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鼻うがいに【水道水】を使うのは危険!?やっておきたいひと手間とは。

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鼻うがいに【水道水】を使うのは危険!?やっておきたいひと手間とは。

鼻の中に水を通して直接洗う「鼻うがい」。ハウスダストやウイルスを洗い流し鼻腔内を清潔に保つ健康法で、習慣にしている方もいるだろう。しかし、ネット上には「鼻うがいに水道水を使うのは危険だ」という情報があり、安易に水道水を使ってはならないとも言われている。世界でもトップクラスの安全を誇る日本の水道水で鼻うがいを行うことは、本当に危険なのか調べてみた。

1.鼻うがいとは?

鼻うがいとは、片方の鼻にポンプなどで直接水を入れ、もう片方の鼻(または口)から出すという鼻腔の洗浄法だ。頑固な鼻水や、鼻の奥に付着したウイルスなどを直接洗い流すことで、風邪対策・花粉・ハウスダスト・PM2.5などのアレルギー物質の除去に役立つ。鼻に水を入れる際、最初は抵抗があるが慣れてくれば爽快感を味わえると愛好者も多い。

鼻うがいはツーンとした特有の刺激を抑えるため、人間の体液と浸透圧を同等にした0.9%の濃度の生理食塩水で行う。その際、使うのは煮沸した水道水でよいとされるが、水道水での鼻うがいには思わぬ危険が潜んでいるようなのだ。

2.鼻うがいを日本の水道水ですると危険?

水道水による鼻うがいが危険といわれる理由は、水に含まれる細菌に感染してしまうケースがあるためだ。アメリカでは、水道水による鼻うがいが原因で非結核性抗酸菌に感染し慢性副鼻腔炎を患った例や、さらに脳に入り込む「フォーラーネグレリア」「バラムチア・マンドリラリス」といったアメーバによる死亡例も存在する。これらのアメーバは殺人アメーバとも呼ばれ、鼻から脳へと侵入してアメーバ性髄膜脳炎を引き起こす。致死率は90%以上というから恐ろしい。

ただ、日本の水道水でこのアメーバが見つかる可能性はほぼゼロに近いという。しかし土の中や水田などに生息していることが分かっており、実際日本でもこのアメーバによる犠牲者は出ている(感染経路は不明とのこと)。そう考えると、鼻うがいで水道水を使う危険性が100%ないとは言い切れないとも考えられる。

3.鼻うがいを水道水でする時の正しい方法は?

煮沸した水道水を使うべき

では、鼻うがいに水道水は絶対使わないほうがいいのかというと、そうではない。もし水道水で行うのであれば、必ず「煮沸」をするべきだと言われている。水道水を5分沸騰させれば、ほとんどすべての微生物は死滅する。その後、ぬるま湯まで冷ましてから生理食塩水を作れば危険性は極めて低くなる。この方法が、多くの専門家が推奨する鼻うがいのやり方である。

温めただけの水道水はおすすめできない

水道水を人肌に温めて生理食塩水を作る方法も紹介されていることがある。しかし「万が一」を考えるとあまりおすすめできないと言えそうだ。水道水で鼻うがいをしたいなら、やはり煮沸のひと手間を加えたほうが安心だろう。

滅菌水や蒸留水といった微生物を除去する過程を経ている水も、鼻うがい用としてはおすすめとされる。それでも心配なら市販の「鼻うがいキット」を購入するという手もある。ただ、どんな場合でも使った器具をしっかり洗浄することも大事となる。鼻から細菌が体内に入り込むリスクはゼロではない、と頭に入れて鼻うがいをするべきだろう。

4.鼻うがいがすすめられる症状とは?

鼻の内部は「粘液」と「繊毛」で覆われており、繊毛が波のように動くことで鼻に入った異物を自ら排出することができる。しかし空気が乾燥していたり、入ってくる異物が多すぎると、この繊毛運動が弱まり異物を排出しきれなくなる。そんなときにおすすめなのが鼻うがいだ。

風邪をひきやすい方や、花粉症の人、ハウスダストなどアレルギーがある方に鼻うがいはおすすめだ。さらに頑固な鼻づまりや蓄膿症の改善にも効果があるといわれている。ここまで読んでもらえたなら、正しい知識を持ってさえいれば水道水を使っても心配はないと分かっていただけたのではないだろうか。

結論

日本の水道水で鼻うがいをしても、細菌などに感染する可能性は極めて低いという。しかし世界では水道水による鼻うがいでアメーバに感染して死亡した例もあるため、100%安心とも断言しにくい。そこで水道水を使う際は、5分間の煮沸で減菌をすると安心である。必要以上におびえる必要はないが、万が一を考えつつ安全な鼻うがいをしてもらいたい。

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