【逗子 イベントレポ】逗子骨董市 - 駅から徒歩3分!穏やかな時間が流れる骨董市で買い物してみた
JR逗子駅や京急逗子線 逗子・葉山駅から徒歩3分という駅チカなロケーションで毎月開催されている逗子骨董市は、出店数が約20店舗と比較的コンパクトな規模ではあるものの、多彩なラインナップが魅力の骨董市です。
会場は逗子亀岡八幡宮の境内。参道には大きな木が葉を茂らせており、強烈な日差しを防いでくれます。引き続き暑さ対策は必要ですが、木々を抜ける涼しげな風が汗をかいた身体を癒してくれます。
良い意味で和洋折衷と表現したくなるアイテムが盛りだくさん
湘南人が取材したのは2025年8月30日。ショッピングモールとは異なり、並ぶアイテムが出店者さんのラインナップで大きく変わるのも骨董市の魅力のひとつです。一般的に骨董市では古布(着物や浴衣を含む)や和洋食器が多い印象が強いのですが、この日の逗子骨董市はそれらの定番品に加え、アメリカンアンティーク調のグッズやデザイン系の紙モノ、レトロなコーヒー用品なども販売されていました。
逗子骨董市に10年以上も参加するベテランさんや、古物商許可証を取得し、骨董市デビューを果たしたばかりの出店者さんまで出店者さんのプロフィールも幅広く、良い意味で和洋折衷と表現したくなるアイテムが揃っているのも納得です。
骨董市は出店数が多くなるのに比例して、掘り出し物に出会える可能性も高くなります。SNSでも大規模な骨董市に話題が集まりがちではありますが、逗子骨董市のような規模だと来場者でごった返す時間も少なくなり、各店のアイテムをじっくりと選べるのはメリットと言えるでしょう。
アートを普段の生活に取り入れたい人にもオススメ
逗子骨董市で目に付いたアイテムのひとつが、画像のデザイン画です。海外のアンティーク品を集めたイベントであれば目にする機会も少なくない品ですが、逗子駅前の骨董市で、洋風のデザイン系アイテムが売られていたのは驚きでした。
出展者さんからは「有名デザイナーの画ではない」と説明を受けましたが、複製ではなく、オリジナルのデザイン画なのは興味深いです。アパレルデザイン史の参考資料としてだけでなく、額装して飾ることを目的に手に入れるのも良さそうですね。
そのデザイン画を販売していた店頭には、雰囲気のよいカリグラフィーのデザイン集も並んでいました。時間を積み重ねた古書ならではの風合いが、独特の存在感を醸し出しています。
カリグラフィーは「美しい書き物」を意味するギリシャ語で、アルファベットを装飾的に手書して、文字にアートのような表現を演出する技法です。このままインテリアとして飾っても良いでしょうが、グリーティングカードを自作している人であれば、自身のデザインに活かすのも悪くありません。飲食店のスタッフさんにとっては、ウェルカムボードの演出に用いる教材としても役立つかも?
昭和レトロなアイテムは骨董市の主役
画像右はシンプルかつ実用的な、昭和レトロの裁縫箱です。手芸がお好きな方ならば、現役で活躍してくれるに違いありません。箱に収められていた糸は別売りなので、お気に入りだけを購入し、手持ちの糸を収納するのも正解かもしれませんね。
また画像の左側に映り込んでいるのは、世代によっては懐かしく感じるエッグスタンド。エッグスタンドはゆで卵を乗せる器で、ネットショップを探せば今でも新品が購入できますが、昭和レトロのエッグスタンドには、現行品とはひと味違う特別感があるのです。
昭和のコーヒータイムを彷彿させるミルやポットを発見
取材当日はコーヒー好きなら見逃せない、アンティークのコーヒーミルやコーヒーポットが販売されていました。出店者さんが昭和時代に自ら買い集めた品なのだそうです。コーヒー豆を挽く時間や、お湯を注いで蒸らす時間も楽しみたい愛好家にとっては、他に代えがたいお宝ではないでしょうか。
昭和レトロ品は実際の使用に耐えうるかなど、コンディションが気になるところ。そうした懸念も骨董市であれば、出店者さんに直接伺えるので解消できます。今回拝見させていただいたミルも、問題なくコーヒー豆が挽けると説明して頂けました。
レトロ調にデザインされたヤンキースのティンサインを購入しました
今回取材した逗子骨董市では、ニューヨーク・ヤンキースのティンサインを購入しました。ティンサインはアメリカのスポーツバーやガレージの装飾に用いられる定番アイテムで、メタルサインプレート(メタルプレート)とも呼ばれています。
アンティーク品ではなく、アンティーク調のデザインが施されたティンサインで、表面の色褪せや四隅のサビも全てプリントでデザインされているのが特徴です。本体に印字されたクレジットを読むと、2014年に作られたレプリカのようですね。それでも発売から10年以上も経っているアイテムで、購入金額も300円と文句のつけようがありません。
いつものお約束になりますが、骨董市に並べられているのは殆どが1点モノです。この記事で紹介したアイテムは2025年8月30日時点の情報で、実際に足を運んだ際に同じ品が手に入ることを保証するものではありませんので、予めご了承ください。
逗子の暮らしに寄り添う骨董市は、店頭に並べられた商品を眺めるだけでも楽しいイベントでした。買う、買わないは別として、ゆるやかな時間がながれる特別なマーケットを覗いてみては如何ですか?
逗子骨董市
2025年の開催日
9月27日(土)/10月25日(土)/11月29日(土)/12月13日(土)
開催時間
7:30〜14:30(天候等の影響で中止もしくは短縮の可能性あり)
支払い方法
各出店者にご確認ください
アクセス
JR逗子駅より徒歩3分/京急逗子線 逗子・葉山駅より徒歩3分
住所:神奈川県逗子市逗子5-2-13 逗子亀岡八幡宮境内
駐車場:無し(近隣のコインパーキングをご利用ください)