【喫茶サンシャイン】やっぱり行列！の再オープン初日に密着。宮崎、東京、岡山からの来店も。

6/17(火) 8:30配信

4月15日に51年間営業を続けてきた東梅田（大阪市北区曽根崎）の土地を離れ、喫茶サンシャインは元の店舗から徒歩3分ほどの大阪駅前第3ビル地下２階へ移転した。旧店舗最終日、工事中に続き、記念すべき再オープンの日にもお邪魔させていただいた。

薄暗い通路にすでに行列が…！

【7:10】

日本最大級の迷宮梅田ダンジョンと言われる大阪駅付近の地下街の午前7時。
まだ通路には非常灯の明かりしかなく薄暗いが、すでにその一角には行列がずらり。先頭の方は事も無げににこやかに「1時間前からですね。もちろん、1番を狙って（笑）」。長年のファンにも関わらず、今日が初モーニング！　とのこと。自宅も会社もここからは離れていて、わざわざ途中下車をして通っているのだとか。

オープン直前の様子は…

【7:16】

店内に入ると、マスターとそのお母さまが厨房内で準備中。スタッフさんもすでに集合していた。インテリアは旧店舗を引き継いだ落ち着いた雰囲気をまとっているが、初日の今日は配置の変わった客席や厨房での作業に戸惑うこともありそうだ。

旧店舗から運び込まれた大テーブルには大阪万博のキャラクターミャクミャクもいた。おなじみの素敵なイラストも置かれ、植物が安らぎを与えてくれる。写真で店内を切り取ると特に移転したとは思えない。

【7:22】

自家焙煎のコーヒーはもちろん、フードメニューも充実の喫茶サンシャインだが、常連さんにお話を伺うとスタッフさんのオペレーションを称賛する声が真っ先に飛び出す。以前、マスターに伺うと「常時面接はしていますが、採用するのは1/20くらい。忙しい店なので対応力のある人にお願いしたくて。」と、採用時点ですでに精鋭揃いだということを教えてくれた。

いよいよその瞬間が…

【7:30】

「もうそろそろかな？」とマスターの声がしたので、反射的に自分の時計を見るとちょうど7:30の表示。僭越ながら「はい、30分になりました。」と告げると、マスターが行列のお客さまをお出迎え。

「いらっしゃいませ！」の声とともにスタッフさんがテーブルの合間を行き交い、続々とお客さまが入店される。すでに注文を決めておられる方が多く、オーダーがスムーズに厨房に伝えられていく。

中にはグループの方もいて、席に着くなりスマホやライトの加減をチェックする様子も見られた。これから撮影の準備をするようだ。
厨房からホットケーキの粉を混ぜる音やカップをソーサーの上に置く音が聞こえ始め、場所は変われど「いつもの喫茶サンシャイン」が戻ってきた。
新たな歴史を刻み始めた今日もBモーニングは大人気。レーズントーストが香ばしく焼きあがった。

【7:43】

先ほどは行列の先頭の方にお話を伺ったので、今度は2番目の男性に声をかけてみた。
クリームソーダにモーニング、サラダを注文されて、おしぼりを使いながら店内をゆっくりと眺めておられる。「いやぁ～移転と聞いたときはびっくりしたけど前と変わらなくてウレシイです！」と笑顔。

お仕事前の２カップ

【7:48】

早朝なので、これからお仕事という方がやはり多い。

「ちょっと仕事に遅れるかもなので（笑）写真は遠めだとありがたいです。いつもはランチとおやつのちょうど間の空いている時間を知っているので、そこを狙ってホッとしたいときに来ていました。今日は２カップのコーヒーをゆっくり堪能して仕事に向かいますよ。」と、ニヤリ。喫茶サンシャインを知り尽くした上級者に違いない。

遠方からも続々と！

【8:04】

岡山から奈良に行く途中、今朝大阪に着いたというおふたり。
「大阪で朝ごはんにしようってことで検索しました。」「どんなお店なんだろ？　って思いながら行列に加わって（笑）」
ホットケーキをシェアしながら、奈良での1日の相談かな？　笑顔でお話が弾んでいたのが印象的。

【8:12】

東京から出張中という方にもお話を聞いてみた。
「はい、初めてです。ネットで見つけて辿り着いたら行列でびっくりしました。朝からメニューが豊富でいいなって気に入りました。

【8:17】

4人掛けのテーブルには丹念にメニューをチェックするマダムたちが……。「これにしようかな、サラダもあるね」「トーストにする？　サンドイッチもあるけど？」と楽しそう。
宮崎から万博見物に来られた仲良しさん。手前右側の方が旅行の手配を引き受け、他のお姉さまたち3名は「本当になんでもね、万博からホテルでしょ、飛行機まで全部面倒見てくれて助かるの。」と感謝を伝えていた。どんなグループなのかとお聞きしたら「私たちはね、宮崎のね……まあ田舎の（笑）地元の婦人会がきっかけで。」

「ちょっと年代がバラバラなんだけど、気が合っちゃって旅行にもしょっちゅうね。」「私、予約はするけど方向音痴で（笑）今日もここに連れてきてもらっちゃった。」「子どもたちが巣立っちゃってからね、こうして出かけるのが楽しくてね。」
今日は空港から宮崎に戻る最終日。最後の大阪の想い出にと素敵な朝ごはんを堪能されていた。