秋アニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』シグルド役・浦和希さんインタビュー「第5話はジュリアスの人間としての部分に少し触れられる様な回でもある」【連載05】
シリーズ累計187万部(漫画、電子含む)を突破するファンタジー小説『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』がTVアニメ化。2025年10月3日よりTOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビ・MBS・CTV・AT-Xほかにて放送中です。
本作は、“武闘派公爵令嬢”スカーレットによる痛快ファンタジー。第4話では、奴隷オークションに潜入したスカーレットがヴァンキッシュ帝国第一皇子・アルフレイムを殴りまくり、遥か彼方へぶっ飛ばしました。そして、テレネッツァの正体が少しずつ明らかとなり……。
アニメイトタイムズでは、本作の見どころをキャスト・スタッフに聞くインタビュー連載を実施! 連載第5回目は、シグルド・フォーグレイブ役・浦 和希さんに、ここまでの物語を振り返ってもらいつつ、今後の見どころについても語ってもらいました。
【写真】秋アニメ『さいひと』浦和希が感じたシグルドの“愚直でかわいい”魅力「第5話はジュリアスの人間としての部分に少し触れられる様な回でもある」
ツッコミどころ満載のスカーレットたちなので、大阪出身の僕としては強くいきたいところなのですが……
──最初に原作を読んだときの感想を教えてください。
シグルド役・浦 和希さん(以下、浦):原作を初めて読んだとき、「なんて気持ちのいい作品なんだ!!」と衝撃を受けましたね。簡単に懲らしめられない悪い奴らに拳という正面突破で制裁を下していく様子は読んでいてとても気持ちよくて、次の話はどんな悪い奴がボコボコにされるのだろう、とページを捲る手が止まらず、一気に読み進めてしまったことを覚えています。どれだけ胸糞の悪い敵が現れても必ずスカーレットが拳で解決してくれるという安心感があって楽しく読めるのも、本作の魅力のひとつだと思います。
──演じるシグルドの紹介と併せて、魅力に感じている点を教えてください
浦:シグルドは王立騎士であり、最初カイルの従者として登場しますが、実はジュリアスの部下。なので、その正体を明かした際にスカーレットに詰められるシーンがあるのですが、普通なら殴られるのを回避する方向に持っていくところを、自責の念があるため、腹を括って拳を受け入れようとするのがかわいくて、かわいくて。本当に愚直で自分に嘘の付けない人間なのだと感じるシグルドの魅力が詰まったシーンだなと思います。
──シグルドを演じるうえで意識している点はありますか? どんなディレクションがあったのかを含めてお話いただければと思います。
浦:どちらかというとツッコミ役ではあるのですが、シグルドはあくまで騎士なので、スカーレットへの敬う気持ちを忘れずに、とディレクションをいただきました。ツッコミどころ満載のスカーレットたちなので、大阪出身の僕としては強くいきたいところなのですが、そこをグッと堪えて、しっかりと彼の立場としてのツッコミを心掛けましたね。レオやナナカとはまた違ったアプローチになっていたら嬉しいなと思います。
小難しいことは考え過ぎず、スカーレットの拳で気持ち良くなりましょう!!
──作品の中心人物であるスカーレットとジュリアスにはどのような印象をお持ちですか?
浦:2人とも表情がなかなか崩れずミステリアスな雰囲気を醸し出していて、掴みどころがないようにも見えますが、意外と会話で心中を曝け出しているというか、包み隠さないところがとてもキャラクターとしての愛嬌を感じます。その包み隠さないところにシグルドも振り回されているわけですが(笑)。
シグルド的には御身を危険にさらすのは勘弁してほしいでしょうが、振り回されるのは何やかんや役に立てて嬉しいくらいに思っていそうだなと勝手に考えながらアフレコしていました。
──悪逆な者たちをスカーレットが鉄拳制裁する様がスカッとする本作。浦さんは、どんな瞬間にスカッとしますか?
浦:スカッとではないかも知れませんが、家から目的地まで一度も信号に引っ掛からなかったとき、とても気持ち良いなと思いますね。なので、わざと歩幅を調整しゆっくり歩いて信号が青になるまで粘ったりしています。なかなか達成はできないのですが、初めていく場所でやれた時の快感といったら、とんでもないです。
──浦さんが読者のみなさんにぜひ注目して欲しいキャラクターを教えてください。
浦:毎回スカーレットに殴られる悪役のみなさんにぜひ注目して欲しいです! とんでもない大先輩たちが代わる代わる悪役の声優として来られているのですが、その大先輩方のお芝居でのあそびの部分がとても素敵で、いち役者としても勉強させてもらっていました。なので、そのやられっぷりをぜひ余す事なく堪能してほしいです。
──第5話の見どころを教えてください!
浦:ひとつの山場を迎える回です。すべてを拳で薙ぎ倒してきたスカーレットですが、果たして今回も悪を挫き無事ブっ飛ばすことが出来るのか否か。そしていつも飄々として底が知れないジュリアスの、人間としての部分に少し触れられる様な回でもあるので、僕も放送が楽しみです。
──最後に、浦さんが思うアニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の推しポイントを語っていただければと思います!
浦:ボンボコ祭りの気持ち良い作品ですが、その派手さに隠れたキャラクター同士の細やかな関係性が好きなので、ぜひそういったところにも注目して観てもらえると、より世界観に没入できるかなと! でも小難しいことは考え過ぎず、これからも毎週スカーレットの拳で気持ち良くなりましょう!!
(文 M.TOKU)