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暮らしを整え、人生を表現する、8人のインテリア【NHK心おどる あの人のインテリア】

NHK出版デジタルマガジン

暮らしを整え、人生を表現する、8人のインテリア【NHK心おどる あの人のインテリア】

インテリアとは、決して、あの家具を買い、この雑貨を飾りといった表面的なビジュアルにこだわることではありません。

毎日、身をおき、目にする空間を整えることは、暮らしそのものを整える行為。日々の暮らしを営む場所に心をくだくことは、その人の人生までも表現することにつながります。

インテリアとは、その人そのものであり、そこに暮らす家族そのもの。だから、人のお宅を訪ねるのは楽しいのです!

『NHK心おどる あの人のインテリア』に登場する8人のみなさんの暮らしのインテリアとアイデアを、一部抜粋してご紹介します。

第1回 ギャラリーオーナー 野口アヤさん

ふたりの世界観を表現する場。


仕事も暮らしも趣味もつながる

アーチ形の大きな照明は、もともとこの物件についていたもの。壁のアートは暖炉を挟んで左は吉野マオさん、右は奥村乃さんの作品。さて、夫婦の愛猫、ベッチンはどこにいるでしょう?

 まるで外国のアパートメントに招かれたような独特の空間。ひと続きのリビングダイニングには、光とともにお香のほのかな香りが満ち、愛猫のベッチンとフラノが思い思いにくつろいでいます。野口アヤさんとチダコウイチさん夫妻が暮らすのは、メゾネットタイプの集合住宅。1979年に建築家・吉村順三が手がけた建物で、独特なタイルや扉のデザインに当時の空気が残ります。

2階のゲストルームの壁にあるのは、坂巻弓華さんの作品。

 テキストでは、インテリアが生み出す偶然の楽しさや、野口さん流のアートを飾るポイントについてもご紹介。

野口アヤ(のぐち・あや)

いくつかのアパレル会社を経て、2000年に独立。夫とともにアパレルブランドを運営。2017年にデザイナー活動を一旦終了。築100年の古民家をギャラリーとして改装オープンし、経営とディレクションを手がける。2020年より、みずからのブランドで洋服づくりを再開。さまざまな形でクリエイションやライフスタイルを提案している。
https://sison.tokyo

◆撮影 山田 薫

第2回 雑貨店オーナー 谷あきらさん

建てただけでは完成しない。


暮らしながらDIYでつくる家

2階のリビングルーム。窓からの光が白い壁に当たって部屋全体を明るく包む。愛猫のチャイも日ざしの中でのんびり。2階は居住スペース、1階は仕事スペースとしている。

 大きな窓からさし込むやわらかな光が、リビングルームの高い天井と白い壁を引き立てます。雑貨店オーナー・谷あきらさんの住まいの内装は、そのほとんどがDIYでつくったもの。2020年に引っ越して以来、妻のヒュンスクさんとふたりで手を動かしてきました。そして現在も進行中です。

1階につくった仕事机。外に面していて仕事がはかどる。

 20代のとき、親戚の仕事を手伝うためパリに渡り、日々生活する中でDIYを身につけたという谷さん。テキストでは、暮らしながら今も変わり続ける谷さんの家のインテリアと、DIYや模様替えの工夫をお届けします。

谷あきら(たに・あきら)

フランス・パリでの暮らしを経て、2004年に東京・青山にインテリア雑貨店をオープン。その後移転して、現在は品川区西五反田とウェブサイトで営業を続けている。DIYで暮らしながら自宅をつくる様子をSNSで発信。DIYに挑戦したい人の背中を押している。
Instagram @orne_ie

◆撮影 枦木 功

第3回 レストランオーナーシェフ パトリス・ジュリアンさん

フランスから京丹後へ移住。


家は自分をもてなす空間

障子やふすまの一部を開放して、6畳の4部屋をゆるやかにつなげている。障子や畳の美しさを、フランス人であるパトリスさんの目を通して教えてもらっているかのような空間。

「え! ここに住むの?」 
 7年暮らした南仏のラングドックを後にし、パトリス・ジュリアンさんが妻のユリさんと一緒に、京丹後にあるこの家にやってきたのは、2024年の夏のこと。京都駅から特急電車で2時間。フランスから相当の距離をはるばる旅して到着したとき、ユリさんは困惑し、冒頭の言葉が頭に浮かんだのだそう。
「トイレにつながる廊下は半壊。シロアリ被害で一部抜けている状態でした。でも、この家は絶対よくなるという確信がありました」と振り返るパトリスさん。

左/カフェのテラスのような場所で朝食。キッチンの脇で準備も片づけもラク。右/朝食を庭でいただけば、それだけで日常に特別感が生まれる。パンはパトリスさんの手づくり
左/カフェのテラスのような場所で朝食。キッチンの脇で準備も片づけもラク。右/朝食を庭でいただけば、それだけで日常に特別感が生まれる。パンはパトリスさんの手づくり

 テキストでは、日本とフランスをミックスさせてつくり上げたパトリスさんの自宅兼レストランと、家のあちこちに設けられたくつろぎの空間やしつらえのアイデアをレポートしています。

パトリス・ジュリアン

1952年生まれ。1988年に来日し、フランス大使館に外交官として勤務。そのまま日本に暮らし、レストランを経営&プロデュース。「生活はアート」をうたい、料理やライフスタイルに関する著作も多数発表。フランス語での著作もある。一度フランスに帰国し、2024年に再来日。京都府宮津市にて自身のレストランをオープン。
https://maison-julien-miyazu.com

◆撮影 木村文平

第4回 イラストレーター 津田蘭子さん

夫婦ふたりのアイデアとフットワークで、


気分が上がる家づくり

リビング。正面が家じゅうで最初に塗った壁。当初のグレーから、明るいピンク→黄色という変遷を経て今の色に落ち着いた。左の壁はシートを貼ってアクセントウォールに。

 ドアを開けると、どこもかしこもカラフル! 家じゅうに楽しい色があふれています。この家で暮らしているのは、イラストレーターの津田蘭子さんと市民防犯インストラクターの武田信彦さん夫妻。家づくりは夫婦共通の趣味と話します。

信彦さんのお気に入りの場所。コンロの火を見ていると落ち着く。

 マンションから新築一戸建てへの引っ越しを機に、壁を明るい色に塗ってみたという津田さんのお住まい。テキストでは、ペイントだけでなく壁紙やリメイクシートを活用するアイデアもご紹介しています。

津田蘭子(つだ・らんこ)

イラストレーターとして活動する一方、ワークショップなどで、洋服、バッグ、靴などの手づくりの楽しさを広めている。自身のワードローブは100%ハンドメイド。著書に『家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。』(ワニブックス)ほか。夫・武田信彦さんは、市民防犯・子どもの安全を専門とする講師として活動。インテリアについては、信彦さんのSNSに詳しい。
蘭子さん https://ranko-t.com
信彦さん Instagram @noby_takeda

◆撮影 木村文平

第5回 整理収納アドバイザー 安藤秀通(ひでまる)さん

自分らしく生きるための住まい。


住まいを整えると生き方が変わる

以前は左半分が寝室、右半分がリビングだったが、ものを減らしたら寝室を玄関側に移動することができた。空間にゆとりが生まれ、インテリアをより楽しめるように。

 同性のパートナーのぶたじるさんと一緒に47平米のマンションを購入し、ひでまるさんが引っ越してきたのはコロナ禍前。希望よりは狭い部屋になりましたが、内装の雰囲気が決め手となったのだそうです。
 そこへコロナ禍。在宅勤務となったのを機に、限りあるスペースでより心地よく暮らしたいと、ものをどうにかしようと思うように。

収納スペースや子どもグッズコーナーなどは、部屋に入ってきたときの死角に位置を決めるのがおすすめ。ひでまるさん宅でも帰宅動線からは棚が目に入らないようになっている。

 天井までの大きな棚を5台も手放し、部屋を整えたら、人生が変わったというひでまるさん。テキストでは、たくさんの植物と心地よく過ごすインテリアや、整理収納のポイントについても教えてもらいます。

安藤秀通(あんどう・ひでみち)

ミュージアムショップを運営する会社で、雑貨やミュージアムグッズの企画営業やディスプレイを担当する仕事を経て、整理収納アドバイザーに。前職で身につけた空間構成力を生かし、ルームスタイリストとして、インテリアのアドバイスも行う。「ひでまる」の愛称で活動。著書に『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』(小学館)。
Instagram @hidemaroom

◆撮影 山田 薫

第6回 フォトグラファー 枦木 功さん

家族の愛が詰まった


あえて選んだ小さくて古い家

リビングとダイニングの境の壁を取り払い、ひと続きにリノベーション。ダイニングテーブルは枦木さんの自作。「家の雰囲気に合わせ、天板はあえてつやのある仕上げにしました」。

 チクタク、チクタクと小さな音が部屋に響きます。音の主はリビングにある柱時計。「こういう古いものが好きなんですよ。子どものころから」と、見上げながら枦木さんが教えてくれます。幼き日の枦木少年は、ふと目にしたインテリア雑誌をめくっては、古びた家具や使い込まれた道具に心を奪われていました。その価値観は成長しても変わらずに今へ至ります。

棚受け金具と細い板だけで簡易的な本棚に。

 テキストでは、築50年近い一軒家をリノベーションした枦木家のインテリアと、家族とともに過ごす古い家の楽しみを、紹介していきます。

枦木 功(はしのき・いさお)

福岡県出身。九州産業大学芸術学部卒業後、奥村恵子氏に師事。2007年独立。ファッション、ポートレート、ライフスタイルなどさまざまなジャンルの写真や映像撮影を手がける。一方、自身の制作活動を続け、国内外の展覧会やアートフェアで定期的に作品を発表している。2021年に作品集『Landscape_es.cape』を刊行。
https://isaohashinoki.com

◆撮影 加藤新作

第7回 商品開発アドバイザー 重松久惠さん

69歳、団地暮らし満喫中。


未来に大きく開けた住まい

壁一面の収納をオープンにしたら、「あれを使おうとか、思いつきやすくなり、ものが生かせるようになりました」と重松さん。見え加減はカーテンでほどよく調節している。

「50代のころを振り返ると、未来への不安と、過去の後悔しかありませんでした」
 離婚して、人生が振り出しに戻ったころのことを、重松さんはそう話してくれました。夫婦で経営していた会社も事実上の倒産だったから、ひとりになったときの所持金は30万円。住まいを借りることもできず、一時期は友人の家にお世話になったそうです。
 ひとりで生きるための道を模索し、中小企業診断士の資格を取得後、安定した仕事を得られるように。そして出合ったのが、東京郊外にある、当時築56年の分譲団地でした。

仕事机の反対側の壁に、ミシン用の机をおいて、趣味の縫いものに没頭。

 大きなリビングと、緑に包まれているような窓からの眺め。テキストでは、重松さんのしたい「暮らし方」を叶えるこの家と、さまざまな部屋づくりの工夫を掲載しています。

重松久惠(しげまつ・ひさえ)

文化服装学院卒業後、編集者、アパレル会社のマネジメントなどを経て独立。インテリア雑貨店で商品開発アドバイザーを務める。57歳から大学院に通い、59歳で中小企業診断士の資格とMBAを取得。さまざまな会社のアドバイザー、大学院の講師としても活動中。旅に出ること、料理、布にまつわる手仕事が趣味。
Instagram @hisae11296

◆撮影 安彦幸枝

第8回 ギャラリー・パン屋経営 引田かおりさん

家はパワースポット。


気持ちよく整えて、好きで満たす

大きな窓から入る日ざしと、スッキリ片づいた様子が印象的なリビング。左奥のベンチはじつは収納を兼ね、片づけの強い味方になっている。写真家・砂原文さんの作品が空間を彩る。

 東京・吉祥寺の住宅街で、ギャラリーとパン屋を営む引田かおりさん。「自分が暮らす街においしいパンの店があるといいな」と考えて、実際にオープンしたという、アクティブで魅力的なキャラクターの持ち主です。そんな引田さんにとって、家は「パワースポット」。心と体をしっかり休めて、翌日へのエネルギーを生み出す場所だといいます。

拭き掃除は、10年近く愛用しているスウェーデン生まれのモップで。

 家も人も「余白」が大事と考える引田さん。テキストでは、シンプルな空間に使いやすい家具や道具が配された居心地のいいインテリアと、空間を気持ちよく整える掃除の習慣などをご紹介。

引田かおり(ひきた・かおり)

2003年、東京・吉祥寺にギャラリーとパン屋をオープン。いつも変わらない人気で、にぎわいを見せている。著書に『LOVE MYSELF』(大和書房)、『日々更新。風通しよく年を重ねていくこと』(ポプラ社)など。ブログ「ふたりの光年記」では日々のあれこれを発信。
https://hikita-feve.com/diary

◆撮影 山田 薫

『NHK心おどる あの人のインテリア』では、今回登場した8人のみなさんが暮らすインテリアと「わが家のアイデア」をたっぷりご紹介するほか、「カンタン壁紙」で気軽に模様替えする方法なども掲載しています。ぜひご覧ください。

試し読み

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◆『NHK心おどる あの人のインテリア』より

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