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自然×朽ちゆく人工物の融合! ラピュタの世界観が感じられる要塞跡3選

旅行メディア「itta」

かつては多くの兵士が駐屯していたであろう、湾岸防衛のために築かれた重厚な要塞。要塞としての役目を終え、人々は立ち去り、放棄された施設は廃墟となりました。鬱蒼とした緑に覆われ、荒廃した都市のようにもみえる要塞跡は「ラピュタの世界観が感じられる」スポットとして注目され、今では観光資源としての役目を担っています。

貴重な戦争遺跡を今に伝える、3か所の要塞跡をご紹介したいと思います。

猿島

東京湾に浮かぶ最大の自然島で、唯一の無人島。
猿島は国の史跡に指定され、また、「日本近代化の躍動を体感できるまち」の構成文化財のひとつとして日本遺産にも認定されています。


江戸末期には国内初の台場が、明治時代には洋式砲台が整備され、東京湾防備の役割を担っていました。


ここではフランス式で積み上げられたレンガ建造物が見られます。明治中期以降、手間がかかるとして「フランス積」建築は減少、「イギリス積」が主流となっていきました。


兵舎や弾薬庫、トンネルなどの「フランス積」で構築された建造物は、日本国内で数カ所にしか現存しない貴重なものなのです。


切通やトンネルを歩けば、まるで秘密基地を探検しているかのような気分を味わえます。

葦谷砲台跡

京都府舞鶴市にある軍事施設跡で、舞鶴要塞の遺構の一つ。


このように、木製の扉が残っている弾薬庫は珍しいそうです。


弾薬庫上部には砲台跡が。


舞鶴港東側の海岸防備の役目を担っていました。


緑に浸食される廃墟から漂う、言い知れぬ寂寥感が美しさに拍車をかけている、そんな光景です。

友ヶ島

和歌山県と兵庫県淡路島との間に浮かぶ沖ノ島、地ノ島、虎島、神島、4つの無人島群を総称して「友ヶ島」といい、紀淡海峡防備の役目を担う、旧日本軍の要塞施設が置かれていたのが「沖ノ島」です。


島の西端には青空に映える白亜の「友ヶ島灯台」があり、現在も紀淡海峡を往来する船舶の道先案内人として稼働中です。


沖ノ島には5つの砲台跡があります。

▲ 第2砲台跡


第1・2・5砲台は島の西側に、第3・4砲台は360度見渡せる山頂に設けられました。いずれの砲台も使用されることなく終戦を迎えました。第2砲台は「以後使用を禁ずる」という意図で爆破され、半壊の状態で今に残っています。


5つの砲台跡の中で最も保存状態がよく、当時のままの姿で残っているのが「第3砲台跡」です。


地下に掘り下げられた通路を抜けると、まるで森に飲み込まれているような幻想的な空間が目に飛び込んできます。ここはかつて大砲が鎮座していた砲座跡です。


砲座は4つの区画に各2砲座、横並びで並んでおり、それぞれの区画は連絡通路で繋がれています。


アーチが連続するレンガ造りの弾薬支庫は、“最も絵になる”として、友ヶ島を紹介するポスターなどにも起用される有名スポットです。

共通して言えるのは、息づく自然×朽ちゆく人工物の融合は美しい!ということ。
時を経たからこそ作り出された空間は、一言では言い表せない、不思議な魅力に包まれていました。

以上、ジブリファンはもちろんのこと、レンガ好き、廃墟マニアにもおススメの要塞跡でした。

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