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「もう限界かも…」要支援2の父を在宅で支えた日々。介護の現実に向き合って【体験談】

シニアカレンダー

高齢化社会を迎えた日本では、介護を受けている高齢者が多数います。私の父親もその寸前までいきました。老いた親の世話はさまざまなことをしなければならないため、大変だと感じた私の経験談です。

病魔は突然襲ってくる

2012年3月、父親が突然「足が痛い」と言いだしました。何かねじったのではないかと、私はそれを聞いて思っていました。しかし、数日経過しても痛みが治まらず、病院で診てもらったところ、手術をしなければ治らないとのことでした。

幸い、痛みもそれほどひどくはありませんでしたが、数日後に入院となりました。術後の経過は良好で、退院後は、いつも通りすたすたと歩ける状態に戻りました。

再発を機に要支援2に

ところが、その翌年の2013年9月、再発してしまいました。今度は痛みも強く、杖を突いた父を初めて見て、ショックを受けたものです。その後は再発を繰り返し、手術も数回に及びました。

2020年ごろには、ついに「要支援2」の認定を受けることになりました。「要支援2」は、要介護の一歩手前です。自力でトイレや風呂、歯磨きなどはできるものの、歩くのもやっとの状態。食事も自分で作るのが好きな父でしたが、すでにそれもできずに家族が作る料理に頼るようになっていきました。

手伝いだけでも大変な介護

要支援2となった父親の世話を、母と2人で分担しました。一番不安だったのは、「要介護になったらどうしよう」ということでした。自力でトイレや風呂ができなくなったら、これまで以上に大変になるのでは……という不安が大きかったのです。

現在、父親はホスピス(終末期患者の痛みや症状を緩和することを目的とするケア)で病魔と闘っています。そこに入所したことで、父親の10年にわたる介護からは、解放されました。今では、安心して眠れるようになったことが一番の幸せです。私の場合は、何とか負担も少なかったのが幸いでした。それでも、介護は本当に心身ともに疲れるものだと実感しています。

まとめ

私の場合は、母親と介護を分担できていたので、さほど負担はありませんでした。また、たまに来るヘルパーの方にも助けていただきました。介護はとても過酷なものだと思うので、決してひとりで抱え込まないことが大切だと実感しています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:佐藤よしき/40代男性・会社員

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

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