松本明子さんにインタビュー!節約をエンタメ化、物価高騰にも負けない「楽しむケチ活」
あれもこれもそれもどれも値上げ値上げの昨今。お財布や明細書を見て、ため息をついてはいませんか。家計のためには節約したい! そのコツを知りたい!
芸能界屈指の節約マニアとして有名な松本明子さんに節約の秘訣を聞きました。
松本明子さん
1966年香川県生まれ。90年代に『進め!電波少年』、『TVチャンピオン』などに出演し、バラドルとして活躍。現在はバラエティー番組の他、ドラマ、映画、舞台と幅広く活動中。ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」、CBC「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」にレギュラー出演中。
自分にはお金をかけず差し入れは盛大に
ー『この道40年あるもので工夫する松本流ケチ道生活』の著書がある松本さん。どんな風に節約をしているのですか
松本さん(以下、松) 今日着ている服もスーパーの2階の洋品売り場で2000円ぐらいで買ったもの。ブランド品は一つも持ってないし、自分のためにお金をかけることはほぼ無いんです。もったいない精神で、伝染してしまったストッキングなんかも足首と股の縫い目のところをカットして、足の部分に両腕を入れてかぶると、あったかインナーに早変わり。これを思いついたとき、ストッキングの第2の人生を見つけられてうれしかったです。
夏場はゴーヤの苗を育ててグリーンのカーテンを作り、冷房の設定温度は27度にしています。ひと夏に60~80本ぐらい獲れるので、ご近所におすそ分けしたり、天ぷらやチャンプルーにしたり。最近は生のままスライスして、同じくスライスしたニンジンと合わせ、生姜ひとかけ、酢、砂糖、塩をビニール袋に入れて冷蔵庫に3時間ぐらい置いて酢漬けにしたり。箸休めにぴったりなおかずになります。
ーゴーヤの酢漬けは初めて聞きました。他にも最近発見した節約術はありますか。
固形せっけんが好きなんですけど、最後まで使い切るのは難しいので、最初からピーラーでむいて1回分のせっけんにして使い切ってます。紙せっけんのように。アウトドアにも便利だし、これをやると最後まで使いきれます。
あとこれは昔からですけど、スーパーや100均は必要な物をメモして、わき目もふらずにそのコーナーに行き、狙いをつけたものだけを買って、他のものは見ない(笑)。暇つぶしにコンビニに行ったりすることもないです。
ー節約しようと思ったきっかけは
松 私が生まれた香川県は日本で最も降水量が少なくて、学校でも家でも「水や資源を大切にしなさい」って教育されて。親も相当な節約家で小さい頃からぜいたくさせてくれなかったので、ケチが身についているんだと思います(笑)
ー最近買ったぜいたく品はありますか
松 昨日100均でサングラスを買いましたね。日差しがまぶしかったので。この前衝動買いしたのは200円の靴下。靴下も1つ穴が開いたぐらいなら縫ってはくんですが、1足ぐらいいいかなと買ってしまいました。ただ同じ業界の方の舞台やコンサートには、盛大に差し入れをします。出費はほぼそれですね。
節約が高じて新しい事業を始める
ー趣味などにはお金がかかりませんか
松 数年前、節約しながら遊ぼうと始めたのが山登り。ただ東京近郊で登っているときは良かったのですが、だんだんステップアップして遠出するようになると交通費や宿泊費がかかるように。それで、宿泊も移動もキャンピングカーならお得になるのでは、と探しました。この趣味が高じて、最近キャンピングカーのレンタル事業を始めちゃったんです。これも節約から思いついたものです。
ー節約を楽しむコツを教えてください
松 捨てるのは心苦しいし、もったいない。今ある物を工夫して別の生かし方ができたときこそ幸せ度が高まって、喜び、充実感があります。「買う」よりも今ある物で「工夫する」ほうが私はホッとします。ケチ活は一番の「心のぜいたく」だと思っています。
近藤真彦さんが送る新たなエンターテインメントステージ「ギンギラ学園物語」に松本明子さんが出演!
日時/12月25日(水)~29日(日)
場所/明治座
住所/東京都中央区日本橋浜町2-31-1