inuit coffee roaster 葉山本店
2026年3月に行われた「第4回はやまエシカルシンポジウム」に取材に行った際、パネリストとして登壇された、inuit coffee roasterの乾智彦さんのお話が非常に興味深かったので、葉山本店へお伺いし、改めてお話を聞かせていただきました。
【葉山 イベントレポ】はやまエシカルシンポジウム - 1杯のコーヒーから見えてくる...1杯のコーヒーから広がるエシカルな未来について考える「はやまエシカルシンポジウム」が、2026年3月1日に葉山町福祉文化会館で開催されました。今回で4回目となるこのイベントへ取材に行ってきましたので、その様子をレポートします。エシカルとは最近よく耳にするようになった「エシカル(Ethical)」とは、英語で「倫理的な」「道徳的な」を意味する言葉です。私たちが日々口にする食品や飲料の裏側には、児童労働、環境破壊、劣悪な労働環境といった深刻な社会課題が潜んでいることがあります。一人ひとりが社会や環境に配慮した意...
湘南人
店名の由来は、オーナーご夫妻の苗字から
「inuit(イヌイット)」という店名からエスキモーやアラスカを想像しておりましたが、店名の由来はオーナーご夫妻の苗字・乾(いぬい)さんから。ご主人の智彦さんは主に豆の調達や焙煎を、奥様の恵美さんはネット販売などをそれぞれ得意分野で力を合わせ、2026年6月で丸9年となる葉山町海岸通りの元町バス停すぐ近くにある葉山本店と、逗子の逗子Lab.を二人三脚で運営されています。
画像出典:inuit coffee roaster
きっかけは環境問題から
オーナーの乾智彦さんはCVAの新Qグレーダーの資格保持者。
「Qグレーダー」とは膨大な知識と極限まで研ぎ澄まされた味覚・嗅覚の両方が求められる、コーヒー業界最高峰の資格です。
よっぽどのコーヒー好きによるストーリーが語られると思いきや、乾さんがコーヒーに目をつけたきっかけは環境問題からというから驚きです。
大学で海洋学を学ばれ、社会人を経験後、世界を旅したり開発途上国に学校を建てるボランティア活動をしていた乾さんが常に考えていたのは、地球環境や温暖化のこと。
「自分には何ができるのか」を考え、たどり着いた先にコーヒーがあったそうです。
1杯のコーヒーから見えてくる世界
毎朝何気なく飲んでいるコーヒーですが、どんな場所でどのように作られているかご存知ですか?
コーヒーノキに実る「コーヒーチェリー」と呼ばれる果実の種にあたる部分を取り出したのが、私たちのよく知るコーヒー豆です。そのコーヒーノキは本来、ジャングルの大きな木の下にひっそりと自生しています。
直射日光に弱く、適度な日陰がある場所を好む木です。
そのため、森を切り開いて農園を作るのではなく、既存の森の中にコーヒーを植える「森林農法(アグロフォレストリー)」が注目されており、環境負荷を少なくしながら美味しいコーヒーを育てる農法や、農園で働く人たちを守る活動も広がっています。
乾さんは質の高いコーヒーを見極め評価することで、良いコーヒーを作る人たちが正当に評価・報酬を受け、労働環境、そして環境問題の改善へとつながることを願っています。
こだわりのコーヒーブレンド
スペシャルティコーヒーは浅煎り状態で評価されますが、日本で好まれているのは深煎りが多いそうです。
inuit coffee roasterでも、乾さんが厳選した豆をブレンドしたオリジナルブレンドを数多く揃えています。
店内にある焙煎機で焙煎されたコーヒーはどれも香り高く、毎日の生活を豊かにしてくれます。
一番人気は「ビターブレンド モーニング」200g ¥2,020(税込)
酸味が少なく、クリーンでまろやか、しっかりとした深みのあるブレンドで、朝の目覚めにぴったりの一杯です。
また、新しく発売になった新フレーバー「イエメン バニーマタル」200g ¥2,480(税込)
イエメンの深煎りの特徴である複雑なフレーバー。
シナモンのようなスパイシーさ、ベリーや洋酒の香りにドライフルーツの甘みが合わさり、深煎りのコクにアクセントが加わった味わい深いコーヒーもおすすめです。
コーヒー豆を買って帰ることも、お店で淹れたてのコーヒーを飲んで帰ることもできます。
これからの葉山は心地よい季節。店頭のベンチでお散歩途中にコーヒーブレイクするのも良いですね。
美味しいコーヒーの淹れ方
乾さんはぜひご家庭で毎日美味しいコーヒーを淹れて飲んでほしいと考えており、公式ウェブサイトにも美味しいコーヒーの淹れ方の説明や動画を掲載されています。
特に気をつけるべき点を伺いました。
まずは鮮度。
コーヒーは徐々に香りが落ちてしまうので、購入から3週間以内に飲み切るのがおすすめ。まとめ買いより、3週間で飲み切れる量をこまめに購入する方が美味しく楽しめます。
そして、きちんと分量を計ること。
実は私もコーヒーを淹れる時はスプーンで計量し、なんとなくカップに合わせたお湯の量を注いでいたのですが、豆の種類により重さが変わるため、スプーンではなくキッチンスケールで量ってほしいとのこと。
お店ではスケールの上にコーヒーポットをセットして、重さを確認しながら淹れていました。
お湯の注ぎ方など詳しくはこちらをご覧ください。
逗子に2号店「inuit coffee roaster 逗子Lab.」誕生
2026年2月、逗子のミサキドーナツ&カフェ逗子店内に2号店「inuit coffee roaster 逗子Lab.」がオープンしました。
葉山本店と比べて3倍の大きさとなる焙煎機が導入され、細かな微調整が必要で当初は大変だったそうですが、今では葉山・逗子の両拠点で毎日たくさんのコーヒーを焙煎しています。
葉山も逗子も住宅地の中にある焙煎所ということで、空気清浄機を通して近隣への配慮もされています。
焙煎時のコーヒーの良い香りを想像するとうらやましい限りですが、そんな気遣いも乾さんらしいなと感じました。
ミサキドーナツ&カフェ逗子2026年1月30日、京急逗子・葉山駅近くに「ミサキドーナツ&カフェ逗子」がオープンしました。旧逗子店の隣接地に移転し、これまであった鎌倉店の工房機能と逗子店のカフェ機能を統合し、焙煎所も併設する新業態の店舗です。2階建てのビルは明るくリフォームされ、店舗入り口の扉にはミサキドーナツのロゴでもあるドーナツ形の木製持ち手が付いています。扉を開けると、可愛らしいドーナツが並ぶショーケースが目に入ります。横にはビールとワインの冷蔵庫。足元の床はドーナツ形をイメージした丸型に色を変えてあります。カウンター前...
湘南人
まもなく目標の月1トンへ
店頭販売のほか、ミサキドーナツなどのカフェやレストランへの卸販売、ウェブ販売を通じて年々販売量を増やしており、乾さんが目標として掲げてきた月間1トンという数字に、いよいよ手が届きそうなところまで来ています。
開業当初は赤字続きの時期もありました。かつての勤務先で出会った奥様がオープン当初は前職で正社員として働き、家計を支え、徐々に店のサポートを増やしながら、正社員からパート、パートから前職を退職しinuit coffee roasterへフルタイムへとシフト。
今ではウェブショップの運営を一手に担い、inuit coffee roasterの主要な売上を支えています。
販売量が増えることは、単なる売上の話ではありません。
その先にある生産者たちの労働環境改善や自立につながり、さらには環境保護や温暖化抑制につながればという想いで、乾さんは常にコーヒーと向き合っています。
募金などで一時的にその人たちを助けるのではなく、生産者が精一杯良い豆を作ればそれが評価され、高値で取引される。
そんな循環をコーヒーを通じてつくりたいと話してくれました。
毎朝スケールで丁寧に豆を量り、1杯のコーヒーを淹れながら、この1杯のために想いを込めている人たちへ、未来の地球へ。
そんなことを想いながら飲む朝のコーヒーも、良いかもしれません。
乾さんお忙しいところ興味深いお話をありがとうございました。
最寄り駅
JR横須賀線, 逗子・葉山駅, 逗子駅, 京急逗子線
住所
神奈川県三浦郡葉山町堀内387
駅徒歩
JR横須賀線逗子駅・京浜急行逗子・葉山駅よりバス約12分。 「元町」バス停下車徒歩約1分。
営業日
月曜日, 木曜日, 金曜日, 土曜日, 日曜日
営業時間
平日11:00〜18:00/土日・祝10:00〜18:00
定休日
火曜日, 水曜日
予約
電話番号
046-874-9874
受付開始
登録なし
受付終了
登録なし
予算(下限)
500
予算(上限)
3000
支払い方法
現金, クレジットカード, 電子マネー, QRコード決済
支払い方法詳細
対応QRコード決済:PayPay
領収書
不可 適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能 。
※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。
席数
5
席の種類
個室
無し
貸切
貸切不可
喫煙可否
全席禁煙
駐車場
有り
最大駐車台数
1
設備・サービス
コース内容
無し
ドリンクメニュー
利用シーン
アクセス
サービス
テイクアウト
お子様連れ
可能
公式サイト
https://www.inuitcoffee.com/, https://www.instagram.com/inuit_coffee_roaster/
開業年月日
2017-06-16