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知らなきゃ損!「野菜」を安く買うためには”旬を知る”ことが秘訣だった

saita

知らなきゃ損!「野菜」を安く買うためには”旬を知る”ことが秘訣だった

日々の食費のなかで野菜の占める割合は高く、毎日の食費を安くおさえるには野菜を安く手に入れることが大きなポイントとなります。そこで老舗の青果仲卸業「小林青果株式会社」さんに”野菜の購入費用をおさえる賢い買い方”について教えていただきました。

教えてくれたのは……小林青果株式会社さん

創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。

野菜を安く買うための”秘訣”とは

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家計に大きく響いてくる、家庭で購入している野菜の価格。
日本各地の野菜を取り扱う青果卸業の小林青果株式会社さんに、野菜の購入価格を低くおさえるために重要な「野菜の収穫時期」についてうかがいました。

旬の野菜は健康にもお財布にも”やさしい”

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日本は、南から北まで長い国土があり、野菜・果物の出荷時期も南から北にかけて季節により産地が北上しながら移動します。また近年は、品種改良と生産技術の発達でほとんどの野菜が通年どこかで栽培されており、季節感がなくなってきています。

しかし本来野菜は、その種類によって旬の時期が異なります。旬の野菜は栄養価が高く、風味が良く、鮮度が高いという特徴があります。
また、旬の野菜は、需要と供給のバランスによって価格が安くなる傾向があります。
したがって、旬の野菜を選ぶことは、健康的で経済的な食生活に役立ちます。
しかし、旬の野菜を知ることは、意外と難しいかもしれません。スーパーや八百屋で売られている野菜は、一年中同じように見えるからです。
また、温室栽培や輸入品などによって、季節に関係なく野菜が流通していることもあります。

野菜を旬ごとに分類すると…

野菜の旬は、大きく分けて春夏秋冬の四季に分類できます。

・春の野菜は、新芽や若葉などが多く、色鮮やかで柔らかいものが多いです。
例えば、アスパラガスやタケノコ、ワラビなどが春の代表的な野菜です。

・夏の野菜は、水分やビタミンが豊富で暑さに強いものが多いです。
例えば、トマトやキュウリ、ナスなどが夏の代表的な野菜です。

・秋の野菜は、糖度や香りが高くなるものが多く、甘みやコクが感じられます。
例えば、サツマイモやカボチャ、レンコンなどが秋の代表的な野菜です。

・冬の野菜は、寒さに耐えるものが多く、根菜や葉物などが多いです。
例えば、大根や白菜、ほうれん草などが冬の代表的な野菜です。

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旬の野菜は近郊産地で栽培され流通しやすく、出荷が安定しています。
それぞれの作物に適した気温や環境により農地でのロスもなく、生産量も安定するので、安く手に入るわけです。

季節以外の「野菜の価格の変動理由」とは?

野菜の価格は、旬だけでなく他の要因にも影響されます。
例えば、天候や災害による作物の被害や不作は、価格を高騰させることがあります。

また、消費者の嗜好や流行も価格に影響を与えます。
例えば、テレビ番組や雑誌で紹介されたりすると人気が急上昇し、価格も上昇することがあります。さらに産地や品質も価格に差が出ます。
例えば、ブランド野菜や有機栽培された野菜は高級品として扱われ、価格も高くなります

外的要因がなければ季節ごとの旬の野菜が生産量も多く、品質も良く、価格も安くおいしいです。

価格が下がりにくい野菜

旬の野菜と、安く買える理由がわかりました。
しかし実は、旬であるにも関わらず「値段が高い」野菜も存在するんだとか。
それは一般的なトマトよりも糖度の高い「フルーツトマト」なんだそう。

やはり、手のかかる特別な手法によって作られる希少な野菜は、たとえ旬であっても価格が下がりにくいようです。

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◆【高くなる理由】
・水を極限にしぼりストレスを与え、トマトの濃度を上げるなど手間がかかえるため。
・生産量も通常のトマトに比べ、3~4割程度しか収穫できないため。

◆【安く買える時期】
・5~6月以降、ハウストマトのピーク時
(それでも通常のトマトより高いが一年の中では比較的安く買える)

栄養価が高く、安く手に入りやすい「野菜」5選

◆【栄養価が高い順】
1.モロヘイヤ…βカロテン、カルシウム、ビタミン、ミネラル

2.青シソ…βカロテン、ビタミンB2、カルシウム

3.パセリ…鉄、カリウム、ビタミンK、ビタミンC

4.ほうれん草…カリウム、鉄、ビタミンA、ビタミンC

5.ブロッコリー…タンパク質、カリウム、ビタミンC、ビタミンK、βカロテン、スルフォラファン

◆【手に入りやすい順】
1.ほうれん草…12月~3月

2.ブロッコリー…11月~2月、4月~6月

3.青しそ…3月~6月

4.モロヘイヤ…6月~10月

5.パセリ…3月~6月

”野菜の買いどき”を知ってやりくり上手に!

健康と美容のためになるべく多くの種類の野菜を摂取するのがよいと思っても、時期によっては驚くほど値段の高い野菜もありますよね。
しかし無理に季節外れの高い野菜をたくさん買う必要はなく、旬の野菜を中心に選ぶことで、栄養価が高く、風味が良く、鮮度がよく、おまけに食費までしっかり抑えられることがわかりました。
”野菜の買いどき”を知ることで、毎日の健康と食費の節約につなげてくださいね。

鈴木杏/ライター

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