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『ショーシャンクの空に』フランク・ダラボン監督、「ストレンジャー・シングス」に魅了されて11年ぶり復帰

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『ショーシャンクの空に』(1994)や『グリーンマイル』(1999)などの傑作映画でメガホンをとったフランク・ダラボンは監督業から引退状態となっていたが、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」来たるシーズン5で11年ぶりに復帰している。同シリーズに魅了されたというタラボンが、番組の愛すべき理由について熱く語っている。

ダラボンは、人気ドラマ「ウォーキング・デッド」シーズン2(2011)までショーランナー・製作総指揮として参加していたが、監督業は歴史ギャングドラマ「Mob City」(2013)で4話を手がけたのが最後となっていた。

それ以降、ハリウッドで活動をしていなかったダラボンが米に、「ストレンジャー・シングス」でクリエイターを務めるマット&ロス・ダファー兄弟に誘われ、シーズン5の2話で監督を務めることになったと説明。しかし本当の理由については、「引退から引きずり出されたのは、この番組に妻と僕が夢中だからです」と告白している。「今のコンテンツは、欲のために痛ましいことをする酷い人間であふれているけど、『ストレンジャー・シングス』はタップリと心がこもっています。そのポジティブさに本当に共鳴しました」とも語っており、かなりお気に入りの番組のようだ。

1980年代の田舎町を舞台にした「ストレンジャー・シングス」は、失踪した少年ウィルを仲間たちが捜索するうちに超能力を操る少女イレブン/エルと出会い、謎の実験に関わる研究所の陰謀や異次元の存在に立ち向かっていくというストーリー。ダラボンが指摘した通り、このシリーズでは仲間の友情や絆、家族の愛情がピュアな視点で描かれ、人情や温かみを感じられるストーリーも人気の一つとなっている。ダファー兄弟やによる製作環境も、居心地が良かったのだろう。

現在65歳のダラボンは、クリエイターや監督として熟年期に差しかかっている。マーティン・スコセッシやフランシス・フォード・コッポラといった80代の監督が現役で映画製作を続けていることを考えると、まだまだダラボンの先は長そうだたが、「ストレンジャー・シングス」への参加がきっかけとなり、完全に業界へ復帰する可能性はあるのだろうか。

その答えとして、「どうなるかは分かりません」と返したダラボン。「ビジネスは恋しくないのですが、クリエイティブな人たちと現場で過ごすのが恋しいですね。これが最後になるかもしれませんが、まだ時間はあります」ともコメントしているが、「ストレンジャー・シングス」が監督引退作にならないことを願いたい。

最終章となる「ストレンジャー・シングス」シーズン5は、現在アトランタで撮影中。Netflixにて2025年に配信開始予定。

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