県立妙高病院の病院機能維持を花角知事に要望 妙高市の城戸市長 大型リゾート開発など受け
新潟県妙高市の城戸陽二市長は2026年9月13日、同市上町の新井総合コミュニティセンターで花角英世知事と面会し、県が無床化を含む病床数縮小を検討している県立妙高病院(同市田口)について、病院としての維持を求めた。城戸市長は8月の定例会見で「無床化は受け入れられない」との考えを示している。
《画像:花角知事(中央)に県立妙高病院の病床維持を要望した城戸市長(左から2人目)》
現在47床の妙高病院は、人口減少による患者減少や地域全体で必要な病床数が他の病院で充足していることなどから病床利用率は低下傾向にある。2025年9月までの1年間の平均病床利用率は7割にとどまった。
このため県が主導し、上越地域の医療体制を地元3市の医療関係者で検討する上越地域医療構想調整会議は今年3月、医療再編による同病院の病床数縮小を了承。7月に同市内で開かれた医療再編の市民説明会で県は、入院機能をなくし外来のみの無床診療所化も含めて検討していることを明らかにし、本年度中に方向性を示すとした。
同地域の医療再編では、同様に病床利用率の低下を理由に病床数縮小を検討している県立柿崎病院(上越市柿崎区・55床)について県は、①30床程度の病院②19床程度の有床診療所③無床診療所――の3案を示している。
《画像:県立妙高病院》
要望は大型リゾート開発を背景にした道路改良事業と併せ、関係者も出席して行われた。城戸市長は妙高病院について、①高齢化や観光需要の高まりなど地域特性に配慮した適正規模の病床数確保と外来強化による病院機能の維持②見直しについて市民の理解と納得が得られるよう十分な検討・協議と丁寧な説明――の2項目を要望した。知事に要望書を手渡した後、非公開で意見交換をした。
終了後、花角知事は「調整会議で議論が進んでいるところで、妙高の皆さんが不安感を持つことがないよう、適切な医療がしっかり提供できるように丁寧に検討したい」と述べた。
城戸市長は「知事からは慎重な議論を進めていくとの話があった。病院を残してほしいということで、あえて希望する病床数は伝えていない。現状と今後のインバウンドの増加という地域事情をくみ取ってほしい」と話した。