Yahoo! JAPAN

賃貸の壁、将来の不安…独女が「ひとりで生きていく」ってどうすれば? これからの“住まい”を考える

コクハク

(写真:iStock)

【アラフィフ独女のひとりごと】

「アラフィフ独女、51歳、フリーランス」この3点セットで生きていると、ふとした瞬間に「このまま、ひとりで歳を重ねていくのかな…」なんて、漠然とした不安がわいてきます。

 若い頃は、自由気ままな一人暮らしを満喫していたし、ひとりの時間が心地よかったのも事実。でも50代に突入した今、賃貸契約の更新や、暮らしの変化を前にして、なんとなく「今のままでいいのかな」と立ち止まってしまいました。

【こちらもどうぞ】アラフィフ独女、恋がしたくて何が悪い?「痛々しい」の声に振り回されないで

賃貸の壁、将来の不安、「施設?」という現実

 不動産サイトを見ながら、次に住む場所をぼんやりと考えてみたものの、現実にはなかなかのハードルがあります。

 年齢、独身、安定収入ではないという立場は、残念ながら“借りる側”にとって不利に働くことが多く、「保証人はいますか?」「収入証明は?」と、問われるたびに気持ちがしぼんでいきます。

「女性一人暮らし、50代、フリーランス、しかもペット可希望」──正直、物件の選択肢はぐっと狭まります。家を探しているだけなのに、なんだか人生そのものを審査されているようで、ちょっと切なくなってしまいますね。

 さらに、高齢になると賃貸契約そのものが難しくなるとも聞きます。

 私のようなフリーランスだと、なおさら。そう思うと「借りられるうちに考えておかなくちゃ」と、焦る気持ちも出てきます。

「いずれは施設に入るのかな?」と考えることもあるけれど、それはまだちょっと違う気がしてしまうんです。

 “管理される生活”より、もう少し自分らしく、自由なスタイルで暮らしていきたい──そんな思いが心のどこかにあるんですよね。

自分らしく暮らしたい、でも「ひとり」はちょっと寂しい

(写真:iStock)

 それでもやっぱり、「自分の居場所を持ちたい」という気持ちは強くなっています。

 誰にも気を使わず、好きな音楽をかけて、好きな時間に食べたいものを食べる。そんな一人暮らしの心地よさは、手放したくない自由です。

 でも、風邪をひいた日や、夜に不安を感じたとき、誰かの存在がほしくなることもあるんです。

 最近では、できればペットと暮らせたら…という思いも芽生えてきました。ちいさな命と暮らすことで、心がじんわり潤う気がするからです。

 ひとりは気楽。だけど、ずっとひとりなのはやっぱり少し寂しい。そんな揺れる気持ちと、日々向き合っています。

“ひとりでがんばらない”新しい暮らし方

(写真:iStock)

 最近、ほんのりと憧れているのが、同じような境遇の女性たちと“一軒家でゆるく同居する”という暮らし方です。

 全員に個室があって、リビングやキッチンは共用。朝は「おはよう」、夜は「おやすみ」が言い合えるだけでも、どこか心があたたかくなる。

 血のつながりはなくても、似た価値観を持った人たちと「ほどよく支え合える暮らし」ができたら──そんな未来を思い描いています。住まいは、“どう生きていきたいか”を映す鏡なのかもしれません。

「一緒に住もう」と言い合える誰かに、いつか出会えたら。

 それが女性でも男性でも、性別に関係なく、心置きなく安心して過ごせる関係なら、なおのこと素敵だと思います。

 この先、そんな未来が少しでも近づいたら…。

 そう思うだけで、これからの暮らしに、ほんの少し希望が湧いてくるのです。

 アラフィフ独女、これからの住まいに、やさしい光を見つけていけたらと思います。

(mirae.(みれ)/ライター)

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 8/16(土)『第48回飯田時又灯ろう流し花火大会』川面と夜空を彩る2,000発の花火と伝統の灯ろう流し【花火大会&夏祭り特集2025】@長野県飯田市

    Web-Komachi
  2. 8/14(木)~8/16(土)『第77回お城盆踊り』松本城を背に浴衣で盆踊り【花火大会&夏祭り特集2025】@長野県松本市

    Web-Komachi
  3. 【淡色文具特集】セリア、カシオ、コクヨのかわいすぎ注目アイテムを一挙紹介♪

    ウレぴあ総研
  4. 8/14(木)約4,000発の花火が打ち上がる『第18回安曇野花火』市制20周年記念の夜空を彩る5色ワイドスターマインが見どころ【花火大会&夏祭り特集2025】@長野県安曇野市

    Web-Komachi
  5. 愛と狂気に満ち溢れたいかー!? ちいかわベーカリーと真逆すぎる原宿スポットに吸い込まれた夏の日

    ロケットニュース24
  6. 【どろんこカップ2025】田んぼで行なわれる熱い戦いを見届けよう|新潟市西蒲区潟東

    日刊にいがたWEBタウン情報
  7. 「お客様の笑顔のために価値のあるパンを」。物価高の中、23年も続けるパン屋の思い【山形県山形市】

    ローカリティ!
  8. 泥んこになって帰宅した大型犬→『待って!』と声をかけた結果…絶対に叱れない『可愛すぎる反応』が36万再生「やりきった顔が良いw」と反響

    わんちゃんホンポ
  9. 丸井が掘り当てた「推し活経済圏」 目指すはエポスカードと推し活の無限循環【いづも巳之助の一株コラム】

    セブツー
  10. 「これは大阪城の外堀みたいなものなんです」ロシアとウクライナの停戦交渉を超解説

    文化放送