「ここまで来たよ」ふるさとの空を駆け抜ける「五稜」北海道初の女性戦闘機パイロット
新幹線が北海道にやってきて「10周年」。
そこにひと足早く、空から祝った北海道出身の女性がいました。
2026年3月21日の新函館北斗駅前、人々が一斉に空を見上げます。
姿を現したのは航空自衛隊・千歳基地からやってきた戦闘機です。 新幹線開業10年を祝って編隊飛行を披露しました。
その瞬間を特別な思いで噛み締めたのが、二番機のパイロット・小林夏帆さん(29)です。
「うれしく思いました。故郷のイベントに貢献できて大変光栄」
道産子初の女性操縦士
小林さんは、北海道出身で初めての女性の戦闘機パイロットです。
任務中の愛称=タックネームは出身地・函館の五稜郭から「五稜」と名乗っています。
「中2のとき、父と行った航空祭でF-15を見てかっこいいと思って目指した。フライトしているのを両親に初めて見てもらうので、『ここまで来たよ』というのを見せられたら」
北斗市の上空に向かって千歳基地を小林さんが離陸します。
ぐんぐん加速する機体。あっという間に滑走路を離れました。
小林さんが操るのは、航空自衛隊のF15Jイーグル。
最高速度は、音速の2.5倍で東京と千歳の間を17分で飛ぶこともできる「モンスター」です。
この日は北斗市を目指します。
父が語る娘の努力
イベント会場には、小林さんの到着をいまかいまかと待ち続ける人たちがいました。
小林さんの父・均さんは、「小さなころから、自分がやると決めたら実現するために努力する子だった。今まで努力した成果を存分に出して頑張ってほしい」とエールを送ります。
小さな頃から活発で、負けん気が強かったという小林さん。
結果が出るまで努力を続け、自衛隊の訓練も男性隊員と同じメニューをこなしてきました。
この日、日ごろの訓練の成果を両親の前で初めて披露します。
操縦の最中、強い風で機体が揺れます。機体を細かく操りながら「エシュロン」と呼ばれる斜めの隊形を維持します。
隣の機体がかなり近いことがわかります。
そして、操縦席からもハッキリ新函館北斗駅が見えました。
夢はブルーインパルス
間近で、初めて見る娘のフライト。 小林さんの母・小林奈美さんは、「娘のがんばっている姿を見ていたので…グッときました」と振り返ります。
小林さんは「はじめて故郷の空を飛んで、うれしい気持ちになりました。今後の夢はブルーインパルスのパイロットになって展示飛行を行えるかっこいいパイロットになりたい」と語ってくれました。
今回の展示飛行には新幹線と北海道への夢や希望、感謝、そして応援のメッセージが込められています。
取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年3月23日)の情報に基づきます。