世界が〈OZU〉に魅了されるのは、なぜか─小津安二郎の内面を抉るドキュメンタリー『The Ozu Diaries/小津ダイアリー』10/9より待望の日本公開
アカデミー賞(R)ノミネート歴を持つ映画監督ダニエル・レイムが贈る『The Ozu Diaries/小津ダイアリー』は、日記やノート、書簡、写真、インタビュー、これまで広く世に出ることのなかったホームムービーなどの貴重なアーカイブに加え、黒沢清、ヴィム・ヴェンダース、リュック・ダルデンヌ、ツァイ・ミンリャンといった映画監督たちの考察や、俳優の香川京子や城澤勇夫、プロデューサーの山内静夫ら小津と時代をともにした映画人の回想を織り交ぜながら、彼自身の言葉で、人生と思想、作品そのものの再発見を試み、小津がいかにして個人的な喪失や戦争のトラウマを『晩春』『麥秋』『東京物語』『秋刀魚の味』といった不朽の名作へと昇華させていったのかを辿るドキュメンタリー映画である。
計算し尽くされ、一見するとシンプルに思える数々の物語と、独自の映像スタイル。それは、家族や愛、そして「無常観」を詩的かつ人間味あふれる視点から探求するための表現手法であった。日本文化に深く根ざしながらも、世界中の人々の心に響く小津の作品は、映画という芸術にどれほどの可能性があるかを、今も私たちに教えてくれている。
小津安二郎監督生誕120年を記念して製作された本作は、2025年初夏に完成。同年9月 ヴェネチア国際映画祭クラシックス部門でワールドプレミア上映。その後、東京国際映画祭のジャパンプレミア上映を経て、18か国30都市で上映されている。10月9日(金)からは、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて日本国内初公開が決定した。さらに公開を記念して、作中に登場する小津11作品が特集上映される。
また、9月には、本作の監督を務めたダニエル・レイムが来日し、東京での黒沢清監督とのトークイベント付き先行上映、そして『第29回 小津安二郎記念・蓼科高原映画祭』での上映&トークイベントも決定した。
The Ozu Diaries/小津ダイアリー
インタビュー出演:黒沢清(映画監督)
ヴィム・ヴェンダース(映画監督)
リュック・ダルデンヌ(映画監督)
ツァイ・ミンリャン(映画監督)
香川京子(女優『東京物語』出演)
城澤勇夫(元子役『麥秋』出演)
山内美智子(野田高梧 孫)、小津亜紀子(小津安二郎 姪)
山内静夫(小津組プロデューサー)
声の出演:大堀光威 中井貴惠
(C) 2025 Adama Films; Photo: Shochiku Co., Ltd.
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ozudiaries/