新たに3店舗の絵看板完成 上越市の高田本町商店街 今日11月15日にお披露目イベント
新潟県上越市の高田本町商店街に設置されている各商店をアピールするユニークな木製の絵看板に、新たに3店舗の看板が加わった。お披露目として、2025年11月15日午前10時から午後1時まで、同市本町4のイレブンプラザでイベントが開かれる。
《画像:新たに完成した絵看板と上教大の大学院生、商店街関係者》
絵看板は歴史ある商店街を江戸時代風の絵看板でPRしようと、2018年から、本町3・4・5商店街連合会の高田本町百年商店街実行委員会(宮越紀祢子代表)が制作・設置を始めた。数年をかけて創業100年以上の老舗商店32店(うち2店閉店)に設置後、昨年からは老舗に限らず希望する店舗を募って設置している。
昨年に続いて上教教育大学大学院で美術教育などを専攻する五十嵐史帆教授が協力し、研究室の大学院生2人と市立城北中学校美術部の3年生を中心とした有志10人が制作を担当した。院生が主導して生徒が同商店街の絵看板について知ることから始め、店を訪ねたり、店側とオンラインで打ち合わせをしたりしてデザイン案を作成。院生とそのほかの同中美術部員も参加して、木製絵看板に仕上げた。
洋菓子カフェ「パティスリーフルール」(本町5)は、人気のオペラケーキを大きくメインにし、呉服店の絹絵屋(本町5)は自慢の色無地の反物を中心に和風の雰囲気に。天ぷら割烹の初音(本町5)はおすすめのエビやさつまいもがのった天丼をデザイン。どんぶりも文字も動きのある配置にした。
《画像:(左から)パティスリーフルール、絹絵屋、初音の絵看板》
絹絵屋の北島由香里さん(30)は完成した絵看板を見て、「すごいなの一言。平面の看板よりも立体的なのがいい。ほかの店舗もかわいいので、商店街が明るくなっていい」と喜んだ。五十嵐教授は「今年は昨年、時間がなくあまりできなかった店の方との交流を大切にした。本町が身近になった」と話した。
関わった大学院生の女子学生2人は「全然商店街のことを知らず、看板制作を通して知ることができた」「中学生と共に店の方と交流し、昨年よりも地域と関わりながら制作することができた」とそれぞれ語った。
新たな3基の完成で、絵看板は全部で38基となった。実行委員会の宮越代表(80)は「絵看板は全国どこにもない。これをどうやって生かしていくか、市外や県外、インバウンドなど来年度から外に発信していきたい」と話した。
《画像:お披露目イベントのちらし》
イベントは今日15日午前10時からで、新作絵看板の紹介や3店から提供された豪華景品が当たるクイズ大会、絵看板すごろくを使った店めぐり(申し込み制)などがある。
《画像:イベント会場のイレブンプラザ
百年商店街 – 新潟県上越市・高田本町商店街( https://100nen.honcho.jp/ )
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