージ上に井口さんが登場。アニメ第1期のオープニング主題歌を飾った「Hey World」を高らかに歌い上げ、作品の10周年を祝うイベントの幕開けを華やかに彩ってくれました。
その後、ベルとヘスティアの出会いのシーンがスクリーンに映し出されると、そんなふたりの姿が10周年ロゴに重なりオープニング映像が流れました。そして、『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』でヘスティアがフレイヤの魅了を払うために用いた偽現・炉神の聖火殿(ディオス・アエデス・ウェスタ)のシーンが流れたところで声優陣が会場入り。
当日のMCはフリーアナウンサーの森遥香さんが担当。松岡さんから順番に当日の登壇声優陣8名が挨拶していくと、降雪による足元の悪さの中、それでも集まったファンのみなさんは大いに盛り上がりました。
オープニングトークでは大西さんが久々の『ダンまち』イベント登壇だったことや、水瀬さんがヘスティア役が初めてのヒロインだったことなどが明かされていきました。そして、最初のコーナーは「ダンまちと歩んだ10年間!目指せ!迷宮の楽園(アンダーリゾート)」。
このコーナーは、ベルチーム(※松岡さん、大西さん、千菅さん、赤﨑さん)とヘスティアチーム(※水瀬さん、内田さん、早見さん、細谷さん)に分かれて行うすごろく形式のトーク企画。サイコロの出目に応じたマスで指定されたテーマについて、声優陣はトークをしなければなりません。
また、途中に強制ストップマスが用意されており、そのマスに止まった場合は該当するゲームにチャレンジすることに。これに成功すると、相手チームのターンを1回飛ばしてもう一度同じチームがサイコロを振ることが可能。そして、【昼の部】では勝利したチームに“叙々苑のお食事券ひとり1万円分”が贈られました。
先攻はヘスティアチームになり、最初のトークテーマは「キャラ同士のやりとりで印象的だったシーン」。水瀬さんは第1期のリリとの掛け合いをピックアップすると、その中で放った「この泥棒猫!」という台詞がアプリでも採用され、自分のアドリブが後々ヘスティアの語彙になったことに感慨を抱いていたことを話してくれました。
ベルチームは松岡さんが客席にサイコロを投げ入れ、お客さんに指示した数字を出してもらうという奇策を敢行。これで6を出して早速強制ストップマスへ。ここでプレイしたゲームは、「軌跡をつなげ!お絵描き伝言ゲーム」。ここでは、お題となった『ダンまち』のキャラクターを最初のひとりだけ確認し、残り3人に絵で伝えていくことに。
正解はアイズたちの所属するロキ・ファミリアの主神であるロキということで、松岡さんは糸目のボーイッシュな人物を描いていました。しかし、限られた時間のため簡略化していたためか、他の声優陣は一体その正体が誰なのか困惑。後々ロキだと聞いて納得する部分もありそうでしたが、あえなく不正解となっていました。
そうやって両チームごとにサイコロの応酬を繰り返していき、最終的に両チームが同じマスに止まった状態で時間切れ。そして両チームの代表者がサイコロを振り、先にゴールにたどりついたチームが勝つという特別ルールが実施されたところ、ベルチームが勝利して“叙々苑のお食事券ひとり1万円分”を手にしました。
【夜の部】でも同じチーム分けで「ダンまちと歩んだ10年間!目指せ!迷宮の楽園(アンダーリゾート)」が実施されましたが、途中の強制ストップマスの企画の位置で実施される企画が「軌跡をつなげ!お絵描き伝言ゲーム」と「授けて!二つ名ゲーム」とで入れ替えられており、先に「授けて!二つ名ゲーム」をプレイすることに。また、勝者への賞品がリボンのかかった高級チョコレートになりました。
先攻を取ったヘスティアチームが先に「授けて!二つ名ゲーム」チャレンジ。このゲームでは、お題として提示された物について、出題者以外の3人が連想しやすいワードを3つピックアップ。そんなチームメイトからもたらされたヒントをもとにして、解答者が正解を当てるという流れ。
ここでのヘスティアチームの回答者は水瀬さんで、お題は「犬」に決定。水瀬さんだけはお題を知らない状態で、細谷さんが「渋谷で待ち続ける」、内田さんが「あたたかい生き物」、早見さんが「棒に」といったキーワードを挙げてくれました。
「渋谷のハチ公」や諺として広く知られている「犬も歩けば棒に当たる」は大きなヒントになっていましたが、それに加えて「あたたかい生き物」というワードがドンピシャで決め手になったのか、水瀬さんはしっかり犬と答えて見事に正解!
その後もサイコロの応酬が続き、松岡さんが「担当キャラクターを動物に例えると」のマスに止まりました。その答えは「兎」ということで、「白兎の脚(ラビット・フット)」といった二つ名で呼ばれるベルにはピッタリ。また、兎でないなら獅子だと思ったそうで、諦めず自分の持てるものを全て使って格上に挑み続ける姿から連想したとのこと。
他には早見さんが止まった「キャラ同士のやりとりで印象的だったシーン」は印象に残った方も多いはず。『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』の収録での裏話が明かされ、現場では松岡さんと早見さんのふたりで本当に音を出さないように緊張感を持って臨んでいたとの話がありました。
そうして、最終的に【夜の部】はヘスティアチームが勝利。賞品となっていた高級チョコレートを獲得しました。
大森先生書き下ろしのカオスな朗読劇に思わず笑いが溢れた
その後のライブコーナーでは、sajou no hanaのsanaさんが登場。「天灯」「Evergreen」「切り傷」を3曲続けて披露して井口さんへとバトンタッチ。井口さんはここで『ダンまちⅡ』のオープニング主題歌を飾った「HELLO to DREAM」を歌唱し会場のボルテージを更に高めてくれました。
【夜の部】では一部楽曲が変更となり、sajou no hanaのsanaさんが『ダンまちⅤ豊穣の女神篇』エンディング主題歌の「ハイドレート」、井口さんは『劇場版ダンまち オリオンの矢』主題歌「おなじ空の下で」を披露してくれました。
そして、今回のイベントの目玉となった原作・大森藤ノ先生書き下ろしの朗読劇では、【昼の部】【夜の部】共に声優陣が大暴れ。元からコミカルな内容をアドリブでパワーアップする形で披露され、会場からは絶えず笑いが起きていました。
【昼の部】はファミリアを尋ねて来たアイズをヘスティアが案内していたところ、たまたまヴェルフがベルにヘファイストスとの関係について相談を持ちかけているところに遭遇し……!? といったストーリーが展開しました。
『ダンまちⅤ 豊穣の女神篇』では、ベルがシル/フレイヤから好意を露わにされたところからオラリオ中を巻き込んだ壮大な物語が繰り広げられました。それを受けてなのか、ベルが「僕が何人女の人を泣かせたのか知ってる?」「今、一番オラリオで恋愛相談をしてはいけない人なんだけど」という自虐ネタを披露すると会場も大爆笑。
本編のことを考えたら笑ってはいられないのはもちろんですが、ベル以外のキャラクターもこういった朗読劇の機会でもなければ見られないような一面を覗かせており、非常にコミカルなシーンが続いていきました。特に【昼の部】は水瀬さんと大西さんのコンビネーションが抜群で、おふたりのアドリブと思われる掛け合いの応酬も必見となっていました。
【夜の部】では、ヴェルフがベルにシル/フレイヤとの関係性についてアドバイスをしたことから、そんなシル/フレイヤのように『ダンまちⅤ』以降はフラれてしまうヒロインたちが大量発生するのではないか、そのせいで涙を流すヒロインたちが可哀想なのではないか、ヴェルフは罪深いことをしたのではないかという糾弾が行われるといった流れ。
ヴェルフが女性陣にひたすら攻められ絶体絶命な状況に陥り、それを擁護しようと懸命に頑張るベル。しかし、そもそもハーレム状態を作っているのはベルのため、頑張れば頑張るほどに女性陣の怒りを買ってしまい、このまま行くとヴェルフの次はベルが裁判にかけられてしまう……なんて話にも発展してしまいました。
また、現時点でベルに向けられた好意(?)の矢印が詳らかにされ、最終的に一番大きな矢印がアステリオスになっているなど非常にネタ要素の強い描写などもあり、会場から絶えず笑いがもれるような時間に。
朗読劇の後は分島花音さんが登壇。第1期エンディングの「RIGHT LIGHT RISE」を歌唱しました。間奏中のフラッグを使った旗あげゲームも実施され、集まった観客も曲の世界観を楽しんでいる様子でした。
分島さんのライブパートが終了したタイミングで、当日の登壇者たちがステージに集合。【昼の部】では『時を渡る道化師(ジェスター)』や『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeヘイズ』といった今後の原作関連の告知があったところでイベント終了の時間に。
そして、【夜の部】では分島さんのライブパート後になんと声優陣による朗読劇に続きが。ここまでの朗読劇の流れを踏まえつつ、また訓練に打ち込んでいたベルとアイズ……そんなアイズはこれからダンジョンへ遠征に向かうようで……!?
といった流れから、原作小説第19巻~21巻の表紙で見られたイラストがスクリーンに映し出されていき、シリアスな雰囲気からアニメ第6期の制作発表という特大の情報がここで解禁されました。
この発表で会場から大歓声が起きる中、登壇者たちが再びステージへ。そして、ひとりずつ集まったファンへメッセージを述べていきました。
大西さんは雪の中来場してくださったファンのみなさんへの感謝を述べると、アイズとしてはここからが本当に大切な踏ん張りどころだともコメント。10年経ってマイク前でアイズを演じるのが楽しいという感覚を得られた、そんな今の自分で第6期のアイズを演じられて嬉しいとも語ってくれました。
最後に松岡さんは、ちょっと楽しい雰囲気から不穏な空気を纏ったアイズが見られたので、第6期の物語も覚悟しておいてくださいとコメント。そして、ファンのみなさんの期待に応えられるようベルを全力で演じたいと決意を露わにし、本イベントは幕を閉じました。
いよいよ、第6期の制作決定が発表されたアニメ『ダンまち』。まだ放送時期は明かされていませんので、これから原作をチェックする期間があるかと思います。ぜひ、これまでの物語をアニメや原作小説で振り返ってみてはいかがでしょうか。