「適切な110番通報を」 ご当地アイドルが広報担う〈川崎市宮前区〉
「110番の日」に合わせ、宮前警察署は1月10日、110番通報の適正利用を呼びかける広報イベントを宮崎台駅南口広場で開催した。
会場には、ご当地アイドル「川崎純情小町☆」や宮前区PRキャラクター「宮前兄妹」が登場。警察官の制服に身を包んだ純情小町のメンバーは、来場者や通行人に向け持ち歌などのパフォーマンスを披露し、場を盛り上げた。
その後、同署署員と一緒に110番通報の要点を紹介。「事件ですか事故ですか」「いつ起きましたか」「場所はどこですか」などの項目をパネルとともに説明した。
宮前区内で受理した110番通報は、2023年の1年間で9428件。1日平均で26件の通報に出動した計算となり、内訳の4割以上が交通事故など交通に関するものだったという。扇山剛署長は「限られた署員で対応するには適切な通報が不可欠」と適正利用を呼び掛けた。
特殊詐欺の被害件数についても触れられ、昨年1年の被害件数は56件、約1億2500万円の被害額だった。同署署員は「手口は毎年変わる。電話でお金の話が出たら詐欺を疑い、必ず家族や周囲の人、警察に確認してほしい」と被害を防ぐためのポイントを話した。