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落水時は「浮いて待て!」 双葉小6年生が水難防止講習

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双葉小プールで行われた水難防止のための講習

 釜石市新町の双葉小(及川美香子校長、児童147人)で3日、海や川に落ちた際の対処法を学ぶ講習が行われた。6年生32人が、釜石海上保安部(松吉慎一郎部長)の職員から〝もしも〟の時に自分の命を守る方法を教わった。

 講習は同校のプールで実施。同海保から7人の職員が指導に訪れた。始めに、溺れている人を見つけた時の陸からの救助法を説明。児童の代表が、浮輪やレスキューロープを要救助者目がけて投げ入れる訓練をした。救命胴衣の着用体験では、水を感知して自動的に膨らむ「膨張式」胴衣(手動操作も可能)の機能を確認した。

ロープの付いた浮輪を要救助者のもとに投げ入れる

手動操作で膨張式救命胴衣の機能を体験する児童

 児童らは体操着を着たままプールに入り、着衣状態だと水中でどれだけ体を動かしにくいか確認。万が一、海などに落ちた場合には無理に泳ごうとせず、体をあおむけにして大の字になって浮力を得る「背浮き」という方法で、救助を待つことを学んだ。胸を張って両手足をしっかり広げるのがコツ。2人1組で、片方に腰を支えてもらいながら挑戦した。

体操着を着たまま水に入る。「思った以上に動きにくい」と児童

釜石海保職員の指導で「背浮き」に挑戦!

空ペットボトルを胸に抱えて浮く感覚を体験

 空ペットボトルや発泡スチロールなどを胸に抱えて背浮きする〝ラッコ〟のような姿勢も体験。身近な物が命を救う道具になることを学んだ。最後は、複数人が手をつなぎ、ロープを伸ばすように要救助者のもとに向かう「ヒューマン・チェーン(人間の鎖)」をゲーム感覚で体験した。

 平松颯介君は「服に水が染み込むと、重くて動きにくかった。いざという時は落ち着いてできないかもしれないが、背浮きの感覚はつかめた」と講習の成果を実感。山崎陽南子さんは「もし落ちてしまったら、慌てずに救助が来るのを待つことが大事だと思った。今日習ったことを実践したい」と話した。

 同海保警備救難課の池田隆専門官は「服を着たまま泳ぐのは、子どもには難しい。とにかく浮きながら(救助を)待つこと。覚えておいてほしい」と強調。加えて海や川での行動について、「岸壁や遊泳禁止場所での飛び込み、小さい子どもだけでの遊びは非常に危険。危ない所には近づかない、救命胴衣を活用するなど、常に自分の身を守ることを意識して」と呼び掛ける。

 同海保は毎年、依頼のあった学校で水難事故防止のための講習を実施。今年は釜石市や陸前高田市の小・中5校で講習を行った。

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