【21人に症状】新潟県柏崎市の飲食店の提供した弁当からノロウイルスによる食中毒が発生
新潟県福祉保健部は4月9日、新潟県柏崎市内の飲食店「株式会社いしと」が4月2日と3日に提供した弁当からノロウイルスによる食中毒が発生したと発表した。当該の弁当の摂食者は65人で、この内21人に発熱などの症状が現れた。
4月4日14時半頃、柏崎保健所管内の医療機関から柏崎保健所へ、「胃腸炎症状を呈した10人程度を診察した。患者らは全員職場の同僚である」という旨の連絡があった。
同所が調査した結果、当該患者は柏崎市内の飲食店「いしと」が提供した弁当を喫食しており、4月2日・3日に同飲食店が提供した弁当を喫食した5グループ65人のうち、2グループ21人が4月3日22時から発熱、下痢、吐き気などの症状を呈していたことが判明。また検査の結果、2グループ10人の患者と従事者1人の便からノロウイルスが検出された。なお、患者は全員快方に向かっている。
同所は、患者に共通する食事が同飲食店が提供した弁当に限られること、患者と従事者の便からノロウイルスが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、同飲食店が提供した弁当を原因とする食中毒と断定した。
この結果を受け、柏崎保健所は飲食店「いしと」へ対して、3日間の営業停止処分を下した。加えて、同店は1日間の営業自粛を行った。また、調理施設の清掃、設備や機器の洗浄消毒、従事者の健康管理の徹底を指示し、調理従事者へ対して衛生教育を実施する予定である。
