【野菜ソムリエ監修】さつまいもを一番おいしく蒸す方法!調理方法別の蒸し方と食感の違い
目的に合わせて選ぶ!さつまいも蒸し方
「さつまいもを蒸したのに甘くなかった」「蒸したはいいけど固くておいしくない」ということはありませんか。
この記事では、野菜ソムリエが5つの調理法別にさつまいものおいしい蒸し方とコツ、仕上がりの違いを紹介。自分の理想の方法を見つけてみてくださいね。
調理法 / 食感 / 所要時間
電子レンジ / ホクホク / 約10分
フライパン / ホクホク / 40分
炊飯器 / しっとり / 約60分
圧力鍋 / しっとり / 約20分
蒸し器 / ホクホクしっとり感もある / 30分
調理器具別!さつまいもをおいしく蒸す5つの方法とコツ
電子レンジ、炊飯器、フライパン、蒸し器、圧力鍋と、それぞれ5つの上手な蒸し方を詳しく紹介します。
1. 電子レンジで蒸す方法
電子レンジで蒸す方法
メリット / ・短時間で手軽に蒸せる・忙しい人でも挑戦しやすい・蒸し器やせいろなどの道具が不要
デメリット / ・一気に火を通すと甘さが引き立たずパサつく
成功の秘訣 / さつまいもの下準備をすることなるべく低いワット数で加熱する
おすすめの人 / とにかく早く作りたい
材料
・さつまいも……1本
・キッチンペーパー……2〜3枚
・ラップ……適量
・耐熱皿……1枚
作り方
1. よく洗ったさつまいもにキッチンペーパーを巻きつけ、まんべんなく濡らす
2. ラップで包み耐熱皿にのせ、電子レンジ200Wで10分加熱する
3. 竹串が中までスッと入るか確認し、硬いときは30秒ごと加熱する
作るときのコツ
なるべく低いワット数でじっくりと加熱すると甘みが引き立つ
2. フライパンで蒸す方法
フライパンで蒸す方法
メリット / ・一度にたくさんのさつまいもを短時間で蒸せる・特別な道具が不要
デメリット / ・加熱により水が蒸発しやすいため、フライパンを空焚きしないように・都度水分量をチェックし水を足す手間がある。・水が不足するとさつまいもの仕上がりがパサつく
成功の秘訣 / 弱火でじっくり加熱するフライパンの水分量を確認し、水を足す
おすすめの人 / 一度にたくさんさつまいもを蒸したい
材料
・さつまいも……適量
・水……適量
作り方
1. きれいに洗ったさつまいもをフライパンに並べる
2. さつまいもが1~2cm浸る程度に水を入れる
3. 蓋をして火にかけ、沸騰させる
4. 弱火にして20分程度加熱する
5. さつまいもをひっくり返し、さらに20分程度加熱する
※さつまいもの大きさで蒸す時間を調整
6. 竹串を刺して、 中で火が通っていたらできあがり
作るときのコツ
加熱により水が蒸発しやすくなるため、水分量をチェックする
3. 炊飯器で蒸す方法
炊飯器で蒸す方法
メリット / ・スイッチひとつほったらかしでOK・コンロを使わないのでほかの調理と同時進行できる
デメリット / ・一度に2~3本程度しか蒸せない・炊飯器での調理を禁止しているものもある
成功の秘訣 / 水分量を少なくするとしっとりねっとり濃厚な味わいに仕上がるさつまいもの品種に合わせて水分量を加減する
おすすめの人 / 甘さを追求したい
材料
・さつまいも……1本
・水……適量
作り方
1. 炊飯器の内釜にさつまいもを入れる。半分つかるほどの水も同時に加える
2. 炊飯器の普通炊きモードで炊飯する
3. 600Wのトースターで皮が香ばしくなるまで焼き上げる
作るときのコツ
炊飯器で蒸したあと、トースターで焼くと香ばしくなる
4. 圧力鍋で蒸す方法
圧力鍋で蒸す方法
メリット / ・大きなさつまいもでも短時間で蒸すことができる・お菓子や料理用にたくさんのさつまいもを蒸したいとき時短調理可能・しっとりして甘みが強くなる
デメリット / ・圧力鍋保有者のみしか作れない
成功の秘訣 / さつまいもが浸からないくらいの水を入れて蒸す
おすすめの人 / 圧力鍋保有者で甘さを追求したい
材料
・さつまいも……1本
・水……適量
作り方
1. 圧力鍋の中に蒸し板と水を入れる
2. 洗ったさつまいもを入れてから強火にかけ、圧力をかけてから弱火で15分加圧する
3. 完全に圧が下がってやわらかくなっていれば完成
作るときのコツ
ホクホクに仕上げるため、さつまいもが浸るほどの水を入れないように注意する
5. 蒸し器で蒸す方法
蒸し器で蒸す方法
メリット / ・さつまいもの甘さが引き立つ・皮もしっとりやわらかくなる・ホクホクしつつ、水分が保てるためしっとり食感に仕上がる
デメリット / ・さつまいもの大きさによっては加熱に時間がかかる
成功の秘訣 / 冷たい状態から火をかけてゆっくり蒸す
おすすめの人 / しっとり感を味わいたい
材料
・さつまいも……適量
・水……蒸し器が空焚きにならない量
作り方
1. 火をつけずに蒸し器に水を張り、さつまいもをきれいに水洗いして蒸し器やせいろに入れる
2. 蓋をし、強火で一気に沸騰させる
3. 蒸気が出始めたら、少し湯気が出る程度の火加減で30分ほど蒸し、途中で空焚きをしないように鍋の水を足す
※さつまいもの大きさで蒸す時間を調整
4. 竹串を刺して、 中で火が通っていたらできあがり!
作るときのコツ
冷たい状態から火をかけてゆっくり蒸すことで甘みを引き出せる
甘くならない?固い?さつまいもを蒸す時のよくある失敗を回避!
さつまいもを蒸すときのよくある失敗も、対策を知っておくことで回避できます。
さつまいもが固いままになる原因と対策
原因 / 対策
加熱時間が足りないため / 中まで火が通るまで加熱する
加熱温度が高すぎるため / 低温でじっくり時間をかける
加熱しすぎて水分が飛んで固くなってしまったため / ワット数やさつまいもの大きさによって加熱時間が変わるため注意する
パサパサになってしまう原因と対策
原因 / 対策
・蒸すときに水分が足りない / 水を足す
・さつまいもの水分が蒸発してしまったため(特に電子レンジで蒸す場合) / 電子レンジで蒸す場合は濡れたキッチンペーパーに包んでから加熱
さつまいもの蒸し方は目的に合わせて選んでみて
さつまいもの蒸し方はさまざまな方法があります。電子レンジやフライパン、炊飯器、蒸し器といろいろな調理器具を使って蒸すことができますが、それぞれの器具によって仕上がりやメリット、デメリットは異なります。
すぐに食べたい場合は時短調理できるレンジを選んだり、たくさん蒸したい方はフライパンを選んだりと目的別にチョイスしてみましょう。ぜひコツをつかんで、しっとり甘い蒸しさつまいもを作ってみてくださいね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)