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直近15戦のOPSは「1.206」、4月に入って息を吹き返した大谷翔平 二塁打はMLBトップ、安打数もトップタイに浮上

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大谷翔平,Ⓒゲッティイメージズ

直近15試合の打率.400、OPSは1.206

ロサンゼルス・ドジャースは現地時間17日(日本時間18日)、本拠地でのワシントン・ナショナルズ戦に0-2で敗戦。依然としてナ・リーグ西地区首位の座に君臨しているが、これが今季21試合目にして初の完封負け、それどころか完封負けは昨年7月末以来で実に262日ぶりだったという記録が発掘されて話題を呼んだ。

ホームでの3連戦を1勝2敗で負け越して終えることにはなってしまったが、大谷翔平は依然として好調キープ。チーム全体で5安打に終わり1点も奪えなかったこの試合でも、大谷は4打数3安打1盗塁とひとり気を吐いた。

前日にはチャンスで3打席連続の初球凡退があり、デーブ・ロバーツ監督から苦言を呈されるシーンもあったが、この3連戦は全試合で安打を放ち、最終戦の3安打で打率は.360まで上昇。打率はリーグ4位まで急浮上、さらに31安打はチームメイトのムーキー・ベッツ、アストロズのホセ・アルテューベと並んでメジャートップタイとなっている。

その他、二塁打10もメジャー全体で最多。3月は5試合で打率.273、ノーアーチとエンジンがかかるまでに少し時間を要したが、直近15試合は打率.400(60-24)で4本塁打、8打点。OPSは1.206とすっかり“らしさ”を取り戻しつつある。

完全復活のカギは「本塁打」と「得点圏打率」

ただし、“完全復活”と言うにはまだ早い。昨オフに10年総額7億ドルという北米プロスポーツ史に残る超大型契約を結んだ現役No.1プレイヤーだからこそ、周囲が求める姿はこんなものではない。

まずひとつ、現時点で物足りない成績となっているのが「本塁打数」だ。44本塁打を放ってア・リーグ本塁打王に輝いた昨季は投手も並行してこなしながら、3・4月だけで7本塁打を放っていた。

それが今季は開幕から40打席も本塁打が出ないスロースタートに。41打席目にして初アーチを放って以降は8戦4発と量産体制に入ると思いきや、ここ5戦は再び足踏みとなっている。

打席の結果に関わらず打球速度は相変わらず凄まじいものを記録しているだけに、あとは角度だけ。次の本塁打が飛び出せばメジャー通算176本目となり、松井秀喜氏が持つ日本人最多記録を更新することにもなるだけに、キッカケとなる一撃が待たれるところだ。

また、もうひとつ気になる成績として挙がっているのが「得点圏打率」である。右肩上がりの打率とは対照的に、ここまでの得点圏打率は.053(19-1)。なんと3月20日の開幕戦で安打を1本放って以降、チャンスの場面で安打が出ていないのだ。

そもそも2番という打順に加え、前を打つベッツがMLB最多の6本塁打に得点圏打率.615という驚異的な成績を残していることもあって塁上がすでに掃除されているケースも多いのだが、上でも触れたように指揮官から指摘を受けた現地16日の試合では3打席連続で得点圏の場面で打席を迎えながらすべて初球を打って凡退。らしくない姿が続いていることはたしかだ。

この状態が長引けば長引くほど現地メディアをはじめ周囲からのプレッシャーも大きくなってくるだけに、こちらも早いうちにキッカケとなる1本を出しておきたいところ。今後の背番号17を見守っていくうえで、「本塁打」と「チャンスでの一打」が重要なチェック項目となりそうだ。

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記事:SPAIA編集部

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