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「夏の終わり」情緒あふれる駄菓子屋のジオラマが本物にしか見えない

おたくま経済新聞

「夏の終わり」情緒あふれる駄菓子屋のジオラマが本物にしか見えない

 「夏の終わり」

 こう題された、夕暮れ時の駄菓子屋を撮影した写真。今の時代にこんな昭和を感じる駄菓子屋がまだ存在していたんだなーと、懐かしみながらじっくり見ていると、写真に隠されたある秘密に気付きます。「あ……!これジオラマだ!」

 「#本物に見えたらRT」というハッシュタグを付け、どう見ても本物にしか見えない駄菓子屋の写真をツイッターに投稿したのは「情景師アラーキー」こと荒木さとしさん(@arakichi1969さん)。

 このジオラマももちろん荒木さんが制作したもの。ジオラマを作るうえでこだわったのは「本物の駄菓子屋を再現すること」だそう。

 都内に現存する実際の駄菓子屋を調査し、戦前からの商店建築を研究した建物作りに加え、置いてある実在の駄菓子は全てメーカーに確認を取り、許可を得たうえで制作したとのこと。

 その甲斐もあり模型とは全く思えない超リアルな「あの頃の駄菓子屋」が完成。ツイートに追記する形で内装やゲーム機を拡大した写真も投稿されていますが……その出来栄えには感動すら覚えます。

 写真は荒木さん宅のベランダで撮影。夕方の日が落ちかけた時間帯の空模様はなんとも情緒的で、家路につく子どもたちの声やヒグラシの鳴く声が聞こえてきそう。タイトル通り「夏の終わり」をひしひしと感じます。

 「模型の撮影においてやはり日光にはかないません。おかげでかなりリアルな写真が撮れます」と話す荒木さん。天候によりさまざまな表情を見せるのも、このジオラマのリアルさがあってのことでしょう。

 荒木さんのジオラマ作品は100点ほど個人所有しており、イベント会社からのオファーでそれを貸し出して全国各地で展示会を開催しています。現在はコロナ禍によりイベント開催が難しい状況ですが、今後の状況次第ではまた展示する機会があるかもしれないとのこと。

 なお、ジオラマ制作の工程やその外観、室内、コーナー、など細かなアイテムの詳細は、情景師アラーキーこと荒木智さんの書籍「駄菓子屋の[超リアル]ジオラマ」(誠文堂新光社発行/1980円税込)にて解説されています。

<記事化協力>
情景師アラーキー/荒木さとしさん(@arakichi1969さん)

(山口弘剛)

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