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地域のお祭りで係や役員をやったことはありますか?参加者が知らない苦労とは<ママのリアル調査>

ママスタセレクト

夏祭りや秋祭りなど、地域のお祭りは子どもだけでなく、大人にとっても楽しみのひとつでしょう。けれどその裏では、企画・準備・当日運営に追われる「係」や「役員」の存在があります。今回ママスタセレクトでは「地域のお祭りの係や役員をやったことがありますか?」というアンケートを実施。約800人のママから回答が寄せられました。

地域のお祭りで係や役員の経験は……?想像以上に大変?

選択肢に「ある」「ない」の2つを設定したところ「ある」と答えたママは38.9%と約4割に。「ない」と答えたママは61.1%と過半数は未経験でした。

係や役員を経験したママたちからは、「大変だった」「疲れ切った」といった声が多数寄せられました。そこには、以下のような理由があるようです。

体力的にきつすぎる

『死ぬほど大変だった。翌週の“あと祭り”のほうがさらにきつくて、2週連続で月曜に寝込みました』

『妊娠中でお腹も大きいなか、町内の支部長として3日間も山車についてまわった。お祭り参加の子どもたちの見守りやお祭り関係者の方々への挨拶など。妊婦にはものすごくキツイ役でした』

どちらも聞いているだけで倒れそうな話です。妊婦さんであれば代役を立てるなどの配慮があってもよかったのでは? と思ってしまいますね。

時間と手間がかかる。さらに責任が重い

『総合受付、迷子・忘れ物対応、会場内の場所案内、花火観覧席のチケット販売などなど……』

やることが多すぎて、気が付いたら1日中、走り回っていた……。そんなママもいそうです。

『子ども会で射的と輪投げ担当した。班長だったので、景品発注と前日準備、当日、翌日の片付けなどすごく大変だった』

『町内会の組長で、お祭りのゲーム・ビンゴの担当に。景品の買い出しだけでなく、当日のミニゲームとビンゴの進行をした』

担当になると、お祭り当日の働きだけでは済みません。事前準備から後片付けまで担うことも多く、責任の重さが負担につながっているようです。

人間関係におけるモヤモヤも……

肉体的な負担だけでなく、精神的な負担を吐露するママもいました。

『校庭を会場に町内会や保護者が運営する夜店を出すのですが、とにかく若い保護者は関わりたがらない。面倒なんでしょうね』

さらに「準備会で“祭りをやめよう”と主張しながら、当日、遊びに来てる人たちがいた。複雑な気持ち」とモヤモヤを語るママもいます。

『コロナ渦でお祭りの開催中止の選択をせまられ、周囲の意見のすりあわせが大変だった』

「来るだけ来て、運営には関わらない人が多い」「負担が一部に偏っている」など、不公平感や人間関係のストレスを感じている声も多くみられました。人間関係における軋轢(あつれき)を感じる場面はあちこちにありそうです。

「大変だったけれどやってよかった」と感じるママも

一方で「面倒だけれど、やってよかった」とポジティブな感想を寄せるママたちもいます。

『フランクフルトの売り子やりました。暑かったけれど、楽しかったです』

『町内会のお祭りで光るおもちゃの売り子をしました! 光る眼鏡をかけたりして楽しくやりました』

「かき氷、ボールすくいを担当した」「屋台でクレープを焼きました」など、楽しかった思い出を語るママもいます。裏方を引き受けたことで、地域とのつながりができたと感じる人、子どもたちの喜ぶ様子に達成感を覚える人もいるのかもしれませんね。

「楽しかった」より「大変だった」が多い理由

今回のアンケートを見る限りでは、係をやって「楽しかった」よりも「大変だった」と感じる人が多いようです。その背景には次のような要因があると考えられます。

1:協力者が限られていて、一部の人に負担が集中している 2:地域のために尽力する一方で、個人の時間や体力を大きく奪われる 3:「参加するだけ」の人と「運営を担う」人の間に温度差がある

楽しむだけでいい?これからの地域行事のあり方とは

地域のお祭りは、ただ“楽しいイベント”ではなく、それを支える大人たちの努力と負担のうえに成り立っているものです。今回のアンケートを通してみえたのは、「係をやった人が報われない構造」でした。 無理のない協力体制や、裏方への理解を広げていくこと。慣例にとらわれず、時代に合った方法を模索すること。こうした見直しが、「やってよかった」と感じられる地域行事づくりへの一歩になるのではないでしょうか。

【アンケート概要】 総回答数:792票 調査方法:インターネット 調査月:2025年6月 調査・分析:ママスタセレクト編集部

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