静岡県民におすすめされたスポット「修善寺」に行ってみたら、実質京都の嵐山だった
先日、用事があって静岡県の三島市に行ってきた。
静岡に仲のいい友人がいるので「お邪魔します」と連絡したところ、「その辺に行くなら『修善寺』っていう場所がおすすめだよ!」と教えてもらった。
初めて聞いた地名だけど、県民が言うならきっと間違いないはず。そこで、あえて前情報を全く仕入れずに向かってみることにした。
・既視感
三島駅から修善寺に向かうには「伊豆箱根鉄道」と呼ばれる電車に乗るといいらしい。乗車時間は約35分、料金は550円だった。
現在地は伊豆半島の北の方。普段新潟県に住んでいる筆者にとっては未知の領域だ。
もう少し拡大した地図はこんな感じ。この辺まで来ると、もう三島市じゃなくて伊豆市なんだ。
先述したように情報を全く仕入れていなかったため ここからどう動こうか迷ったのだが、修善寺駅にあった観光案内所で「修善寺温泉マップ」というものをゲット!
へ~、バスで約8分のところに温泉街があるんだ。それじゃ、ここを目指してみようかな。
ということで、駅前からさっそくバスに乗車。
あっという間に「修善寺温泉駅」に到着した。運賃は260円で、現金のほかに交通系ICカードでも決済できたぞ。
とりあえず人が歩いていく方向に向かってみると、いろいろな飲食店やお土産屋さんが並んでいた。「観光地っぽいな~」とわくわくしながら進んでいくと……
わ!?
なんか急に雅な雰囲気の場所に出た……! 山の緑に赤い橋や柵が映えていてとっても綺麗。
なんでも修善寺温泉は、今から約1200年前に弘法大師によって発見されたらしい。
古くから様々な人が訪れている由緒ある温泉地のようだ。だからこんなに観光地らしく賑わってるのか。
「この雰囲気、なんだか京都みたいだな」と思いながらふと隣にあった橋に目をやると……
「渡月橋」
……渡月橋ってあれだよね、京都の嵐山にある有名な橋だよね。
ま、まあでも日本は広いし、橋の名前が被ることもあるか。
そんなことを思いながつつ進んでいくと、川沿いに小さな小路を見つけた。
水の音と緑に囲まれた道は、歩いているだけで癒される。この日は生憎の雨だったけど、それがまたしっとりとした雰囲気を醸し出していて良い。
しばらく進むと、再び綺麗な赤い橋を発見。橋のたもとに看板があったので読んでみると……
「桂橋」
……京都にも「桂大橋」っていう橋があるよな。しかも渡月橋の近くに。
ここまで被ることってある!? とちょっと面白くなってきた。そしてその先にあったのは……
_人人人人人人人_
> 竹林の小径 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
嵐山じゃん────!!!!
言わずもがな、嵐山にも竹林の小径とよばれる似たような景色の道がある。
まさか静岡にもあったとは。急に見覚えのある風景が目に飛び込んできて驚いた。
ちなみに「修善寺温泉マップ」によると、この竹林の小径は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」という観光地を紹介するガイドブックで2つ星を獲得したこともあるそうだ。
こちらの竹林の道は嵐山のものより距離は短かったけれど、川の音を聞きながら歩けるのが良い。
京都の観光スポットで例えるなら、嵐山と貴船を足して2で割ったような雰囲気で大変風流。これはミシュランに評価されるのも納得だ。
・ゆったり和の雰囲気を楽しめる場所
ということで、実質嵐山だった観光スポット・修善寺。実際、その風情のある景色は「伊豆の小京都」とも呼ばれているようだ。
平日であったことに加えて生憎の雨だったこともあるだろうけど、人混みもそれほど多くなくゆっくりと散策を楽しむことができた。
今回は時間の都合上1時間ほどしか滞在できなかったので、またじっくり訪問してみたい。
静岡東部の観光地というと沼津や熱海が有名だけど、修善寺もそれらに負けないくらいの魅力を秘めた場所だった。特に和の雰囲気が好きな方なら、間違いなく楽しめると思う。
静岡に行く機会があったら、皆さんも是非足を運んでみてはいかがだろうか。
参考リンク:伊豆修善寺温泉
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.