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【インタビュー】安田顕、大阪で迷子に!? 舞台『死の笛』再演で語る林遣都への愛と、大焦りのサウナ事件簿

anna(アンナ)

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坂元裕二氏が書き下ろし、水田伸生氏が演出を手掛ける舞台『死の笛』が、2年の時を経てついに大阪に帰ってきます。初演からさらにブラッシュアップされ、新たな輝きを放つ本作。今回は、主演を務める安田顕さんに、再演への熱い想いや大阪でのエピソードをたっぷり伺いました。

( Index )

2年の時を経て、愛する座組みで再び大阪へ「プライベートは知りたくない(笑)」林遣都さんへのリスペクトストイックすぎる滞在先ルーティン安田さんが語る、関西での思い出25年物の腕時計が消えた……!? 取材現場で明かされた大焦りのハプニング

2年の時を経て、愛する座組みで再び大阪へ

前回の上演時から、再演したいという思いはあったのでしょうか?

2年前は大阪で大千秋楽を迎えたんですけど。その公演中には「再演いつやりましょう」って言っていましたね。でも本当に叶うとは思ってなかったです。林さんも忙しいし、演出の水田伸生さんも本当にお忙しいから、できるかなと思ったら、本当に叶って。それがとにかくうれしいです。

再演が決定したときのお気持ちを教えてください。

また林遣都さんとお芝居できるっていうことがすごくうれしいですね。二人舞台がすごく楽しくて、お客さまもすごく喜んでくださって。それが2年後の再演に結びついているんだな、と実感しております。それで今回坂元裕二さんが初演をさらにブラッシュアップして改稿してくださり、そして水田伸生さんという素晴らしい演出家が協力、演出してくださっていること。同じ座組みで2年後にできているっていうことがすごく自分にとってうれしいことで。見に来てくださっているお客様にすごく感謝申し上げます。

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初演の時と比べて、空気感に変化はありますか?

あります。初演では、とにかくお客様に楽しんでいただこう、笑っていただこうということを念頭に置いていて、キャラを逸脱しているところもけっこうあったりしたんです。とにかく楽しんでもらおう、怖がってもらおう、喜怒哀楽すべてを感じてもらおうってすごくがんばってやったんですね。でも今回は、坂元裕二さんという脚本家さんが生み出してくれた言葉というものを大切にして、そこに含まれるおもしろさや、喜怒哀楽をちゃんと紐解いていきたいねって、そういう変化はありますね。そういうものをすごく大事にしていきたいなって気持ちになりました。

今回坂元さんが脚本を改稿して新しくされているということに加えて、演出でも何か変化はあったりしましたか。

大きくありますね。見てくださった方によりびっくりしてもらえるような、より楽しんでもらえるような、演出を水田さんが考えられています。夏にピッタリです(笑)。

前回を見られた方が見たら、変わったなってわかりますか?

はっきりわかりますね。再演でちょっと演技の質が変わったとか、こうやって解釈してやってみたよとか、なかなか伝わりにくいと思います。でも如実に変わっている(笑)。前回見られた方も楽しめると思います。

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「プライベートは知りたくない(笑)」林遣都さんへのリスペクト

再びタッグを組む、林遣都さんとの再会はいかがでしたか?

このポスター撮影の日が再会の日だったんですけど、なんだか照れくさかったですね。なんかね(笑)。

久しぶりの再会だったんですか?

テレビ局の撮影現場で違うドラマを撮っていて、隣のスタジオで「おお、久しぶり!」「元気?」って……なんか照れくさくなっちゃうというか(笑)。久々で緊張していましたね。

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安田さんから見て、今の林さんはどのように映っていますか?

大好きなんですよ、林さんのことが。何が好きなのって言ったら、プライベートとか一切知りたくないくらい。大好きな人って、それ以上見たくないじゃないですか。のぞき見したくないじゃないですか。林遣都さんはずっと今いっしょに稽古していますし、芝居していますけど、全然飽きないし、お芝居されているときの輝きとかが素晴らしくて。ずっと魅せられています。より頼もしくなってらっしゃいますね。30代の男性の色気をどんどん醸し出すもんなんだなぁって改めて思いました。非常に頼もしいし、スキルも上がってらっしゃるし、舞台に対して、芝居に対して、夢中で取り組む姿勢がより大きくなっているなっていう。2人でやっているときの芝居の楽しさや、呼応していく感じ、グルーヴができていく感じとか、そういうのがもうたまらなくて。彼と2時間の舞台を共有できる、独り占めできるっていうのは、幸せなことだと感じています。それくらい僕にとっては魅力的な素晴らしい俳優さんです。

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ストイックすぎる滞在先ルーティン

今回、安田さんは企画の段階から作品に携わっていらっしゃいますが、作品づくりで意識したことはありますか?

CGやホログラム、LEDを駆使して、いろんな仕掛けがあって楽しいというのもあると思いますけど、この舞台は肉体を動かすことによる熱量の素晴らしさ、動くことで人間というのはこんなにも思いを届けることができるんだということ、そこを感じてもらえたらすごくうれしい。もし僕が学生の頃にこれを見たら、舞台をやっただろうなって思います。そして、この芝居の中身がうまく今の御時世にマッチしているというのも思いますね。なんでマッチするのかっていうと、普遍性みたいなものが、坂元さんが書かれた本にはあるのかなという気がします。自分としては、いろんな今あるものを取り入れるというよりかは、子どもの頃に見ていたもの、そこをどう入れていくか。「志村、後ろ!」とか、そういったものからヒントを得ることが今回多かったんじゃないかなと思います。子どもから大人まで楽しんでもらえるものを目指すことって、とってもやりがいがあって、自分にとって難しいことなんです。例えばおもしろいものっていったときに、子どもから大人まで絶対に笑ってもらえるものはなんだろうとか、怖いんだけど笑っちゃうものってなんだろうとか。

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今回、東京、札幌、大阪と巡られますが、ホテルでの過ごし方など「公演中のルーティン」はありますか?

劇場に早く入ってもしょうがないから、部屋でできることをやればいいんじゃないかって。それで舞台のときは、ホテルの部屋でも歌えるカラオケの防音メガホンあるじゃないですか。それを……(発声を実演してくれる)……隣室のご迷惑にならないように、ずっとやっています。それがルーティンです(笑)。

地方公演のときの過ごし方はいかがですか?

これもルーティンを大事にしていて。芝居できる喜びが何よりも勝っているので、とにかく舞台が終わったらホテルに戻る、お風呂に入る、ストレッチする、で寝る。そして起きる、体固まっている、鼻うがいする、ストレッチする、発声する、セリフを全部さらう、そしたらもう劇場に入る時間だ、という感じです。「休憩中の楽しみはなんですか?」って聞かれたら、一番大好きな芝居をするための準備時間ですって答えますね。これは間違いない。だから、どこに行こうがやることは変わりません。

安田さんが語る、関西での思い出

大阪にはお仕事以外でも来られたりしますか?

ありますよ。できたての頃のUSJに行ったなぁ。万博とか大変だったでしょう? いいですね、行かなかったからうらやましい。でも、人混み嫌いだもん。人混み嫌いな割にはお客さまに会場へ来てくださいって言ってんだから(笑)。

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今回の公演中、大阪で行ってみたいところはありますか?

僕、亀田史郎さんのYouTubeチャンネル、ずっと見ているんですよ。それで娘さんの姫月さんがいるんですけど、西成で立ち食いのちゃんこのお店「亀田家のちゃんこ」をやっているって。だからそこに行って食べてこようかな。多分黙って食べて、写真撮って、インスタとか上げようかなって、そういう楽しみはやるかもしれないですね。

25年物の腕時計が消えた……!? 取材現場で明かされた大焦りのハプニング

anna(アンナ)

最後に読者の皆さんへ向けた「あんなぁな話」をいただけますか?

2パターンありますね。「あんなぁ、聞いてくれる? チケットがまだあるんだよ……」っていう(笑)。そしてもう1パターンいきますね。「あんなぁちょっと聞いて……」あのさぁ! 今日、大阪でサウナに行ったんですよ。でも営業時間がギリギリで場所もわからなくて、あきらめようかと思ったんだけど、近くのカフェでスマートフォン見せて尋ねたら「日本の方ですか?」って(笑)。ああ外国の方、増えたんだなって思いましたね。それで! サウナには入れたんですが、妻から25年くらい前にプレゼントしてもらった、いつもしてる時計があるんです。それがそのサウナからホテルに帰ってきたらない! もうそれないってだけで泣きそうになっちゃって、東京に忘れたのか? と思ったけど、(手首に)跡だけ残っているの。それでサウナに電話したけど営業が終わっているから出てくれない。ホテルに聞いてもない、どうすればいいんだって思っていたら、今日おろしたてのバッグの中に入っていた(笑)。

入れた記憶はなかったんですか?

そういえば入れた……(笑)。脇の方に入っていた。良かったですよぉ〜〜。

本当に見つかって良かったです! それでは最後に、大阪公演を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

タイトルは「死の笛」で縁起でもないんですよ。そして実際に「死の笛」って笛を吹くんです、でも大丈夫ですから(笑)。「死の笛」ですけども、思いとしてはお客様の家内安全、商売繁盛、無病息災を願いながら吹かせていただいていまして、けして縁起の悪いものじゃございませんので(笑)、安心してご覧になってください。

時にはユーモアを交え、時には真摯に作品への情熱を語ってくださった安田顕さん。お話の端々から、この作品と林遣都さんへの深い愛、そして大阪での思い出が伝わってくる素敵なインタビューでした。安田さんが客席へ届けてくれる最高のエネルギーを受け取りに、ぜひ足を運んでみてくださいね!

写真/松井ヒロシ 文/國友敬

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