ハチミツのような状態?!血液が「ネバネバタイプ」の人が発症する可能性が高い病や症状とは?【図解 血管・血液の話】
「高血糖」の人の血液はネバネバタイプ【図解 血管・血液の話】
血糖値が高いと赤血球が硬くなる!
高血糖とは、血液中の糖が過剰になり血糖値が高い状態が続くこと。空腹時の血糖値が100mg/dL以上だと、高血糖とされています。
主な原因は、偏った食事や運動不足、ストレスなどの生活習慣の乱れ。特に糖質のとりすぎは血糖値の上昇に直結。糖質は甘いものだけでなく、ごはんやパンなどの炭水化物にも含まれるので、無自覚に大量の糖質を摂取して高血糖になることも。また、高血糖は肥満の人に多いとされていますが、お菓子や吸収の早い糖を含む食品をよく口にする人は、たとえ痩せていても油断大敵です。この高血糖をそのまま放置すると糖尿病を発症する可能性が高く、脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなりかねません。なぜなら、高血糖の人の血液はネバネバとしたハチミツのような状態だからです。
血液は赤血球、白血球、血小板の3種類の血球と血しょうで構成されますが、高血糖など何らかの要因で血球が変性すると血液がドロドロになります。血液中に糖が多い場合は、赤血球が不良化します。どういうことかというと、通常、赤血球は柔軟で、細長くなったり平たくなったりと形を自在に変えながら細い血管を通り抜けますが、不良化すると赤血球は硬くなります。すると、形を変えられずに血管の内壁に引っかかったり、血管を詰まらせたりしてしまうのです。このときの血液の状態を「ネバネバタイプ」と呼んでいます。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』