【京都】3日間限定!毎年見頃に合わせて公開される、藤の庭が魅力「妙心寺長慶院」
お部屋から美しい藤が眺められる長慶院。毎年藤の見頃に合わせて特別公開されます。当初の予定は、4月14~16日でしたが、17日まで延長されました。今年の公開の様子を振り返ります。(4月中旬撮影)
静寂の鑑藤会
毎年藤の季節に、「鑑藤会」として限定公開される長慶院。右京区の花園にある妙心寺の塔頭寺院で、通常非公開寺院です。歴史ある見事な藤があり、今回拝観させていただきましたので、紹介します。※今年の公開は終了しています。
妙心寺山内には、46の塔頭寺院があり、長慶院は北東に位置します。比較的近くに、通常公開されている桂春院があります。
妙心寺長慶院(ちょうけいいん)の創建は1600年(慶長5年)。
妙心寺71世東漸宗震を開祖とし、豊臣秀吉の正室 北政所 ねねの姉にあたる松嶽寿保信女(杉原くま)を開基とし、創建されました。
「鑑藤会」の案内図です。
山門をくぐると大きな白い藤が植わっています。参道には甘い香りが漂っています。
客殿からの風景です。
樹齢約140年と伝わる、白と紫の藤の庭を鑑賞できます。朱色の緋毛氈がアクセントとなり、まるで額縁の絵画を鑑賞するような景色です。こちらをカメラの収めたい人や、ゆっくりと眺めたい方が、思い思い過ごしておられました。静寂の中、ゆったりと鑑藤出来ました。
藤と言えば、藤棚にぶら下がって咲いているイメージ大きいのですが、低い木で、見上げずに鑑賞出来る藤は、珍しいと思います。
客殿のガラスに藤が映り込んでいます。カメラマン好みの風景かもしれませんね(笑)
藤の花言葉は色々とあるようで、よく見かけるのが藤全般として、「優しさ」や「歓迎」です。紫色は「君の愛に酔う」。だそうで、全般とちょっとイメージが変わりますね。野田藤などの藤棚に咲く藤よりも花が大きくて、見応えがありました。
白い藤の花言葉は「可憐」「懐かしい思い出」です。二つ目の花言葉は、なにか物語があるのかもしれませんね。甘い香りと共に、クマバチが盛んに飛んでいました。
客殿内の様子です。藤が楽しみやすいように、弱めの照明で、静かなBGMが流れています。私が拝観した時は「静寂の鑑藤会」という雰囲気で、花に囲まれた素敵な空間でした。
客殿の奥からも、藤の庭の鑑賞が出来、椅子に腰かけてゆっくりと眺められます。
今年も御朱印と、和菓子とお抹茶のお接待(有料)がありました。御朱印はご住職がおられる時は、手書きの対応をしていただけるようです。
今年は藤の絵の御朱印を授与していただきました。藤の花が文字のように見えて、風流に感じました。
今回は長慶院の鑑藤会について紹介しました。今後の拝観の参考になれば幸いです。今年より拝観料が設定され、昨年に引き続き撮影枠(要予約)での拝観も実施されました。
長慶院では、皆さんに「良い時間が過ごせた」と思っていただけるよう、公開の形を真摯に検討されています。
個人的には穏やかに鑑藤出来て、ゆったりと過ごせたので、これからも長く公開していただけるよう願いたいと思います。
スポット情報
名称:妙心寺長慶院
住所:京都府京都市右京区花園寺ノ中町8-1
〈ご参考〉
~鑑藤会~
公開期間:2024年4月14日~17日(17日まで延長されました)
拝観時間:10:00~16:00
拝観料::500円※撮影枠は要予約
アクセス:嵐電妙満寺駅から徒歩約5分 市バス「妙心寺北門前」から徒歩約2分
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