ユネスコエコパーク・南アルプスを訪ねる(その壱)
2024年6月2日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」は、今日はユネスコエコパーク・南アルプスを訪ねます。
語り:春風亭昇太
豊かな生態系を保全し、地域の自然資源を利用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域として登録されるユネスコエコパーク。
世界自然遺産が自然を厳格に保護することを目的とするのに対し、ユネスコエコパークは、自然保護と地域の人々の生活とが両立した持続可能な発展を目指しています。
「南アルプス」は、日本で7つ目のエコパークとして2014 年に登録承認されました。現在、国内に10ケ所あるうち、静岡県では唯一のユネスコエコパークです。
「南アルプス」は山梨、長野、静岡の3県10市町村にまたがる山岳地域で、1964 年に国立公園に指定されて、厳しく保護されています。
3000メートル級の山々が連なり、原生的な自然が残されているため固有種が多く、貴重な動植物が生息しています。
100万年ほど前から、東西方向に地盤が圧縮されて、急激に隆起したことで生まれた山々で構成され、現在も年間3〜4ミリという日本トップレベルのスピードで地面が隆起し続けているといいます。
古くから山岳信仰の対象でもあり、山のくらしを物語る文化の継承にとっても重要な地域と言える「南アルプス」。ユネスコエコパークの目的である自然と人の調和と共生のための取組が進められています。
静岡市歴史めぐりまち噺し今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:/area:静岡市葵区 -->