全国の公立高校で定員割れ 県トップの名門校でも受験生が全員合格
3月21日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティーを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでMCPアセット・マネジメント チーフストラテジストの嶋津洋樹氏と、全国の公立高校で定員割れが相次いでいる事態について意見を交わした。
寺島アナ「少子化の影響で、全国の公立高校で定員割れが相次いでいるといいます。今年の入試では複数の県で、最難関とされる県トップ校でも定員割れの学校が出たといいます。岡山県の岡山朝日高校と、和歌山県の桐蔭高校。いずれも多くの著名人を輩出してきた名門校です。また、鹿児島県では県内68校の公立高校のうち9割の61校で定員割れが起きたといいます。大阪でも地域の進学校の定員割れが話題となりました。こんなことが起きてるんですね」
嶋津「少子化がかなり進んできているということで、大学も全入時代とずっと言われていますけど、そういうことが高校の段階でもあるということですよね」
寺島「岡山朝日高校は創立150周年を迎えた県内屈指の進学校です。今年の入試では最終志願倍率で0.98倍と、現行制度で初の定員割れとなり、受験生は全員合格。トップ校の倍率1倍割れという現実に県内の教育関係者に衝撃が走ったといいます。岡山朝日の定員割れについて、地元の学習塾は「2002年から登場した県立の中高一貫校が定着し中学受験へのシフトの傾向がある」と話しています。そうか、中高一貫校ができてるんですね」
嶋津「私たちの時にはなかった。私立はありましたけど県立公立ではなかったですよね」
寺島「今はこれが、まあ当たり前というと言い過ぎなのかもしれませんが、どんどん出来てるんですね」
嶋津「いい面、悪い面は多分あるんだと思うんですよね。早い段階から受験させることのネガティブな面もいい面もあるでしょう。長い間、同じようなところで柔軟なカリキュラムを組めるでしょうから、そういう意味で言うと、より幅広い勉強のさせ方ができるとか、全部が中高一貫になる必要もないですが、全部をそうしない必要もなくて、私はもう少しこの辺は柔軟にやったほうが多様性という意味でいいなと思います」