「北海道の青空が一番似合うアイドル」札幌を拠点に活動する3人組グループ『タイトル未定』の魅力とは
北海道札幌市を拠点に活動する、3人組アイドルグループ「タイトル未定」。
コンセプトは「何者かになろうとしなくていい 何者でもない今を大切に」。
2020年の結成以降、道内を中心に多くのファンの支持を集めてきた彼女たち。
幅広いファン層の心を惹きつける魅力は、どんなところにあるのだろうか?
「タイトル未定」の魅力とは?“沼”にハマったアナウンサーがインタビュー
実は私たち編集部の近くにも、彼女たちの魅力に“どっぷりハマった”人物がいる。
Sitakkeでもおなじみ、“HBC演劇エンタメ研究会”に所属する、大竹彩加アナウンサーだ。
メンバー3人と大竹アナは、ことし6月に新十津川で行われた音楽フェス「SORAON」で初共演。これをきっかけに「3人のことが大好きになりました!」と、大竹アナ。メンバー3人も「お姉ちゃんみたい!」と大竹アナに親しみを持ってくれているんだとか。
今回、Sitakkeでは、大竹アナと共にインタビューを実施。「タイトル未定」3人の“素顔”とその魅力を探ります。
万能ガール、元気印、歌姫!個性豊かな「タイトル未定」の3人
大竹アナ:まずは、3人のプロフィールを読者の皆さんに知ってもらいたくって…私から3人について紹介させてください!
それでは左から…
北海道出身!「タイトル未定の万能ガール」!“のあちゃん”こと、谷乃愛さん!
埼玉県出身!「タイトル未定の元気印」!“あべはなちゃん”こと、阿部葉菜さん!
北海道出身!「タイトル未定の歌姫」!“ゆうちゃん”こと、冨樫優花さん!
一同:よろしくお願いします~!
大竹アナ:前から思ってたんですが、この「タイトル未定の万能ガール、元気印、歌姫!」っていうキャッチフレーズ、すごくいいなと思って。事務所の方のアイデアだと聞きましたが、このフレーズについて、自分たちはどう思っていますか?
あべはな:私のキャッチフレーズは「元気印!」なんですけど… (笑) なんかもっと他にあっただろうと!元気感、強すぎません!?
優花・のあ:いや。だってほんとに元気だもん、ぴったりだと思う!(笑)
あべはな:え~~(笑) じゃあ、2人は?
のあ:私はキャッチフレーズよりも、公式HPのプロフィール文が気になってて…。
「英語や漢字など言葉全般が弱めだが大目に見てほしい」って書いてあるんですけど…”大目に見てほしい”ってなぁに??(笑)誰目線のお願いでしょう?(笑)
一同:(笑)
優花:私は「歌姫」とつけていただきました。とっても嬉しいんですが、たとえばこういう場で「自己紹介をしてください」と振られたときに、このフレーズを言うのが恥ずかしいんです…(笑)。
あべはな・のあ:え~「歌姫」いいのに!もっとアピールしていったらいいよ!
「タイトル未定」の“これまでとこれから”~3人のお気に入りの楽曲は?
大竹アナ:「タイトル未定」の魅力のひとつといえば、素晴らしい楽曲!私もお風呂に入りながらいつも口ずさんでます(笑)。特に歌詞がね、3人をイメージして書かれたのかな?というくらいイメージがマッチしていますよね。3人の一番お気に入りの曲を教えてほしいです。
のあ:私は『綺麗事』という曲ですね。自分がグループに加入したタイミング(2020年12月)直後にリリースした曲ということもあって、とても思い入れがあります。歌詞も自分にあてはまる部分が多くて...。
なかでも「綺麗事を言わせてよ 夢とは叶うためにある」という歌詞が好きです。たとえ周りに笑われることがあったとしても、真剣に夢に向き合っていきたいなって。そんな勇気をもらえる曲なんですよ。
あべはな・優花:(大きく頷く)
優花:私は常に最新曲を一番好きになる傾向にあるんですけど、一番大切に思っている曲は、2020年7月にリリースした『薄明光線』です。正直、当時の私は、これから自分がどういうアイドルになりたいのか、ビジョンが見えてなくて…。そんなときに、この曲と出会いました。
“アイドルらしくない曲だな”、というのが、第一印象。でもすごく心が惹かれました。この曲のおかげで、「ああ、私、こういう表現がしたかったんだな」って気づくことができた気がします。今でも私の指針になっている、とても大切な曲です。
あべはな:私は『青春群像』がお気に入りですね。この曲は、2021年5月に実施したツアーで、数量限定で手売り販売したアルバムの表題曲です。そして、私たちのターニングポイントにもなった曲だと思います。
「アイドル楽曲大賞」っていう、インターネット上でのアイドルファン有志たちが投票で優れたアルバムを決めるという企画があるんですが、『青春群像』のアルバムが、その年の大賞に選ばれたんです。
優花・のあ:(懐かしそうに頷く)
あべはな:遠征帰りの電車の中で、受賞発表を見ました。電車内なので、嬉しくてもあまり大きな声は出せなかったから、みんなで無言で握手しながら、涙流してね…。あぁ、懐かしい。
この曲をきっかけに、他の曲も聞こうかな、ライブに行ってみようかな、と思ってくれた人もたくさんいたみたいで。その頃から、グループとしてもいい意味で風向きが変わった気がします。
「タイトル未定」が描く、これからの未来
大竹アナ:2020年から活動をスタートして4年。最近の3人は、ツアーだったり、全道各地のイベントだったりと大忙しですよね。「タイトル未定」として、これから目指したい姿ってどんなものでしょう?
のあ:私にとって「タイトル未定」は青春そのものです。それはずっと変わらないし、応援してくれる皆さんにとっても、そんな存在であり続けたいなって思います。
あべはな:ありがたいことに、応援してくれる人の数や層もそうですし、こうして関わって頂くメディアさんの数も、ここ数年ですごく増えました。とっても嬉しいですし、背筋が伸びる思いですね。これからも、「何者かになろうとしなくていい 何者でもない今を大切に」という私たちのコンセプトを大切に、私たちらしいパフォーマンスを届けていきたいです。がんばります。
優花:私は、さきほどお話したように、自分自身のアイドルとしてのビジョンが見えず、とても悩んでいた時期があったんです。そんなとき、『薄明光線』という曲と出会えたことが、すごく心の支えになりました。まるで、当時の自分の心境を歌ってくれているような…寄り添ってくれる感覚。私も、そんな表現に挑戦していきたいな。“アイドル”という立場を通して、人の心にもっと寄り添える表現を届けていきたい。私たち「タイトル未定」にしかできないことを、これからも見つけていきたいです。
大竹アナ:…今日こうしてお話を聞いて、3人のことがもっともっと好きになりました。ありがとうございました!
取材を終えて…大竹アナの“推し”コメント
HBCアナウンサー・大竹彩加です。
ことし6月に北海道・新十津川町で行われた野外音楽フェス「SORAON」。総合MCを担当させて頂いたことが、「タイトル未定」にハマるきっかけになりました。経験豊富なアーティストの出演が多いイベントの中で、彼女たちはある意味“異質”な存在でした。
でも、3人の歌とパフォーマンスが始まった瞬間…衝撃を受けました。すごく、心にグッときたんですよ。彼女たちの懸命な気持ちがこちらにも伝わってくる、迫力のある姿に痺れました。あべはなちゃんのパワフルさ、のあちゃんのクリアーな歌声、ゆうちゃんの繊細な表現…北海道らしい青空をバックにしたあのステージに、誰よりも映えていたと感じました。
今回のインタビューでは、「なにものでもない・等身大で生きる」ことを大切にしている3人ならではの葛藤も見えました。でも、そういったものが彼女たちの魅力に繋がってるんだなと思いました。青空の下でキラキラと輝くあの姿…。一度でも彼女たちの“生”のステージを観たら、きっとみんな心を掴まれると思います。これからも推していきます!
タイトル未定
2020年4月に結成された3人組女性アイドルグループ。北海道札幌市を拠点に活動している。グループ名の「タイトル未定」はまだ定まっていない、足りない、未完成であるということを表現している。20歳前後の将来に対しての、何者にならなくてはいけないという不安になる気持ちの葛藤と、「また何者にでもなれる」という希望が込められている。
10月よりHBCラジオ「タイトル未定の金曜の予定は未定」レギュラー放送中!
※内容は2024年8月取材時の情報に基づきます。
***
インタビュー:“HBC演劇エンタメ研究会”・大竹彩加アナウンサー
文:Sitakke編集部ナベ子