感染予防に手洗いの徹底 手足口病 三重県で警報の目安超える
三重県は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって5歳以下の子どもを中心に夏に流行する感染症「手足口病」が県内で流行し、患者数が今後も増加する可能性があるとして注意を呼び掛けている。
国立感染症が警報の目安としてしている1定点医療機関あたりの数値は5で、県内に45ある小児科定点医療機関の報告は、6月3日から9日までの1定点医療機関あたりの患者報告数が8.67となったという。手足口病は、排せつ物による接触感染やせきなどによる飛沫感染がある。特別な治療方法は無く、症状に応じた対症療法が行われる。治った後も便などからウイルスが排泄されることもあり、感染しても発病せずウイルスが排泄される場合もあるという。
予防対策としては手洗いの徹底が大切という。症状が現れたら早めに医療機関を受診し、患者とのタオルなどの共用はやめることが感染予防となる。
三重県内では過去10年間でみると、2019年の6月から8月にかけて、警報の目安を超え、最も多いときで定点当たり17.05のときもあった。20年から23年は警報の目安を超えることはなく、定点当たりの患者届出数がゼロのときもあった。