Yahoo! JAPAN

2000安打まで秒読みの西武・栗山巧、次にクリアするのは誰だ?

SPAIA

西武の栗山巧ⒸSPAIA

現役では内川聖一、鳥谷敬、坂本勇人の3人がクリア

2000安打はプロの打者にとって「究極の目標」の一つだ。1936年に日本のプロ野球が創設されて以来、8000人以上の選手がプロのユニフォームを着たが、NPB通算1000安打を達成したのは310人、1500安打は130人、2000安打に至っては53人しか達成していない。極めて「狭き門」と言えるだろう。

今季、2000安打を達成しそうなのが西武の栗山巧、残り安打数は30本を切り、8月にも大台に到達しそうだ。下表は現役選手の安打数のランキング。


現役ではヤクルト内川聖一、ロッテ鳥谷敬、巨人・坂本勇人の3選手が2000安打をクリアしている。

西武の栗山巧は規定打席には達していないが、今季も常時出場しているので達成は時間の問題だろう。

中日の福留孝介は今季から古巣に復帰して代打などで渋い働きをしているが、2000本までは74安打。現役最年長の44歳でもあり、達成は微妙だ。日米通算では2000本を達成しているが、過去イチロー、松井稼頭央、松井秀喜、青木宣親しか達成していない日米通算2500安打も現実的な目標になっている。

続く巨人・中島宏之も、全盛期なら今季中にクリアできる安打数になっているが、スタメン出場が少ない現状では微妙だ。

ソフトバンクの松田宣浩は来季も正三塁手でフル出場すれば達成可能だろうが、打撃面、守備面でやや衰えが見え「当確」を打つところまではいかない。

ヤクルトの青木宣親はNPBの通算打率1位。今季も健在で、日米通算では2500安打をクリアしている。39歳という年齢を考えれば、日本だけでの2000本を目指すかどうかは微妙なところだ。

有望なのは、中日の大島洋平と楽天の浅村栄斗だ。大島は2年連続で最多安打を記録するなど、リードオフマンとして安打を量産している。上位に並ぶ選手を抜いて一気に達成する可能性がある。

浅村はまだ30歳。すでに1500安打をクリアしており、早ければ3年後には2000安打を達成しそうだ。

こうしてみると巨人の坂本勇人が32歳で2000本を達成しているのは驚異的だ。2500本、3000本への期待がかかる。

2000安打達成に必要な3条件

2000本安打を達成するための条件はいくつか考えられる。

1.年齢

昭和の時代は高卒でなければ2000本は難しいと言われた。35歳程度で引退するのが常で、大卒の実働年数は13年程度しかなかったからだ。1980年以前は大卒の2000安打達成者は長嶋茂雄だけだった。

以後は選手寿命が延びて大卒の大台達成も珍しくなくなったが、それでも30代半ばで1500本をクリアしていないと厳しいのは間違いないところだ。

2.高打率

当然の話だが、打率が低い打者は大台クリアは厳しくなる。打率.250以下での2000安打達成者は谷繁元信(.240)だけだ。

3.上位を打つ打者

打席が数多く回る上位打者の方が、より多くの安打を打つことができる。下位を打つことが多い捕手や守備で貢献するタイプの選手は、代打を送られることもあり、安打数を量産するのは難しいと言える。

柳田悠岐は当確?森友哉は達成なら捕手5人目

こうした観点で、1500安打未達の現役選手から将来の2000安打候補を見ていこう。


巨人の丸佳浩は達成間違いなしと思われていたが、今季は不振で2軍落ちも経験した。黄信号が灯ったという状況だろうか。日本ハムの中田翔は当代屈指のスラッガーだが、打率が低いのがつらいところだ。

ヤクルトの山田哲人も有望だが、このところ打率が下降気味。まだ20代だから挽回に期待したい。ソフトバンクの柳田悠岐は広角打法で安打を量産する。怪我や故障がなければ当確だろう。

日本ハムの西川遥輝はリードオフマンであり打席数が多いので、安打を打つうえでは有利だ。ただMLB志向があるとされるところが微妙か。広島の鈴木誠也は20代半ばだが、侍ジャパンの4番を打つ打者であり、3割を優に超えているので現時点では有望だ。

日本ハムの近藤健介も高打率をたたき出す打者だ。ただ四球が非常に多い点が、安打を打つうえではややマイナス要素か。西武の森友哉は一昨年の首位打者、まだ若く有望だ。捕手で2000安打を打てば、野村克也、古田敦也、谷繁元信、阿部慎之助に続く5人目となる。

オリックス吉田正尚はこれから全盛期を迎える打者。打席数も多く、非常に有望だ。巨人・岡本和真は長距離打者で打率は高くないが、不動の4番打者として出場機会が保証されているので、達成の可能性は高いだろう。

さらに若いヤクルトの村上宗隆も岡本と同じ位置付けの打者だと言える。昨年、初めて規定打席に到達し、首位打者になったDeNAの佐野恵太は今季も3割をキープ。有望視できるだろう。

MLBに挑戦している2人のうち、秋山翔吾はNPB時代は屈指の安打製造機として知られた。MLBでもレギュラーになれば通算での2000本は可能だろう。筒香嘉智はNPBでは中軸打者で打率もあったが、MLBでは苦労している。NPBに復帰すれば可能性は出てくるだろう。

2000安打を達成すれば一般紙でも一面で報じられる。選手にとっては野球人生のハイライトと言える。栗山巧はいつ、栄光のテープを切るだろうか。

【関連記事】
・巨人・坂本勇人がイチローを上回る可能性のある通算記録とは?
・ヤクルト・山田哲人に期待される日米3人目の大偉業とは?
・福留孝介に7球団競合した1995年ドラフトの答え合わせ、外れ1位の成績は?

記事:広尾晃

【関連記事】

おすすめの記事