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ディーン・フジオカさん&蒔田彩珠さんが挑むジャパニーズ・レオン!

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映画『Pure Japanese』インタビュー

ディーン・フジオカさん企画・プロデュース・主演の映画『Pure Japanese』

過去のトラウマを抱えながらアクション俳優として生きるディーンさん演じる主人公の立石は、社交性がなく、日本の文化に傾倒している変わった男で、職場仲間の金子大地さん演じる二宮らから距離をおかれていた。

一方で、祖父・隆三(役:渡辺哲さん)と暮らしている土地が、中国人ブローカーと地元のヤクザに狙われ、執拗な嫌がらせを受けていた蒔田彩珠さん演じる女子高生のアユミ。

偶然にも困っているアユミを助けることになる立石だが、アユミを守るための相手への攻撃を肯定されたことで、過去の撮影現場での事故によるトラウマでかけていたバイオレンスに対するリミットが次第に狂気へ変化していく…。

今回は、トラウマに対する苦悩など繊細な一面と、狂気に満ちた怒涛のバイオレンスを見事に演じたディーン・フジオカさんと、両親のいない孤独なアユミを時に大人っぽく演じ、アクションにも果敢に挑戦された蒔田彩珠さんにお話を伺いました。劇中とは違いとても和やかな雰囲気のお二人のトークをお楽しみください!

動画メッセージ

ディーンさん&蒔田さんフォトギャラリー

立石役のディーン・フジオカさん

―― 主人公の立石は日本文化が好きで危ない男の設定ですが、ディーンさんが企画段階でお考えになられたのですか?

ディーン・フジオカさん(以下、ディーンディーンさん)
そうですね。一番最初は立石が不条理に押しつぶされて、生贄となって消えていくような存在にしたいと思ったんです。

ただよくあることだと思うんですが、中心から離れれば離れるほど、中心に対して依存していくというか、その思いのようなものが美化されたり、もしくは尖っていったりすることがあると思うんです。それが両面、つまりダブル・ミーニング(double meaning)になる感じがいいなと思って。

また、言語が人間をどう動かしていくのか?といった、言語ごとのOSはそれぞれ特徴が違うと思うんです。上手くそのねじれみたいなもの、つまり人間もしくは言語のDNAみたいなものを作る上で、どういう設定がいいのかを考えるところからスタートして、細かい点は脚本をデベロップする中で補足していきました。

―― 日本文化や日本人に焦点を当てているのは、ディーンさんが海外で活躍されていた経験があったからでしょうか?

ディーンさん
それもあるかもしれません。

この映画に関してはケース・スタディ・ジャパニーズみたいな感じですが、日本のことを全く知らない人が観たらどう思うか?といった視点と日本の中からの視点をずっと行き来しながら脚本を作り、撮影も編集もやってきたので、そこは今までの経験が活きているかと思います。

―― “海外から日本はこんな風に見えているんだな”と考えさせられました。
ところで、立石トリビアには趣味「エア切腹」などがありましたが(笑)、このユニークなアイディアも同じくディーンさんですか?

ディーンさん
(着想した)犯人は誰かってことですか?(笑)

みんなで作っていますからね。

プロデューサー陣、脚本の小林達夫さん、松永監督、みんなで立石というキャラクターをどうやったらカワイイと思えるか?そしてサイコパスな部分を含めて、どうしたらそういう人物の人生の文脈みたいなものがより引き立つのかを考えました。

例えば(立石が尊敬する)三島由紀夫だったり吉田松陰だったり、もしくは切腹に対しての異常なこだわりみたいなものですかね。

日光江戸村をロケーションに選んだこともそうなんですが、人工的な、例えば動物の剥製を並べているみたいなイメージ、つまり失ったものやもう既にないものを人工的に純化させてそこに陳列するという観点では、歴史テーマパークはピッタリだと思ったんです。忍者ショーをやっているのも設定としてドンピシャ!

接客業として忍者ショーをやっているところをまず入り口として、親しみ易さを持てるようなところから、PJ(Pure Japanese)キットによってどんどんグチャグチャになっていく、そういう流れでしょうか。

―― なるほど、皆さんのアイディアを結集したものなのですね?

ディーンさん
他の俳優陣も含めて勿論そうです。この作品の世界観を構築していく上で、肉体でしかそこに定着させることが出来ない説得力みたいなものがあるじゃないですか?例えば、坂口さんの背中の入れ墨に【闘魂】と入っていると“スゴイな”って思うわけです(笑)

おっしゃる通り、一人ひとりの持つ魅力であったり才能を結集させたものですね。

アユミ役の蒔田彩珠さん

―― 蒔田さんは、ディーンさんが立石役を演じることについてどう思いましたか?

蒔田彩珠さん(以下、蒔田さん)
物語がどうなるのかは全然想像もつかなかったのですが、立石というちょっと怖い役をディーンさんが演じるのは凄く楽しみでした!

―― アユミ役も結構アクティブなシーンが多かったですよね?

蒔田さん
そうですね。アユミ役の自分の意思が強いみたいなところは似ている部分があるので、やり易いかなって思っていました。

―― そうなんですね、普段は結構気が強い??

蒔田さん
(笑)
どうだろう?ちゃんと自分は持っています。

―― 素晴らしいですね!

ディーンさん
(笑)
今のやりとりナニ??(笑)

―― ちなみに、的屋での手裏剣や弓矢のシーンがありましたが、あれはディーンさんが本当にご自身でされていたのか、それともCGなのでしょうか?

ディーンさん
江戸村の中ですよね?

―― はい、百発百中だったので、凄すぎて思わず吹き出してしまいました(笑)

ディーンさん
実は本当に当てているんです。それを見て彩珠が“エッ!!”って顔していて、あのリアクションは演技じゃなくて、リアルだよね?

蒔田さん
はい、ビックリして!(笑)

―― 練習をされて?

ディーンさん
練習はメッチャしました。最初は全然当たらなくて、教えてもらって少しずつ当たるようになって、ああいう形になりました。

―― 何テイクか撮ったのですか?

ディーンさん
そうですね。何度かやりましたけど、その度に撮影を止めてみたいな感じではなかったです。

―― CGは無しですか??

ディーンさん
カメラの台数上、自分が投げて当たったものがそのまま本編で使われているわけではないのでCGもありますけど、どっちかと言うと彩珠の「ほんとに当たった!」という笑顔はガチ反応だったと思います(笑)

―― 驚く蒔田さんの気持ちがよく分かります!!手裏剣も見事でしたし、本当にカッコイイシーンが盛り沢山でしたが、身体は相当鍛えられたのですか?

ディーンさん
役作りとして、立石だったらこうだろうなっていうことが佇まいとしてないとおかしいと思ったので、そこは撮影期間中もその前もずっとこの役のために身体作りはしてきました。

―― 期間にするとどのくらい準備されたのですか?

ディーンさん
ゆるく始めて(撮影の)3ヶ月ぐらい前からだったのかな。立ち回りと忍者ショーはスタイルが全く違うじゃないですか?忍者ショーはダンスみたいな感じで、立ち回りの方はもうちょっと暴力的というか衝動的な動きだったので、それぞれ練習しました。

忍者系の動きは日光へ行ってからですね。日光江戸村で本当に忍者をやられている方々と何度か練習しました。でも先行してやっていたのは、アクションチームのスタジオで立ち回りの基本的な流れを作ることでした。

後は、ひたすら撮影の合間にずっと筋トレ。帯同している自分のパーソナルトレーナーと近所の公園に行って、鉄棒でトレーニングをしたりしていました。

―― 近所の公園に行ったらディーンさんが筋トレをしている!?(笑)

ディーンさん
立石の役作りですね。立石は神社ですけど、流石に神社でトレーニングするとあんまり効率が良くなかったので(笑)

―― 今回の撮影期間は3週間とお聞きしました。

ディーンさん
自分は準備もあったので、多分合計もうちょっと日光にいたと思います。ずっとダンベルをやったり、部屋でトレーニングしたり、木刀を振ったり(笑)立石ライフを実践していましたね。

カメラが回る前も、本番直前にバアーッとパンプアップして“アクション!”とか、後半はそんな感じでした。

―― トレーニングの成果が存分に発揮されていて、本当にカッコ良かったです!
蒔田さんはこのバイオレンス・アクション作品で、これまでにない新しい体験をなさったのではないでしょうか?私は「セーラー服と機関銃」が頭をよぎりました(笑)。

蒔田さん
そうですね。私は『レオン』(1994年)ぽいなと思いました。

ディーンさん
うんうん、『レオン』のイメージだね。

―― なるほど。では共通のイメージを持って撮影に取り組まれたのでしょうか?

ディーンさん
最初に擦り合わせしたっけ?

蒔田さん
「なんかマチルダっぽい」と言ってくれました(笑)。

ディーンさん
東京で監督と3人でワークショップみたいなことをやったんですけど、その時にそういう話もしましたね。

―― イメージとして共通の方向性があったのですね?

蒔田さん
私は“ディーンさんと監督について行こう!”っていう気持ちでした(笑)。

―― (笑)作品の中で特に印象に残ったシーンを教えていただけますか?

蒔田さん
やっぱりクライマックスのシーンですかね。アユミのいないシーンは撮影現場を見られなかったので、完成した作品を観た時に“大変だったんだな”って思いました。

ディーンさん
あそこはしんどかったですね。

―― お互い役者さん同士で「ここはこういう風にしよう」と話し合いながら撮影していくと思うのですが、そのクライマックスシーンはどういう風に撮影を進められたのでしょうか?

ディーンさん
まず、自分とアクション監督の森﨑えいじさんで流れを作りました。バイクで登場してからずっと戦闘なのですが、『死亡遊戯』(1978年)で言うところの一回目、二回目、三回目みたいな感じで、最後にラスボスみたいな組み立てです。

事前に坂口さんも含めて皆でリハをやっているんですけど、当日現場入りして照明とかカメラのカットの関係でロケーションを若干変えたんです。それでアクションの組み立ても少し変えて。「大体こういう感じでいきましょうか?」と手が決まって、後は坂口さんが本職のファイターじゃないですか(笑)。だから、俳優同士の戦いじゃなかったんですよね。そこが凄く新鮮でした。

普段、俳優同士でアクションをやる時は遠慮しちゃう。でも、坂口さんは「もっとこい!」みたいな感じで、全然ビクともしない。職業として本当に当てている方なので、その安心感は凄かったです。

―― 演じているという感覚ではなく、本気でぶつかり合っているということでしょうか?

ディーンさん
勿論、お互い手は決めてやっていますけど、距離感はかなり攻めましたね。

普通だったら相手の人を傷つけちゃうんじゃないかなと思って若干自重するんですけど、思い切り踏み込んで切り込んでいっても、「当たっても大丈夫だから」って言ってくれて。

実際に“当たっても大丈夫だろうな”って分かるような体の捌きなので、スレスレのところを狙えました。スピードもお互いに手を決めていたら“何となくこの辺がMAXかな”っていうスピード感になるんですけど、本気でやっても全然平気な坂口さんは自分としては凄く有難かったです。

―― 本当に圧巻で目の離せない戦いでした!最後に蒔田さんから見たディーンさんの魅力、逆にディーンさんから見た蒔田さんの魅力についてお話いただけますか?

蒔田さん
立石をやっている時は本当に立石になっていて、ちょっと近寄りがたい立石の雰囲気があるんですけど、立石じゃない時に会うとやっぱり優しいお父さんのような雰囲気で、、、

ディーンさん
(笑)

蒔田さん
安心しますね。

ディーンさん
保護者だ(笑)

―― ありがとうございます。ディーンさんはいかがですか?

ディーンさん
そうですね、娘のような(笑)

年齢的に言うと妹にしては年が離れているし、本当に親戚の姪っ子みたいなイメージなのかな。

勿論、現場にいる時はお互い一人ひとりのプロとして現場にいます。労働基準法の埒外(らちがい)で頑張っていますけど。どこかで(蒔田さんが)健康でハッピーに、楽しくやれていたらいいなって思うような、、、

蒔田さん
(笑)

ディーンさん
そういう存在です(笑)保護者だー。

―― 信頼関係あっての作品だったということで(笑)

ディーンさん
そうですね(笑)
だからまさに『レオン』ですよね。あの関係性がピッタリなんだと思います。

―― ありがとうございました!!

ディーン・フジオカさん&蒔田彩珠さん


フォトギャラリー

ヘアメイク:森 智聖
スタイリスト:渡辺 慎也(Koa Hole inc)

アイテム:コート(¥72900-) ジャケット (¥63800-) パンツ(¥42900-)
ブランド名:mʼs braque
・問い合わせ先:sekond showroom
アイテム:シャツ (¥19800-)
ブランド名:Scully
・問い合わせ先:sekond showroom
アイテム:シューズ(¥29700-)
ブランド名:tabito
・問い合わせ先:TEENY RANCH

映画『Pure Japanese』作品情報

出演キャスト:ディーン・フジオカ 蒔田彩珠/渡辺哲 金子大地 坂口征夫(DDTプロレスリングプロレスラー・元総合格闘家)村上淳 嶋田久作 別所哲也

監督:松永大司(『ハナレイ・ベイ』『トイレのピエタ』『ピュ~ぴる』) 脚本:小林達夫(『合葬』)

企画・プロデュース:ディーン・フジオカ 製作:アミューズ 企画・制作協力:ブリッジヘッド

制作プロダクション:ザフール
配給:アミューズ 配給協力:クロックワークス
撮影:2020年9月で撮影
©2021「Pure Japanese」製作委員会

公式HP:https://purejapanese-movie.jp/

2022年1月28日(金)ロードショー

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