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実は犬に『骨』を与えるのは危険!?4つのリスクと正しい与え方

わんちゃんホンポ

犬が骨を好きな理由

犬の食性は、「雑食寄り」とはいえ「肉食」です。

ドッグフードなども肉の風味が強いもののほうが好む傾向があり、骨もまた肉の風味や味を感じることができるため多くの犬が好むと考えられています。

また野生の肉食動物は生き物の肉を食べるだけでなく骨までかじって食べますが、これは骨の表面だけでなく内側の骨髄という栄養豊富な部位を摂取するためと言われています。

そういった習性も残っているため、犬たちは骨を与えると喜んでかじっているわけですね。

しかも栄養的な面だけでなく、犬たちには狩りをしていた本能もあり「噛みつきたい・かじりたい」という欲求があります。

固くてすぐには壊れない骨は、おいしいうえにがっつり噛みつくことができて本能を満足させることができるため、犬にとってはストレス発散にとても有効なおやつのようです。

骨を与えるリスク

大好きな風味が味わえ栄養補給もでき、更にストレス発散もできる有効なおやつである骨ですが、与えすぎや間違った与え方によるリスクもあります。

1.固すぎる骨

かじることが好きな犬にとって、噛み応えのある骨は大好物となるでしょう。

しかしいくら固いものを一生懸命かじっているからといって、固すぎるものを与えてはいけません。

犬たちは夢中になってしまうと噛む力などを加減することができなくなります。そのため長時間固いものを噛み続けることによって、歯の表面が削れてしまったり、あるいは歯そのものが欠けてしまうことがあります。

また固すぎるものは消化も良くないため、普段はドッグフードなどしか食べていない犬の場合は固い骨が消化管の中で消化しきれず、便秘や下痢の原因になってしまうことがあります。噛み砕いて小さくなっていたとしても、骨の尖った部位が消化管を傷つけてしまったり、刺さって穿孔を起こす原因になる恐れもあります。

2.大きすぎる骨

これは小型犬によくあることですが、体格に合わない大きな骨にかじりつくことで顎を痛めてしまうことがあります。

また口の中にすっぽりと入ってしまうような大きさの骨の場合、噛み砕かずに丸のみしてしまうことがあるので注意しましょう。

丸飲みは喉を詰まらせて窒息のおそれもありますし、前述のとおり消化管で消化しきれず便秘や下痢、穿孔の原因になります。

前脚でがっしり掴んだり押さえたりできる大きさで、顎を大きく開きすぎない程度に噛みつけるくらいの大きさ骨を、愛犬のサイズに応じて選びましょう。

3.加熱した鶏の骨

こちらはご存知の方も多いのではないでしょうか。

鶏の骨は生であればよいのですが、加熱することによって縦に割れやすくなります。割れた骨の端は鋭く尖っていることが多く、これを飲み込んでしまうことで食道や胃などを傷つけてしまいます。

茹でた鶏から骨を外して、その骨を犬に与えるなどは決してしないで下さい。

4.長期間同じ骨

固い骨の場合、一日二日では噛み砕いて食べきれないことが多いのですが、まだ残っているからといって長期間同じものを与え続けるのはやめましょう。

犬用の骨の場合、長期間乾燥させて製造するため保存に適しているものが多いのですが、一度犬に与えてしまうと犬の唾液が付くことによってカビが生えたり腐りやすくなります。

食べきっていないからと言って同じものを与えっぱなしにすると、見えないようでもカビが生えていたりすることもあってそれが原因でお腹を壊すこともあります。

食べきれない大きさのものを与えないように注意したり、食べきれずに残っているようならば早めに処分するなどして気を付けてあげてください。

まとめ

骨はおいしくて楽しいおやつでもありますし、飼い主側としては歯磨き効果も期待できたりしてメリットがたくさんあります。

与えすぎに注意するほか、固すぎるものや古いもの、合わないサイズのものなどを与えないように注意しながら、適度に導入してあげてくださいね。


(獣医師監修:平松育子)

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