70年に渡って酒造りに携わる名物案内人が文化を紹介!“粋”なお酒が楽しめる『浜福鶴吟醸工房』 神戸市
今回足を運んだ『浜福鶴吟醸工房』(神戸市東灘区)は、日本一の酒どころ・灘五郷で酒造りを行う「小山本家酒造 灘浜福鶴蔵」が運営している見学施設。酒造りを見学できるほか、珍しいお酒の試飲などを楽しむことができます。
今回はおよそ70年間、同酒蔵の酒造りに携わってきた宮脇米治さんに案内していただき、その魅力を取材してきました♪
同施設があるのは、阪神電鉄・魚崎駅から歩いて10分ほどの場所。隣り合う御影郷から伸びた「酒蔵通り」にあり、近隣には『櫻宴』や『菊正宗酒造記念館』などといった灘五郷の酒造りを学べる施設がありますよ。
同施設がオープンしたのは、阪神・淡路大震災が発生した翌年。震災で蔵が倒壊したことをきっかけに、1年中酒造りができる設備を整えた観光蔵へ建て替えられたそうです。
施設では「見る・味わう・買う」の3要素を楽しめるのがポイント♪まずは2階に上がり、その製造工程を見学させていただくことに。酒造りの工程をパネルや映像などで学ぶことができます。
ここで宮脇さんが見せてくれたのは、蔵人が酒母づくりを行う際に歌った作業唄「酛摺り唄(もとすりうた)」。時計がなかった時代に作業時間の目安を計るために歌われたもので、タイムスリップしたような感覚を味わえましたよ。
このほか、酒造りの各工程はガラス張りの見学通路から眺めることができます。中でも発酵タンクのそばでは酒造りが行われる期間(10月中旬から5月いっぱい)はその香りを楽しめるそう。
酒造道具なども並んでおり、これらを写真におさめるのもおすすめですよ♪
見学が終わった後は1階の直売コーナーへ。ここではお酒を購入できるほか、無料や有料での試飲を楽しむことができます。この日はおすすめの商品を伺うと共に、試飲も堪能させていただきました♪
こちらはこの蔵で作られている純米吟醸酒「空蔵(くぞう)」。阪神・淡路大震災で被災し、倒壊した蔵からは「空(そら)しか見えない」状態になったそうですが、0から再出発したいという想いを込めてこの名前がつけられたそう。
生酒ですが、どっしりとした味わいが特徴で、燗にすることでまた違った風味も楽しめるとのことです。
また「Lupin(ルパン)」はなんとワイン酵母で作られた純米酒!白ワインのような華やかでフルーティーな味わいが特徴で、これは日本酒が苦手という人でもおいしくいただけそうです。
さらに同店では、名物案内人である宮脇さんの名前がつけられた清酒「米治(よねじ)」も販売されています。特に米寿を記念して作られた純米吟醸は、宮脇さんの故郷でとれたコシヒカリを使用!お米のしっかりとした味わいを感じられ、とても上品な味わいでした。
震災後からの再出発へ想いを込めたお酒があったり、案内人の名前がつけられたお酒があったり…。とにかく”粋”な酒蔵だなぁとしみじみ感じた記者なのでした。見学を行うことで、灘のお酒の良さやありがたみをより強く感じられること間違いなしです。
場所
浜福鶴吟醸工房
(神戸市東灘区魚崎南町4丁目4-6)
時間
10:00~17:00 (有料きき酒処 L.O.16:15)
言語対応
英語
休館日
月曜日(ただし祝祭日は営業)
所要時間
45分~1時間
アクセス
阪神電鉄・魚崎駅、六甲ライナー・南魚崎駅より徒歩10分
駐車場
有
問い合わせ
浜福鶴吟醸工房 078-411-8339