Yahoo! JAPAN

そもそも血管ってなに?!3つに分けられる人の血管システムとその役割分担とは?【図解 血管・血液の話】

ラブすぽ

そもそも血管ってなに?!3つに分けられる人の血管システムとその役割分担とは?【図解 血管・血液の話】

そもそも血管って何?【図解 血管・血液の話】

動脈と静脈、毛細血管の役割分担

血管には「動脈」と「静脈」、「毛細血管」の3つがあります。人の血管システムは、心臓から送り出された血液が心臓に戻ってくる「閉鎖血管系」。動脈が酸素や栄養素を体の各所へ運び、静脈が老廃物や二酸化炭素を回収する仕組みです。

動脈と静脈は「外膜」「中膜」「内膜」の3層構造になっています。外膜は血管を守る保護層。中膜は平滑筋という筋肉でできていて血液を送るポンプの役割を果たしています。内膜は常に血液と接している部分で、ここに血流による強い圧力が加わりダメージが積み重なると、動脈硬化が発生します。ちなみに、静脈は強い力で血液を送り出す必要がないため平滑筋も薄く、内膜にもほとんど圧力がかかりません。動脈硬化はあっても、静脈硬化はないのはこのためです。

頭から手足の先まで張り巡らされている血管を繋ぎ合わせると、約10万㎞と地球2周半もの長さになります。10万㎞もある血管のうち、95%以上を占めるのが毛細血管。太い血管から枝分かれして臓器や組織の中を網の目のように走っています。毛細血管は、臓器や末端の組織まで酸素や栄養素を届け、細胞から排出された老廃物の回収もする、いわば動脈と静脈の橋渡し。生命活動に欠かせない重要な役割を担っています。ただし、直径5~10㎛(マイクロメートル)と極細なので、切れたり詰まったりしやすい血管でもあります。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』

【関連記事】

おすすめの記事