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キャラクター「ケチョス」を通じて表現する、アーティスト「mojo」。

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キャラクター「ケチョス」を通じて表現する、アーティスト「mojo」。

東京を中心に活動する、新潟出身のアーティスト「mojo(モジョ)」さん。「ケチョス」というオリジナルキャラクターを生み出し、絵本の出版や個展の開催など、さまざまな場で表現を続けています。俳優としても活躍するmojoさんに、アーティスト活動をはじめた経緯や、ケチョスに込めた思いについて聞いてきました。

 

アーティスト

mojo

新潟市生まれ。コロナ禍をきっかけにmojoとしてのアーティスト活動をスタートし、絵本「ケチョスのひかり」を出版。東京を中心に活動し、全国各地で個展を開催。「森ケン」の名前で俳優としても活躍。

はじまりは「不安な思いを自分の表現で変えたい」という思い。

――mojoさんがアーティスト活動をはじめたきっかけってなんだったんでしょう?

mojoさん:コロナウイルスが流行って緊急事態宣言が出たときに、家からずっと出られない状態になったじゃないですか。皆さん気持ちが落ち込んでいたと思うんですけど、僕もしかりで、「未来がないんじゃないか」っていう気持ちになっていました。それでも「希望を捨てちゃいけない」っていう思いがあったんです。

――世の中が辛い状況の中でも、前向きでいたい思いがあったんですね。

mojoさん:それで「勇気をもって行動すると世界は変わる」っていうひとつのテーマを、絵本を通して子どもを中心に伝えていきたいと考えました。それが「mojo」のはじまりですね。

――以前から絵を描くことや表現することはされていたんですか?

mojoさん:以前はステンシルとか、違う技法で表現をしていたんですけど、「mojo」では新しくキャラクターを作り出しました。いちばんは絵本っていう、自分の表現したかったものからはじまっています。

――絵本について、もうちょっと教えてください。どんな物語なんでしょう?

mojoさん:この絵本のメインのキャラクターが「ケチョス」という名前で、ケチョスが住んでいる架空の町があるんですけど、そこは朝も夜も常に真っ暗な世界なんですね。だけどどこからか「明るい世界があるらしいよ」と聞き、冒険に出かけて、自分たちの世界を明るい世界に変えていくという物語です。

――暗い世界を自分たちで明るい世界に変えるっていうことが、「勇気をもって行動すると世界は変わる」ということなんですね。

mojoさん:コロナ禍で未来や希望がなくなって絶望を感じた、「この先どうするんだろう」っていう不安な気持ちを、自分の表現で少しでも変えられたらなっていう思いで、物語を作りました。「ほんぽーと」にも絵本を置いてもらっていて、そこでも見られます。自分の生まれた場所に自分の本が置かれているっていうのは、やっぱり嬉しいですね。

――「ケチョス」っていうキャラクターは、どんなふうに生まれたんでしょうか。

mojoさん:自分が今まで影響を受けてきたものとか、好きなものをミックスして、それを一度解体して、また再構築したときに「ケチョス」っていうものが出来上がりました。

――mojoさんの好きなものっていうのは?

mojoさん:幼少期の頃からストリートカルチャーとかアニメ、アメコミとかが好きで。タートルズ、スパイダーマン、ディズニー……赤塚不二夫や手塚治虫のキャラクターも好きでした。「火の鳥」は聖書ですよ。キャラクターのひとつひとつに漠然と魅力を感じていて、ひとつのキャラクターでこんなにインパクトがあるのかとか、「かわいい」と一瞬で思えるものを作るってすごいなと思っていました。

俳優としての表現と、アーティストとしての表現。

――「森ケン」名義で俳優としても活躍されているそうですが、役者活動をはじめたのはいつからなんでしょう?

mojoさん:10年前くらいですかね。それまでは新潟市内から出たことがありませんでした。就職して働いていたんですけど、漠然と「ここで自分の人生が終わっていくんだな」っていうことを会社の中で感じて、「それならチャレンジしよう」というところから俳優をはじめました。

――チャレンジとして「俳優」を選んだのはどうしてだったんですか?

mojoさん:「かっこいい俳優さん」っていうものになりたいっていう。そんな感じではじめたのを覚えています。ワークショップに行ったりオーディションに参加したりして、ご縁があって事務所に所属しました。最近だと映画「東京リベンジャーズ」に出演しました。

――すごい……! 大変なことも多いと思いますが、俳優の世界に飛び込んでみていかがですか?

mojoさん:経験したことのないことを経験するのは、素晴らしいことだと思っています。それがすべて自分の成長につながっていると思いますし、もちろん辛いこともありますけど、俳優の仕事を通して、それまでは自分になかったものを得ることができました。とても厳しい世界ではあるんですけどね。

――俳優をやってきた中で、また次の新しいことに挑戦しようと思ってはじめたのが「mojo」の活動だったんでしょうか?

mojoさん:俳優をやりながらアーティストとして作品を作ったときに、自分が0から1を作って、それを自分でプロデュースして、世の中に送り出して、それを皆さんの前に見てもらえるっていうことが、とても気持ちがよかったんですよ。これは僕がやっていちばん楽しいことなんだなって。

――台本に沿って演じる俳優のお仕事とは、また違う面白さがあるわけですよね。

mojoさん:そうですね。全部自分ひとりでしなければいけないけど、逆に全部自分でするからこそ、大変だけどやりがいや楽しさを心から感じられるのかなと思います。

――今後、ご自身の表現を通してどんなことを伝えていきたいですか?

mojoさん:絵本が活動の軸になっていて、そこが原点なので、物語を読んで欲しいし知って欲しいっていう思いがあって。夢や希望を象徴して表現した作品なので、そのテーマが世の中に広がっていったり、次に作る作品のテーマに共感してもらえたりしたらいいですね。

mojo

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