磯でのロックフィッシュゲームで良型アカハタに50cm級オオモンハタを好捕【宮崎】
8月3日、良型アカハタが釣れる長崎県方面も視野に入れていたが、西寄りの風の影響で波が高い予報がでていたので、宮崎県延岡市の北浦の磯へ釣行してきた。
磯でロックフィッシュゲーム
午前5時30分出船、船長に「ちょんぼり近くの海底がゴロタ岩の多い場所どうですかね？」と相談。「行ってみようか」と友人と2人で上礁。
まずシャロー帯のゴロタ岩周りをエギングでアオリイカを狙ってみる。すると友人は先端付近で25cmオーバーのアラカブを次々とヒットしている。
北浦の磯は私の中ではアカハタに加え、良型アラカブも多数ヒットしてくるロックフィッシュゲームを楽しむには最高の釣り場だと思っている。アオリイカは不発だったのでロックフィッシュ狙いに。
良型アカハタ35cm登場
10gのスティックタイプのタングステンシンカーにワームは超お気に入りのKJカーリー3in（ピンクグローマーブル）で着底から1回目のリフト＆フォールですぐにアタり、25cmオーバーのアラカブ。先端の友人は30cmオーバーのアカハタをぶり上げた。
瀬替わりの弁当便まであと1時間30分、この釣り場は山沿いを歩けばもう1か所の先端にも行けるので水汲みバケツを持って移動。沈瀬の位置を確認しキャスト。ここはよく上礁する「コモの6番」との水道に位置しているので良型アカハタの期待がもてる。
沈瀬の沖に遠投、フリーでワームを落としているとシンカーの着底間際に手元に伝わってくるアタリ。余分に出たラインを素早く巻き取り体いっぱいで大きくアワセを入れる。ゴツンと一瞬で良型と分かる手応え。
すぐに海底から浮かさないと根に突っ込まれてしまうのでロッドを大きく曲げ、リールのハンドルを回す。が、やはり根だらけの釣り場なので案の定、魚の動きが止まった。すぐに出さないと根の割れ目の奥まで入られたら終わりだ。
ロッドを大きく曲げたままラインを弾くように衝撃を伝えると出てきた。極限までロッドを絞り、寄せにかかる。根魚は掛けてからのやり取り（リールを巻くタイミング、ロッドを大きく曲げるタイミングなど）、駆け引きが醍醐味（だいごみ）だ。
良型のアカハタの姿が見え、ぶり上げ。35cmクラスだった。さらに30cmクラスを追加し、同サイズのアラカブも2尾ゲット。
ビャク谷へポイント移動
船着けに戻って瀬替わりの準備。次に向かった瀬は「船長、ビャク谷ってどうですかね？」「あそこでロックフィッシュ狙いする人おらんから、やってみたら。調査がてら」と上礁してすぐにお願いしていたトンカツ弁当を食べて1時間くらい休憩をしたのち釣りを再開。
ここではリリースサイズのアカハタは多数釣れたが、なによりアラカブがデカい！30cmクラスが釣れる、釣れる。
同じような海溝がある場所でアラカブが着底と同時にヒット。だが日中は若干食いが落ち、その場合はワームのサイズを2inクラスのKJホッグに替えるとまたまたヒット。
当日一番の大物オオモンハタ浮上
楽しい時間はあっという間で納竿まで残り1時間、最後にデカいアカハタに的を絞ってワームサイズを3.8inにアップ（KJカーリー ホロオレンジカラー）の数投目、ワームを回収中に突然ガツン、同時にロッドが海中に向かって絞り込まれる強い引き。
ちょっと油断していたアタリだったので慌てて腰を落としてロッドを立てようとするが、ロッドが強い引きで立たない。さらに魚は下に下に突っ込もうとする。フルロックに近い状態のドラグではラインが出ないので、慌ててクラッチを切って後はスプールを指で押さえてラインを必要な分だけ出してロッドを立てるところまで持っていき、やっとやり取り開始。
少しドラグを緩め、あとは足元の根にラインが当たらないようにだけ注意をして浮かせた魚は「デカイ！オオモンハタだ」水面まで浮かせてもエラ洗いをするかのように暴れまくり、どうにか波といっしょにずり上げ。50cmには届かなかったが当日一番の大物だ。「これがあるから釣りは楽しい。暑いのに来ちゃうんだよな」。
港で「どうやった？」と船長に聞かれ「りっぱなオオモンハタやん。アカハタもいいの釣れとる」と言ってもえた。
自宅から下道で片道6時間のドライブだが、やはりロックフィッシュの強い引き味、また食べておいしい魚なので「船長また来ます」。次はいつ行けるかな？
＜週刊つりニュース西部版APC・鶴原 修／TSURINEWS編＞