【葵区・イブリド】人宿町で発見! 芸術家オーナーのアートも楽しめるイタリアン
静岡市葵区の人宿町で、すてきなイタリアンレストランに出会いました。店内には絵画などアート作品が飾られ、オーナーが描いた絵のお皿で、定番メニューのトマトスパゲッティを堪能しました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも見慣れた街並みも裏を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットをお散歩します。今回は、県庁前からのびる「七間町通り」周辺を散策しています。
人宿町人情通りで見つけたオシャレなイタリアン
七間町通りから北に曲がって人宿町人情通りに入ってみると、いま一番ホットなエリア。新しいお店が立ち並んでいます。
右を向いても左を向いても店ばかり。昼間から活気のある通りを進んでいくと、特に目を引く開放的な外観のお店が見えてきました。
七間町通りから裏に入って5分ほど歩いたところで発見したのは、まるでガレージのようにフルオープンの店内が特徴的なイタリアンレストラン「ibrido(イブリド)」です。
店主のアートが店内を彩る
店内に足を踏み入れると、天井が高く開放的な空間が広がっています。
絵画もいたるところに飾られていてとてもオシャレな雰囲気。
店名の「イブリド」には、どんな意味があるのでしょうか。
イブリド オーナー・菊地輝洋さん:
イブリドはイタリア語です。イタリアンレストランなので。英語に直訳するとハイブリッドみたいな感じです。僕は、混沌とか曖昧さとかそういう意味で使ってます
店内に飾られた絵画や、お皿のイラスト、コースターまですべて菊地さんの作品というので驚きです。
入口の謎の置物も菊地さんが作ったものです。
イブリド・菊地輝洋さん:
僕が絵も描くので、店内に飾ってあるものも僕の絵です。お皿やコースターなどのグッズも基本的には僕の絵を使っています。油絵やアクリル絵の具を使って描いています
かなり大きな作品から、小さなものまでアートも楽しめるお店です。
菊地さんは美術学校に通った経験はないそうですが、お店のコンセプトに合わせて絵を描いているそうです。
絵の販売もしていて、時々個展も開いているんだとか。
究極のバランスを目指すシンプルトマトソース
そんな芸術センスあふれる空間で食べられるのは、季節を追いかけた料理の数々。
メニューは季節によって変わりますが、ずっと変わらずに作っている定番メニューがありました。
それは「シンプルなトマトソースのスパゲッティー(セット料金 1650円)」です。
オシャレなお皿に盛り付けられた見た目も美しい一品。シンプルなトマトソースは、ほのかな酸味と、強い甘みを感じます。
色は赤というよりは、オレンジに近い色なのも特徴的です。
イブリド・菊地輝洋さん:
最後、鍋を振る時にカプチーノみたいな感じで、少し空気の泡を入れるんです。そうすると、空気が入って白っぽくなるので、オレンジっぽい色になると思います
空気を入れることで酸味と甘みのバランスが変わるそうです。
実はこのソース作りには、もうひとつ菊地さんならではのこだわりがありました。
イブリド・菊地輝洋さん:
トマトは火を入れてくとどんどん甘くなっていきますが、酸味はなくなるんです。どう両方いいとこ取りをするか、一番バランス良いところを目指して作っています
小さなグラスとタブレットの正体
食事と一緒に出された小さなグラスに入った液体。その隣にはタブレットのようなものが置かれています。
一見するとテキーラのようにも見えますが、実はイブリドならではのユニークなサービスでした。
イブリド・菊地輝洋さん:
タブレットをグラスに入れると、膨らんでおしぼりになるんです。季節によっておしぼりの香りも変えていて、いろいろな香りをつけています
今回はハーブ系の香りに癒されました。
ちょっとしたサプライズに、食事の楽しさがさらに増します。
人宿町で見つけたイタリアン「ibrido」。シンプルながらも丁寧に作られた料理と、オーナーの芸術センスが融合した空間で、特別な時間を過ごしてみてはいかがですか。
■店名 ibrido(イブリド)
■住所 静岡市葵区人宿町2-6-12
■営業時間 11:00~15:00 18:00~22:00
■定休 火 ※月に1度の連休あり
■問合せ 054-260-5505