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砂田川水辺愛護会 環境大臣賞を受賞 長年の環境保全が評価

タウンニュース

水辺愛護会のメンバー(写真は4月の区長訪問の時)

毎年6月の環境月間に合わせて行われる「地域環境保全功労者表彰・地域環境美化功績者表彰」で、砂田川水辺愛護会(田中揚子会長)が地域環境保全功労者として環境大臣賞を受賞した。

小学校とも連携

同会では、砂田川(下村橋〜道慶橋)とその周辺の花壇の整備や草刈り、清掃活動などを21年間にわたって継続して行っている。また、そうした環境を守るだけでなく、環境保全に関する普及啓発にも尽力。毎年こどもの日に合わせて開催している「親子鯉のぼり祭り」では、地域から集めた鯉のぼりを掲揚するだけでなく、本物の川を通じて、その魅力や生息する植物を紹介するなどしている。

次世代の担い手育成にも力を入れる。約16年前に川での校外学習の支援を行ったことをきっかけに、菅田の丘小学校(当時は統合前の池上小学校)の児童との連携もスタート。絵看板や啓発ポスター、オリジナル動画の制作に加え、以前は大きなナマズがいたという話から着想を得た絵本づくりなど、砂田川の自然を生かした様々なプロジェクトを行ってきた。田中会長は「子どもたちの真剣な思いや先生たちの協力あってこそ。幼少期に自然とふれあう経験は、人生の大きな財産になる。これからも一緒に活動を続けていきたい」と話す。

児童とは今年度も、清掃活動や花壇整備にともに取り組んでいる。一緒に育てた花壇は、2023年にスタートした区内の花スポットを巡るイベント「花まちさんぽ」の会場の一つにも。同イベントの主催団体のメンバーでもある田中会長は、自らガイドとしてウォーキング企画も行っている。今回の受賞については、「自分たちの活動に関わってくれるすべての方に贈られた賞だと思う。今後も地域と協力して、豊かな自然を次世代につないでいきたい」と笑顔を見せた。

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