名前が変わる、景色も変わる。「バス停の改称」から見るまちの変化
一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載73回目は、バス停の改称と変化するまちの景色に注目します。
今年名前を新たにしたバス停たち
1月20日に、福岡市内の6か所のバス停が改称されました。
西新パレス前は、
西新駅に。
八田踏切が、
土井駅入口に。
姪浜駅東が、
ハローワーク福岡西入口に。
お気づきでしょうか。
これまで72回の連載で取り上げたバス停が、3つもあります。
★西新パレス前>>バス停とともに記録を残す「西新パレス前」
★八田踏切>>西鉄バス唯一の「踏切」バス停。「八田踏切」の罠【福岡市東区】
★姪浜駅東>>反対側から乗れない「原一丁目」バス停
西新パレス前は、「名前が変わるかも?」という観点からの記事でしたので、予想が当たってめでたいです。八田踏切と姪浜駅東は、改称される想定などなく掲載しましたが、よい記録となりました。
まあ、わたくし福岡市内のすべての西鉄バス停は2022年に書籍化しましたので、記録はできているのですけれどね(あからさまな宣伝)
★書籍についてはこちら>>楽しみ方も1000通り?福岡市の西鉄バス停を全て撮影した偏愛本|『福岡バス停図録』沖浜貴彦
実は結構大変な、バス停の改称
バス停の改称って、たいへんなことなのです。
そのバス停自体を更新すれば終わりではなく、
隣のバス停にも、次は〇〇という形で掲載されているものを、変更しなければならないですし、
こうやって、遠くのバス停であっても、路線図に掲載されていれば更新せねばなりません。
更新されたバス停の中には、こうやって過去の名残を消しきれないものもあって、ひとつひとつに特徴が出るのは、バス停に注目する楽しさです。このくらい明確に、前はハローディ前でしたと分かる状態なのも珍しいですが。
かつてバス停の真後ろにあったハローディは、
更地に。
長丘三丁目サニー前も、
サニーが、
やはり更地に。
諸行無常さも感じます。
皆さま、大切な景色は、記録しておいてください。
私もこの連載3年目、いろいろな場所の思い出が刻めるように、これからも精進してまいります。