TEREA「KIWAMIエディション」9月3日発売 家紋アートを施した日本限定パッケージで展開
フィリップ モリス ジャパンは9月3日、加熱式たばこ「IQOS ILUMA i(イルマ アイ)」「IQOS ILUMA(イルマ)」シリーズ専用たばこスティック「TEREA(テリア)」より、数量限定パッケージ「KIWAMIエディション」を発売すると発表。
紋章上繪師・波戸場承龍氏と波戸場耀鳳氏による「京源」デザインの紋章が描かれた16銘柄が販売されます。同日、報道向けに開催された発表会を取材しました。
■ 限定パッケージ発表に込められた「特別な国、日本」へのこだわり
発表会冒頭では、フィリップ モリス ジャパン ポートフォリオ・マーケティング・ディレクターのダニエル・セヴシックさんが登壇。日本市場への感謝とともに、今回の「KIWAMIエディション」への思いを語りました。
「現在、日本において20歳以上の喫煙者の約半数が煙の出ない製品を選択しており、その変革をIQOSが牽引してきました」とダニエルさん。日本におけるIQOSユーザー数は1000万人を超えていると語りました。
「2021年8月に発売されたTEREAは、国内の主要たばこ市場で売上No.1となりました。TEREAの持つこだわりと情熱がユーザーのみなさまにしっかりと伝わった証だと考えています」(ダニエルさん)
そのうえでダニエルさんは、今回発売する「KIWAMIエディション」について、「TEREAの確かな品質、製品に込められたこだわりと情熱、そしてそれが幾重にも重なり合う過程が表現されています」とコメント。
「この『重なり』は、製品作りの姿勢だけでなく、ユーザーのみなさまとの繋がりにも通じています」と述べ、日本におけるユーザーへの深い感謝を示しました。
続いて、フィリップ モリスの国際的な製品開発を統括する、フィリップ モリス インターナショナル VPイノベーション&プロダクトデベロップメント HnBのマティアス・ビューラーさんが登壇。今回の「KIWAMIエディション」に込めた思いを語りました。
「IQOSとTEREAを最初に発売した国の一つである日本では、これまでに多くの知見や学びを得ることができ、それらはグローバルな挑戦において欠かせない財産となっています。日本のユーザーのみなさまは、味覚への高い基準や独自の嗜好ニーズをお持ちであり、その要求に応えることは容易ではないからこそ、私たちのチームはこの挑戦に意欲的に取り組んでいます」(マティアスさん)
TEREAの開発では1本、1パックごとに揺るぎない満足感を届けることを目指しており、日本市場にとって理想的なブレンドや味わいを求めて開発に2年近い歳月を費やしたブレンドもあるそう。絶対的な確信が得られるまで試作と調整を繰り返し、最良のたばこ葉を選び抜くというような、こだわりや情熱、積み重ねがあるといいます。
「TEREA初のカプセル製品『オアシスパール』は、日本のユーザーのみなさまが好む自然な味わいや甘さに合わせて、丁寧に味を調整して開発されました。その結果、カプセルカテゴリーでは日本国内No.1となり、人気の銘柄となりました」
日本市場の「こだわり」に対する取り組みを積み重ねた結果、TEREAは加熱式たばこ製品カテゴリーの中でも最多となる23銘柄を国内で展開。日本で生まれた味わいが海外に導入されるケースもあり、世界各国の製品戦略にも影響を与えているといいます。
「日本市場の強いメンソール嗜好に合わせて開発された『ブラックシリーズ』は、現在では様々な国の市場にも展開されています。日本市場はイノベーション革新の出発点であり、世界を牽引するパイオニア的存在なのです」(マティアスさん)
「私たちの目標は、心から満たされる体験をお届けすることにあります」とマティアスさん。これらの成果は日本のユーザーとの“協力関係”によって実現したものであると述べました。
■ 伝統家紋アートと融合したデザイン 「京源」波戸場親子が語る「重なり」の思想
今回発表された「KIWAMIエディション」では、伝統家紋のアートを手がける紋章上繪師(もんしょううわえし)、波戸場承龍さん・波戸場耀鳳さん親子による工房「京源」とのコラボレーションによるデザインが特徴となっています。
全16銘柄で展開される「KIWAMIエディション」のパッケージには、日本の伝統的な花である「八重桔梗」をモチーフにした紋章を配置。
表面には紋の美しさと奥行きを引き立てる特殊なエンボスUV加工やUVコーティングが施され、視覚と触感の両面でプレミアム感を演出しています。
「『KIWAMI』という名称は、TEREAのブランドタグライン『歓び、極まる。』に基づき、常に新しい味わいと最高峰の喜びを届けたいという姿勢を表現しています」とダニエルさん。今回のコラボレーションが、TEREAのブランド理念と共鳴していると強調しました。
「波戸場さんの作品を初めて見たとき、『これだ』と直感的に感じました。作品に込められたこだわり、細部への配慮、職人技に宿る情熱のすべてが、TEREAが目指す世界観と驚くほど重なっていました」(ダニエルさん)
発表会後半では波戸場さん親子もステージに登壇。今回のデザインにまつわる背景を語りました。
波戸場承龍さんは、「今回このようなプロジェクトに関わらせていただき、本当に光栄に思っています」と挨拶し、今回のコラボレーションにあたって、スイス・ヌーシャテルの開発現場を訪れたエピソードを披露。
「TEREAの徹底したこだわりや、細部にまで妥協しない情熱的な姿勢、何層にも重なり合う価値観を強く感じました」と語り、自身のアートとの共鳴を口にしました。
波戸場耀鳳さんは、「今回のデザインの核となるテーマは『重なり』」と語り、伝統的な家紋が無数の円と線の重なりで構成されていることを説明。円や線の軌跡をすべて残す「紋曼荼羅(もんまんだら)」という技法を取り入れ、幾重にも重なる円を表現しているといいます。
「『紋曼荼羅』という表現には、完成された美しさだけではなく、そこに至るまでのこだわりや情熱、これらも感じていただけるよう意図を込めています。今回のデザインは、研究者、開発者、ユーザーなど、製品に関わる人々の『積み重ね』を可視化する象徴として仕上げました」(波戸場耀鳳さん)
パッケージの中央に描かれた印象的な花の紋章は、承龍さんがヌーシャテルで目にした「たばこの花」からインスピレーションを得ているとのこと。
「非常に繊細で色鮮やかで、TEREAのブレンドの核を担う存在として強く印象に残りました」と承龍さん。「そこから着想を得て、『八重桔梗』をモチーフに、幾重にも花が咲き広がる感じを表現しました」と説明しました。
パッケージには、「すみれ」「鳳凰(ほうおう)」「日足(ひあし)」と名付けられた3種類のオリジナル家紋が入った、限定メッセージカードをランダムに封入。これらは波戸場さんがヌーシャテルで感じたTEREAの価値観を表現したものだといいます。
「『すみれ』はこだわりを表す製品に込められた卓越性とクラフトマンシップ、『鳳凰』は先駆的な精神を表すリーダーシップと革新、『日足』は情熱を表すブランドの終わりなき挑戦と献身を表現しています」と、耀鳳さん。
「アートとしても、ストーリーを語るピースとしても、みなさまの手に取って楽しんでいただけましたら嬉しいです」と述べました。
■ 全16銘柄「KIWAMIエディション」 103台限定の「コレクターズボックス」が登場
発表会後半では、「KIWAMIエディション」の発売情報が紹介されました。
「KIWAMIエディション」は厳選した人気銘柄、全16銘柄で展開。それぞれ価格は通常のTEREAと同様、580円で販売されます。
内訳は、クラシックレギュラーが4銘柄、フレーバー系レギュラー1銘柄、クラシックメンソールが3銘柄、カプセル入りメンソールが2銘柄、フレーバー系メンソールが6銘柄となっており、「昨年のIQOS10周年限定パッケージよりも4銘柄多く、より幅広い味わいを楽しめる構成になっているとのこと。
「KIWAMIエディション」は9月3日より、全国4店舗のIQOSストアおよびIQOSオンラインストアにて販売。9月5日からは主要空港の免税店、9月8日からは全国のIQOSショップ、IQOSコーナー、コンビニエンスストアを含むたばこ取扱店で順次発売されます。
また今回は、103台限定の「IQOSコレクターズボックス」も登場。ユーザー投票で選ばれた「梅桜」の紋が施された、特別仕様のIQOSデバイスが同梱されています。販売価格は1万9980円(税込み)。全国4店舗のIQOSストアにて、9月17日より先着順で販売されます。
「IQOSコレクターズボックス」は、「KIWAMIエディション」全16銘柄を収納できる専用BOXに加え、中央には「梅桜」の紋を構成する5層の曼荼羅を3Dで表現した文鎮を配した、こだわりのデザイン。すべてにシリアルナンバーが刻印されています。
「103台という限定数には、特別な意味合いが込められています」とダニエルさん。103という数字は、今回のパッケージデザインで使用された紋やロゴに含まれる円の数にちなんでいるそうです。
発売に伴い、全国4店舗のIQOSストアでは、波戸場さんがデザインした「すみれ」の紋を中央にあしらった、特別なディスプレイを掲出。さらに銀座店と心斎橋店では「鳳凰」「日足」の紋を加えた3種類のディスプレイを見ることができます。
また、一部店舗では、ストリングアーティスト・美崎久美子さんによる「糸曼荼羅(いとまんだら)アート」も展開予定。繊細な糸の重なりが、TEREAの持つ重層的な世界観を表現します。
さらに、札幌、銀座、心斎橋の3店舗では、「KIWAMIエディション」からインスピレーションを得たマリアージュフードとマリアージュドリンクのセットを提供。TEREAが持つ繊細な香りと味わいに寄り添う、新たなマリアージュ体験を楽しめるとのことです。
このほか、IQOSストア限定のアクセサリーとして、「日足」や「鳳凰」などの紋をプリントした、「IQOS イルマ i PRIME」専用ラップカバーのセット製品も用意。限定製品の販売や、豪華景品が当たる「KIWAMI抽選プログラム」など、様々な限定企画が展開される予定です。
「フィリップ モリスでは、引き続き『煙のない社会』の実現を目指していきます」とダニエルさん。
「今後も喫煙を続ける20歳以上の喫煙者に対し、紙巻たばこに代わるより良い選択肢を提供すべく、加熱式たばこへの切替えをさらに推進していきます」と述べ、発表会を締めくくりました。
■ IQOSストアで限定ディスプレイとマリアージュメニュー提供 「KIWAMIエディション」の世界をより深く体験
発表会当日の夜には、IQOSストア銀座にて、引き続き取材会が開催。発売に合わせて全国4店舗のIQOSストアで展開されるディスプレイや、札幌、銀座、心斎橋の3店舗で体験できるマリアージュフードとマリアージュドリンクのセットが提供されました。
波戸場耀鳳さんのデザインによる「すみれ」の紋を中央にあしらった特別ディスプレイには、TEREAの味わいと心地よさが波紋を描いて広がっていく様子。静かさとともに、充実した気持ちが心の中へ広がっていくような奥深さを感じます。
ストリングアーティスト・美崎久美子さんによる「糸曼荼羅(いとまんだら)アート」は、吸い込まれるような黒いカンバスに、凛とした白糸のコントラストが印象的。まるで「ピーン」と透き通った音が響くような、不思議な透明感を醸し出しています。
そして、札幌、銀座、心斎橋の3店舗で提供される、マリアージュフードとマリアージュドリンク。9月3日から9月18日までは、「クラシックレギュラー」「カプセル入りメンソール」用の2種類となっています。
「クラシックレギュラー」とのマリアージュのセットは、きんつばをベースに、米粉やアーモンドを使用したサブレ生地と発酵バターを重ねた「塩バターサブレ」と、エスプレッソにブラウンシュガーと氷を加え、クリーミーな泡を添えた「スレイヤーコールドエスプレッソ」のセット。
塩バターサブレのバター感あふれる味わいに、おなじくまろやかな口当たりながら、飲み進めるほどにエスプレッソの苦みとコクが現れる「スレイヤーコールドエスプレッソ」の組み合わせが、TEREAのレギュラーシリーズの味わいと最高にマッチします。
「カプセル入りメンソール」とのマリアージュのセットは、甘酸っぱいミックスベリーとクリームチーズを合わせ、アクセントにライスパフを入れた「ベリー&チーズタルト」と、ドライストロベリーをトッピングし、ミルクの甘みを際立たせた「ラテルージュ」のセット。
「ベリー&チーズタルト」の鮮やかな甘酸っぱさにシャキッとした気持ちになりつつ、「ラテルージュ」は甘さの中からエスプレッソのキリリとした苦みがやってきて、飲めば飲むほどに視界が晴れていくような気分になりました。
なお、9月19日から10月5日には、さらにフレーバー系メンソール向け用の「フレーバーミルクプリン」と「アイスレッドエスプレッソ」のセット、クラシックメンソール用の「フォアグラ最中」と「アイススパイスラテ」のセットも登場予定。TEREAの重層的な味わいを楽しむことができます。
取材協力:フィリップ モリス ジャパン 合同会社
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025090508.html