避難の手順を一枚に「マイ・タイムライン」
水害から身を守るための防災講習がこのほどあり、安全に避難するための行動をあらかじめ整理しておく「マイ・タイムライン」の作成に取り組んだ。
マイ・タイムラインは、洪水リスクが高まるときに備え、取るべき防災行動を時系列順にとりまとめておく計画表。台風の接近で河川水位が上昇する場合など、余裕をもった避難に役立つ。
講習会は赤穂市消費者協会と市、姫路河川国道事務所の主催で市民約60人が参加した。居住地の小学校区ごとにグループになり、自宅や職場の最大浸水深や浸水継続時間、土砂災害の危険の有無をハザードマップで確認。安全な避難場所までの移動手段や移動に要する時間を想定した上で、常備薬の準備や携帯電話の充電、避難しやすい服装への着替えなど、避難に必要な行動に優先順位をつけ、一般社団法人河川情報センターのマイ・タイムライン検討ツール「逃げキッド」を使って1枚のスケジュール表にまとめた。
親子3人で参加した御崎地区の30代女性は「近くの河川が氾濫する水位や、情報の入手方法も知ることができて勉強になりました」と話し、避難場所まで徒歩での移動となるという高齢女性は「実際に避難する場合には、けっこうやらないといけないことがあるとわかりました」と感想を述べた。
「逃げキッド」は河川情報センターのホームページからダウンロードできる。