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上越市の一印上越魚市場で年末恒例サメの競り 伝統の味を正月の食卓に

上越タウンジャーナル

新潟県上越市木田3の一印上越魚市場(尾崎徹社長)で2023年12月27日、年末恒例のサメの競りが行われた。氷の上にずらりと並んだサメを買い手が囲み、競り人の威勢の良い掛け声に応じて次々と競り落とした。

《画像:一印上越魚市場で行われた年末恒例のサメの競り》

上越地域では古くから、サメの煮こごりや煮付けを正月に食べる習慣があり、日持ちする身は特に山間部に住む人にとってのタンパク源としても重宝されてきた。同市場では毎年12月27日に競りを行っている。

《画像:気仙沼港で水揚げされた50〜100kgほどのサメがずらりと並んだ》

午前7時、鐘の音を合図に競りが始まった。この日並んだのは宮城県気仙沼港で23日頃に水揚げされた50〜100kgほどのオスのモウカザメ26匹。それぞれ4〜5分割され、地元スーパーや鮮魚店のバイヤーら約20人が、身質など確認しながら10分ほどで競り落とした。

《画像:買い手がサメを囲み次々と競り落とした》

尾崎社長(65)によると、競り落とされたサメはスーパーなど早いところで同日夕方には店頭に並ぶという。「今年は魚体も大きく、身質も例年通り良い。煮付けや煮こごりだけでなく、フライにしてもおいしいので、正月ならではの味を家族だんらんの食卓で味わって、サメ食文化をつないでほしい」と話した。

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