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海外プロテインバーの虫混入は「起こるべくして起こった」 シュールストレミング取扱商社が語る海外と日本の"文化"の違い

キャリコネニュース

画像はツイッターをキャプチャ

プロテインブランド「マイプロテイン」のプロテインバー「カーボクラッシャー」に虫が混入し、ネット上で騒動になっている。販売元のTHE HUT GROUPは9月15日、謝罪文を掲載した。

SNSには、商品を購入した人が写真をアップしている。中には、プロテインバーに無数の白い小さな虫が付着しているものもあった。なぜこのような事態は起きてしまったのか。

三幸貿易は同日、公式ツイッターを更新。食品商社としての立場から今回の騒動を解説し、「こちらの事故、商社目線では起こるべくして起こったと言えます」と見解を述べた。

海外では「そもそも虫は危険ではない」と考えられている

シュールストレミングを取り扱っていることで知られる同社。シュールストレミングは主にスウェーデンで作られる塩漬けのニシンだが、"世界一臭い食べ物"として知られている。空輸すると気圧で缶が変形し、中身が出てしまう可能性もあるため、取り扱いが難しい。

そうしたこともあってか、商社の仕事は、単にものを日本に持ってくるだけでなく、「文化風俗の違う作り手と買い手の間を差し渡す、文化の翻訳者の側面が大きいのです」と語る。今回のようなケースはその過程で「文化摩擦が生じた」と言えるという。

今回、プロテインバーの販売元が「輸送中に発生した事故」と説明し、批判を浴びているが、海外の小麦などの商品には一定の確率で虫の卵が入っていると、三幸貿易は説明する。

「日本の高温多湿な環境では孵化して繁殖する事は珍しくありません。パスタでもよくあります」

さらに「海外では通常、粉体に卵殺機を用いません」という事情もある。虫の卵が混じっていたとしても、欧州の気候では滅多に孵化しない。さらに、「そもそも虫は危険ではないと言う考え」がベースにあるという。

虫や毛の混入は褒められるべきではないが、有害物質と違い「大騒ぎする程の事ではないと考えられています」と日本と海外での感覚が違うと説明する。

同社でも以前パスタに虫が湧き、海外メーカーに報告したことがあった。しかし「Sorry」のみで、「日本以外の国ではほぼ、同じ感覚」と温度差があると明かす。そのため問題発生時の対応について、

「この様に海外メーカーになりかわって商品管理を行い、問題発生時に対応するのが商社の仕事であり、日本の様な特殊な市場においては特に重要な役割を果たしています」

と綴っている。

「安全性と不快感が日本では混同されてしまう」

一連の投稿に寄せられたリプライに対して、同社は、「誰でもうじゃうじゃと虫が動いていれば気持ち悪いし、食べたくないですがそれで全ロット回収まで要求する国は日本くらいですね」と書いている。

異物混入については欧州と日本、どちらが文化水準が高いという話ではなく、「安全性と不快感が日本では混同されてしまう」「(人体に影響はないという)本質を見るか、不安心理まで安全に含めるのかという価値観のすれ違いに過ぎないのです」と見解を述べた。

今回の件について、マイプロテインの販売元も「調査の結果、製品の欠陥は、消費された場合、人の健康へのリスクをもたらすものではないと結論付けました」としている。

ただ三幸貿易は、虫の混入について「はっきり言って、弊社もものっすごく嫌です。クレームが発生して引き取りに行くと、確認するのですが失神しそうになります。なので、お客様の気持は痛いほどよくわかります」とコメントした。

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