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ロシアの攻勢は続く? ウクライナ侵攻の現状

文化放送

4月18日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは、ロシアによるウクライナ侵攻について、元・時事通信社のワシントン、モスクワ支局長で拓殖大学の海外事情研究所教授、名越健郎さんに話を伺った。

長野智子「ここにきて報道では、またロシアが攻勢を強めている、と聞いています。ロシアによるウクライナ侵攻から3年と2ヶ月。現状、その戦いはどのような状況にあるのでしょうか?」

名越健郎「基本的には膠着状態なんですけど、ウクライナの反転攻勢が失敗したわけです。1000キロに及ぶ前線でロシアが主導権を握って攻勢に出つつある。それでロシア軍はいま連日、ミサイルやドローンを使ってウクライナの民間施設を攻撃して、死傷者が出ているわけです。ウクライナは非常に厳しい状況に置かれつつある、というのが現状です」

長野「ロシアはさらに(ウクライナの)ハルキウにとか、前進しているんですか?」

名越「東部や北東部では、ハルキウ市も含めて前進しつつあります。ウクライナ側が防戦に追われていると。ゼレンスキー大統領が『今年は積極防衛の年にする』と言って、塹壕をつくっているんですね。ロシアが攻勢に出てウクライナがそれを食い止める、そういう構図が続くと思います」

長野「3月、ロシアの大統領選挙でまたプーチン大統領になって。ロシアで最長在位です。これだけ長引いて、ロシアの人たちはどう考えているんでしょうか?」

名越「基本的に大都市部ではあまり危機感がない。戦場はウクライナですからね。ロシアは戦場になっていない、というところがあるんです。一方で長期化すると厭戦気分も出てくるんですね。志願兵の給料が比較的いいのと、イスラム教徒と、シベリア南部の仏教徒ですね、低所得者層が戦争に参加していて、一般ロシア人はそういう危機感はない」

長野「この間NHKで、プーチ・ダモイというものを見まして。戦場に動員された男性の奥さんやお母さんたちが、ネットワークをつくって公然とプーチン大統領の戦争を批判しているんですよ。こういう動きってあまり大きなものではない?」

名越「じわじわ広がっていると思います。動員兵が30万人いるんですけど、1年経っても戦場から戻れないんですね。ダモイ=家路、という意味ですけど、夫人が決起して早期帰還運動をしているんです。ロシアでは囚人も動員されているんですけど、囚人は半年で無罪放免になって帰還している。彼らがいま再び犯罪を起こしている、これがまた社会問題になっているわけです」

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