レンブラントホテル海老名 廃油を航空燃料に 資源循環で脱炭素へ
レンブラントホテル海老名は、SDGsの取り組みの一環として、厨房から排出される使用済みの食用油を、航空燃料の原料として再資源化する「FRYtoFLYプロジェクト」に取り組んでいる。同ホテルはこのプロジェクトの認知拡大を目的に、海老名市内で行われる夏まつりで家庭から排出した使用済みの食用油を回収する。
このプロジェクトは、国内資源循環による脱炭素社会の実現に向けて、日揮ホールディングス株式会社(本社/横浜市)が提唱し、昨年4月から開始した。
使用済みの食用油を再資源化した航空燃料は、SAFと呼ばれている。従来の航空燃料と比べてCO2排出量が約80%削減できることや、貯蔵や給油設備などの既存インフラが使用可能なことから100を超える企業や自治体などが趣旨に賛同し活動に参加している。
同ホテルは、客室に環境負荷の軽減につながる設備の導入や宿泊プランを設けるなど、SDGsに対して積極的に取り組んでいる。
使用済みの食用油は、ディーゼルエンジン燃料として再資源化に努めていたが、SAFの製造には安定的な原料確保が課題となっていることを知り、5月からプロジェクトに参加。2カ月間で457リットルを回収した。同ホテル広報によると「使用済みの食用油およそ2・5トンで東京〜大阪間の飛行機を1便飛ばせる」という。
同ホテルは7月27日(土)の「えびなみんなの夏まつり」と8月24日(土)の「扇町おもいで祭り」の出店ブースで、家庭から排出した使用済みの食用油を回収する。同ホテルは「これを機に資源循環について知ってもらえたら」と話している。同ホテルホームページでも紹介している。