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知っておきたい『船の釣果情報』のオモテとウラ:「船中釣果」の捉え方

TSURINEWS

遊漁船での釣果(提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)

釣りの楽しさは「釣れた数」だけではない。ただ、「沢山釣りたい」という欲望を心のどこかに持っているのもこれまた釣り人である。今回は、遊漁船の「船中釣果」について解説しよう。

釣果情報

日々更新される遊漁船のホームページやSNSなどの釣果情報は釣り人が釣行計画を立てる上での貴重な情報源のひとつだ。なぜなら、好釣果を手にする最もシンプルなセオリーは、釣りたい魚を釣れてる時期に釣りにいくことだからだ。

各船の釣果情報を見れば、今どんな魚がどれくらい釣れているのかすぐに情報をキャッチすることができる。遊漁船サイドとしても好釣果の情報発信は集客につながるため、釣果情報アップを日課としているケースは多い。

釣果情報のオモテとウラ

遊漁船も商売である。集客につながるような好釣果は積極的に情報発信したいものの、逆効果になるようなネガティブな情報はあまり発信したくないというのが人情であろう。なので釣り人としては釣果情報の字面の印象だけで釣行に出掛けてしてしまうと実際には期待していた釣況にはほど遠くがっかりする結果になってしまうこともある。

すべての物事にはオモテとウラがある。今回は何気なく掲載されている釣果情報を深読みして的確な釣況判断をする一助となる考え方を紹介したい。

船中釣果を読み解こう(提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)

「船中釣果」は信頼できる?

そもそも「船中釣果」は信頼できるか。「船中〇〇匹」。釣果情報でよく使用されるフレーズです。乗船者全員の釣果を合計した数字です。そもそも信頼できる数字なのでしょうか(笑)。筆者がこれまで利用してきた遊漁船では、下船時に釣り客全員に釣果匹数をヒアリングしている真面目すぎる船宿が1軒だけありましたが、こんな船宿はレアケースだと思います(実はこのような遊漁船でさえ船中匹数を正確に捕捉できているかどうかはあやしいです。なぜなら、そもそも乗船者全員が下船時に自分の釣果匹数を正確に把握してるとは思えないからです)。

多くの遊漁船は船長の目視と経験則に基づく感覚による推計値として数値をレポートしていると思います。わざと誇張していれば話は別ですが、多少誤差はあるものの、大狂いはしてない場合が多いと思います。信頼するかどうかは別として参考にはしたい数字です。

「船中釣果」を分析

「船中釣果」は乗船者全員分の合計数字なので、おのずと大きな数字になりがちです。この情報に関する深読みの最重要ポイントは「乗船人数」と「釣行時間」です。「乗船人数」と「釣行時間」を参考にして「1人平均匹数」と「1人時間平均匹数」を計算してみましょう。

たとえば仮に「船中100匹」という釣果情報があったとします。一見たくさん釣れたような印象を受けますが、乗船人数と釣行時間によって実態はまったく異なり、場合によっては真逆の釣況であるようなケースさえ考えられます。少人数・短時間ならば爆釣といえますが、大勢・長時間の場合はそれほどでもないということが考えられます。ま、釣り物にもよりますが。

具体的な例でご説明しましょう。同じ船中100匹として、

乗船者4人の4時間釣行で船中100匹だった場合、1人平均25匹です。1人1時間平均6匹以上。まあまあ充実した釣行ですね。

乗船者16人の8時間釣行で船中100匹だった場合、1人平均6.25匹です。1人1時間平均は0.78匹と1匹未満です。爆釣とはいいがたい釣況です。

乗船者数と釣行時間

乗船者数と釣行時間は釣果情報に記載されていない場合も多いですが、ご安心ください。遊漁船のホームページ等で船の基本情報や案内を見てみましょう。「定員○○名」と「釣行時間〇時間」という記載が必ずあると思います。

週末などは定員一杯の満員で出船している可能性が高いと思いますので、定員数を前提に計算すれば誤差は少ないといえるでしょう。釣行時間については、釣り場によっては移動時間が長く実釣時間が短い場合もありますので一概には言えませんが、あくまでもひとつの数字の見方として参考にしてみてください。

釣行時間や釣り人の数も考えよう(提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)

釣果格差がある可能性

釣果にはベテラン釣り師とビギナーで大きな差がある場合がよくあります。特に数釣りではその傾向が強くなります。そのため船中100匹とはいうものの一部のベテラン釣り師がかなりの数を占めていて、ビギナーはそれほど獲物をキャッチしていない可能性もあります。

その場合、サオ頭の人の釣果情報なども掲載されていれば合わせて深読みしましょう。いずれにしても、船中の総匹数が多く、1人平均のキャッチ数が多い場合は、ターゲットを手にできる可能性は高いといえますので、釣行に出掛けるチャンスでしょう。

釣果数だけでない釣りの魅力

もちろん海の状況は日々変化しているため、今日爆釣でも翌日はさっぱりということもよくある話。その逆もあります。連日釣況が悪い中ある日突然大爆釣という日もあるでしょう。いわゆるXデーです。

そして、そもそも釣りの醍醐味は数ではありません。たとえ数は少なくても思い出に残るような魚を手にできれば至福というものです。また、資源保護や持続可能という観点からも始末しきれないほどのキープは避けるのも釣り人の心得でしょう。

<宮崎ゆきお/TSURINEWSライター>

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