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北海道の花育て【4月】―バラのこと。雪解け後の囲い外しと春の剪定の基本

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北海道の花育て【4月】―バラのこと。雪解け後の囲い外しと春の剪定の基本

北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「バラ」についてお伝えします。

教えてくれる人

曽根 浩太さん
岩見沢市にある「いわみざわ公園バラ園」勤務。工藤敏博氏(イコロの森)に師事し、バラ園の管理にあたる。

曽根 浩太さん(いわみざわ公園バラ園)

冬囲い外しから始まる作業

バラの春の作業は、冬囲い外しから始まります。ムシロはカビが生えないようによく乾かしてから、支柱は泥を落としてからしまうと長持ちします。

剪定は、完全に芽が動く前に終えたいので、芽出しの早いものから始めます。特につるバラは、誘引時に芽を欠いてしまう恐れがあるため、早めに取りかかりましょう。
一季咲きや小輪に多いランブラー系は、昨年の開花枝を切り、当年枝のみにします。クライマー系は下記のブッシュローズなどに準じてその太さまで切り詰め、さらに全体のバランスを見ながら調整します。
誘引は、ランブラーなら30度くらいの角度をつけて緩く誘引し、クライマーならそのまま枝のなりで素直に誘引していきます。

つるバラ以外、基本的な春の剪定

つるバラ以外は、基本的に花の大きさで、剪定する枝の太さを変えていきます。

・HT(ハイブリッドティー)やGr(グランディフローラ)のような大輪品種は、鉛筆程度(8㎜以上)の太さのところで切ります。

・FL(フロリバンダ)やS(シュラブ)の中輪品種は、割りばし程度(5.5mm以上)の太さで切ります。

・Pol(ポリアンサ)やS(シュラブ)の小輪品種は、焼き鳥串程度(3.5mm以上)の太さで切ります。

どれも3芽以上残して、芽の上5mm程度の位置で切ります。


また、どれだけ太くても、黒くなっている枝は凍害枝です。残していても芽は動かないので、凍害を受けていない場所まで下げて切りましょう。

 

枝の剪定 Before&After(HTの例)

HT(ハイブリッドティー)の‘マドモアゼル メイアン’の例です。HTは細枝や枯れ枝をすべて切り、鉛筆程度の太さのところで剪定します。その際、枝の混み具合や庭に植栽されている位置なども考慮して、芽の向きを考えること。

剪定前の枝は、細枝や枯れ枝なども多く見られる
細枝や枯れ枝は切り去って、鉛筆程度の太さのところで剪定。写真は、バランスのよい樹形になるよう考慮し、すべて外芽を頂芽(※)にしている

※「頂芽」が優先的に花を付ける枝になるので、伸びてくると樹形に左右します。切る箇所のすぐ下の芽(頂芽)が、外に向いている芽(外芽)か、株の内側に向かっている芽かも確認を。

枝の切り方(切り口)

芽がある方が高くなるようにして、芽の上5mmくらいで剪定します。

カットする位置は、芽の上5mmくらい

「節切り」とは―

節のぎりぎりで、芽を残して切る「節切り」。基本的に通常の株では、この節切りは行ないません。節切りをすると頂芽がわかりにくくなり、栄養が分散して弱い枝が多くなってしまうためです。

ただし、凍害により枝数が極端に少ない場合、先述の方法で剪定を行なうと、枝がなくなってしまうような状況に限って、節切りを行ないます。

越冬後の枝が極端に少ない場合など、節のぎりぎりで芽を残して切る「節切り」で対処。通常の株では行なわない

また、剪定と同時に、雨の前日を狙って施肥を行ないます。春の1回目は、速効性を意識した化成肥料ではなく、粉末の有機肥料がよいと思います。株元から40~50cmほど離して、中耕して与えると効果的です。

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